俺が選ばれないのはわかってるけどそれでも君が好き3
「よっ、揉めに揉めて、最後にビンタで振られた顔だけイケメン令くん」
「・・・。」
「お前顔白いからまだちょっと目立つな、それ」
「俺はめんどくさい女には手は出さないようにしてるから〜って、いつかのイケメンが言ってたよなぁ(笑)」
「・・・カラダだけでもいいって最初は言ってたんだよ」
「ばっか、女子なんてその先のお前の家の金まで込みで見てるっつーの。ま、いいじゃん、おかげで久々のフリーだろ?どうせすぐまた他の女と付き合うんだから手の空いてるうちに遊んどこーぜ。今日は俺が車出してやるから」
「やだよ、お前どーせ最後には酒飲むじゃん。運転手付きにしといて」
「おお、相変わらずマージメー。お前、案外そーいう一面もあんのに隠してんだよなー、可愛いよなー」
「ま、令に真面目さを求める奴なんかいねぇしな。軽くて遊びやすい彼氏としてのが需要もあるんじゃね?(笑)」
「・・・。」
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「・・・お気になさらずに」
「私には、関係がない事なので」
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(ま、確かに、関係はないんだけど)
(あそこまで興味がない目でみられると、逆に気になるっていうか)
「令?どした?乗れよ」
「あ、おー」