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10年前のミサンガ
こんにちは、PR&ディレクターのまみこです。
「昔もらってからずっと付けてたミサンガが切れて、なんとなく連絡したくなったんだよね。元気?」
という友人からのメッセージが届いたのは先日のこと。10年以上前にプレゼントしたあのミサンガ。まさかまだ使ってくれていたなんて。
10年前の私
スマホが毎日お知らせしてくれる「◯年前の今頃こんなことしてたで!」の機能により流れてきた10年前の写真。
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この写真の通知が来たときは「あーなんか作ったなぁ」とスルーしたけれど、友人からのメッセージを見て必死に探しにいきました。だって、この中に友人にあげたミサンガがあるから!
ちなみにこのミサンガは、私の孤独な専業主婦時代を支えてくれた作品たち。(笑)
旦那さんの転勤により長野からスタートした結婚生活。両実家遠方、旦那激務、知り合い皆無。孤独セット詰め合わせな暮らしの中での子育ては、体力的にも精神的にもなかなかハードなものでした。(もう二度とゴメン!笑)
また、一人目妊娠時に諸事情により専業主婦となったため、産後は毎日通うスーパーのレジのお姉さんとおしゃべりすることだけが楽しみだった、そんな生活をしていたのが約10年前。
孤独感はもちろん、それ以上に終わりのない暗いトンネルの中にいて、こんな生活が続いたら壊れてしまうかもしれないという危機感に襲われるようになっていきました。
そこでどうにか抜け出そうとたどり着いたのが”ミサンガ作り”。あの頃の私よ、なぜ?(笑)
ミサンガ作りでドーパミン製造
ふと、思い立って始めたミサンガ作りは楽しくて楽しくて。その理由は「決めたことをやり切る」という感覚がとにかく気持ちよかったんです。あぁ、これだ、この生活に足りなかったものは小さな達成感だ、と気がつきました。
特にモヤモヤした日には、子どもが寝静まった後、糸をひっぱり出して鬼の形相で編む。編み切る。そうすると、その夜は嘘みたいによく眠れたものです。
モヤモヤしたら編む、モヤモヤしたら編む。そうやって日を重ねていくと不思議なことに、孤独感や焦燥感、どうしようもない虚無感、ありとあらゆるネガティブな言葉で支配されていた脳内がいつの間にか前向きになっていました。調べてみたら、どうやらドーパミンがドバドバ出ていた模様。(笑)
達成感を得たときに脳内に分泌されるのはドーパミン。ドーパミンは快感ホルモンと呼ばれており、分泌されると人は「嬉しい」「楽しい」と感じる。ドーパミンは中枢神経系にある神経伝達物質のひとつで、情報処理能力や注意力、集中力を向上させる働きがある。ドーパミンが不足するとやる気がなくなったり、記憶力・運動能力の低下、疲れやすくなるなどの症状がでることも。
無意識に理にかなったことをしていたなんて。私ぐっじょぶ。
ミサンガ作りを卒業してから
数年間ミサンガでドーパミン製造をしたのち、仕事を再開。気がつけばミサンガ作りに興味も示さなくなっていました。それは、仕事や暮らしの中で、小さな達成感に囲まれて生活をするようになったからだと思っています。
あんなに必死にミサンガを作って、必死に専業主婦時代を過ごしてきたのに、すっかり記憶から薄れていてビックリ。
「昔もらってからずっと付けてたミサンガが切れて、なんとなく連絡したくなったんだよね。元気?」
そうメッセージをくれた友人が呼び起こしてくれた10年前の記憶。スマホの便利な機能より、もっともっと鮮明にいろんな感情が蘇ってきた出来事でした。
友人へ。今は、ミサンガは全く作っていないけど、元気にやってるよ!
Thumbnail photo by 鈴木ヘレン
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