俺が選ばれないのはわかってるけどそれでも君が好き24
令「ゆきちゃんのこと、やっぱり気になる」
ゆき「…そう」
「どう思う?」
「どうも思わない」
「顔が可愛くて気になるっていうのももちろんあるんだけど・・・うーん、でも、どストライクにゆきちゃんの見た目がタイプかって言われたらそれはまた違うんだけどさ。ほら、俺、頭悪い女の子が好きじゃん?」
「・・・。」
「最低って思った?」
「何も。」
「あ、そう、その感じ。ゆきちゃんの、その感じが好きなんだよ俺。他人を受け入れない感じ。一線も二線も三線も引く感じ」
「そうですか」
「ねぇ、他人を全然受け入れないくせに、司くんだけ、途中から受け入れたのはなんで?」
「それから、その司くんと、あれだけ仲が良いのに、いまだに婚約してないのはなんで?お互いの親にだっていくらか思惑はあるだろうけど、長い目で見てゆきちゃんちと司くんち、血縁になった方がメリットは多いでしょ」
「なんかさ、2人の関係ってさ、スレスレ感がある感じなんだよね。最低ずっと見てて、なんか、そう思った」