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うたうおばけ/くどうれいん
「人生はドラマではないが、シーンは急にくる。」(p.7)
「わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい。」(p.7)
「「友達が多そう」って褒め言葉のつもりでしょう。友達の多さが人間の価値だと思っているのでしょう。そんな安易なものさしでわたしを計らないで。」(p.7)
「握った雪のおにぎりは食べずに捨てた。わたしはもう大人になったから。」(p.57)
「人生なんてね、そんなもんですよ。」(p.62)
「つくづくわたしの人生は、行ったり来たり交差をしたりしながらも、どの線を選んでも全部当たりのあみだくじだと思う。」(p.64)
「この夜のこと、ずっと覚えていたい、と思った。」(p.95)
「生きている限り地球に連泊している。」(p.120)