FACT FULNES/ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
「その経験から言えるのは、「ドラマチックすぎる世界の見方」を変えるのはとても難しいということ。そして、その原因は脳の機能にあるということだ。」(p.21)
「何かひとつ世界に残せるとしたら、人々の考え方を変え、根拠のない恐怖を退治し、誰もがより生産的なことに情熱を傾けられるようにしたい。」(p.23)
「自分の殻に閉じこもるよりも、正しくありたいと思う人へ。世界の見方を変える準備ができた人へ。感情的な考え方をやめ、論理的な考え方を身につけたいと思う人へ。謙虚で好奇心旺盛な人へ。驚きを求めている人へ。」(p.25)
「シカゴ条約は、人類史上最高のチームワークの産物と言っても過言ではない。共通の恐怖があれば、人はいとも簡単に手を取り合える。」(p.145)
「世界中で、子供の生存率が伸びている原因を調べてみると、「母親が読み書きできる」という要因が、上昇率の約半分に貢献している。」(p.168)
「アメリカでも、イランでも、メキシコでも、マレーシアでも、ブラジルでも、イタリアでも、中国でも、インドネシアでも、インドでも、コロンビアでも、バングラデシュでも、南アフリカでも、リビアでも、人々の望みは同じなのだ。」(p.226)
「数字がなければ、世界は理解できない。でも、数字だけでは世界はわからない。」(p.248)
「妊婦の死亡率に詳しい専門家の中でも、トンカチとくぎのことわざを理解している人には、貧しい母親の命を救うには何がいちばん有効かが見えている。それは看護師を訓練して帝王切開をすることでもなければ、出血多量や感染症に対応することでもない。妊婦の命を救うには、地元の病院への交通手段を整備することがいちばんだ。」(p.249)
「それと同じで、いい教育に必要なのは、教科書をたくさん与えることでも教師を増やすことでもない。学びにいちばん大きく影響するのは、電気だ。電気があれば、日が暮れたあとに宿題ができる。」(p.249)
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