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「二度とココには戻らない」と決めた場所で暮らすこと
こんにちは、まみこです。
3月になると、ちょっとフワフワと浮き足立つような感覚になります。
それは、高校卒業後「二度とココ(香川)には戻らない」と固く決意して上京した日のことを思い出すから。この時期は新しい出会いや別れなど、いろんな感情が渦巻く季節ですよね。新しい扉を開いていく人たちの声が聞こえてくると、あの時の自分と重なります。
そんな私は今、二度と戻らないと決めた場所に家を建て、higotoという会社を創業して暮らしているのですから、人生不思議なものです。(笑)
ちなみに学生時代の友人には「まさか、まみこが帰ってくるとは思わなかった!」とよく言われます。いやぁ、私が一番そう思ってました。3年前までは。
ココ(香川)を出たいと思い続けた日々
そもそも「高校卒業後に上京する」とハッキリ周りに言い出したのは中学1年生の時。東京に何か大きな目標があったわけではなく、単純に「ココにはない何かがたくさんある所に行きたい」、ただただそう思っていました。お恥ずかしいほど浅はかですが。
テレビで観るもの、雑誌に掲載されているもの、興味の湧くものすべてがココにはないという感覚が常にあったのに加え、両親の影響も大きかったと思います。というのも、両親ともに東京含む県外で大学生活や社会人生活を経験した人たち。「色んな経験をするために、一度は出ていった方がいい。ココだけが全てではないよ。」と、小さな頃から何百回、何千回と耳にタコができるほど言われてきました。
だから、いつもどこかで「あと◯年でココを出られる」と思い続けていたのは、今だから言えるお話。(笑)
ようやく迎えた上京の日
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上京した日のことは、今でもよく覚えています。小学校3年生から高校3年生までほぼ休みなく続けたバドミントンに終止符を打ち、髪を眩しいほどの金色に染め、ピアスをつけ、親の目もなく誰も自分のことを知らない場所に行く。浮き足立つ理由てんこ盛りで、今にもフワフワ飛んでいきそうな私とはウラハラに、高松空港まで見送りに来てくれた両親は、めちゃくちゃ手を振りながら泣いていました。なんだかすごい画だ。(笑)
そしてフワフワと飛行機に乗り込んだものの、離陸直後に初めて地元や家族や友人と離れる寂しさに襲われ、到着までの一時間シクシクと泣き続けていたのも良い思い出です。
ココを離れて分かったこと
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東京での学生・社会人生活。それはそれは楽しかったです。自分の思うがままに時間を使えるって何て最高なんだろう!と……とまぁ、この話は三日くらいかかるので割愛しますね。(笑)
ただ、地元を離れて分かった良さもありました。安心する空気感がそこにはあること。いつでも自分を受け入れてくれる人たちがいること。帰ると地に足がついた感覚が戻ってくること。気がつけばエネルギーチャージのために帰省をしている自分がいました。
東京は選択肢が多く、消費することに一生懸命な生活。結婚後は特に、このままココに居て良いのだろうかと思うことも増えていました。そんな時、夫が長野へ転勤となり、また新たな地へ移り住むことになったんです。
二度と戻らないと決めた場所に帰ってきた理由
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長野での生活は気がつけば10年を越えていました。そこからなぜ二度と戻らないと決めた場所に帰ってきたのか。理由はただ一つ、自分たちの意思で住む場所を決めたかったから。
夫は転勤族。この先の人生、転勤に身を任せるのではなく、自分たちの意志で生きる場所を決めてもいいのではないか?そんな思いが年々強くなっていた2019年、私の地元である香川で「ここが売地になったら最高だよね」と昔から冗談で言っていた場所がまさかの売地に。夫婦で直感的に”コレだ、今しかない”と即購入。あれよあれよと翌年には家も建ち、Uターン移住をしました。
また、夫の会社は行きたい場所に転勤できる制度があり、私は昔からリモートワークでお仕事をしていたのでUターン移住に踏み切れた理由の一つでもあります。そして快く「嫁の実家が近いのが一番!迷ったら香川に行くべし!」と最後の後押しをしてくれた夫の両親にも感謝です。
結果的に「色んなタイミングと後押し(と、勢い)によって帰ってきた」という感覚です。
19年ぶりの香川暮らし
香川に戻ることに対して、実はちょっと怖さもありました。もしかしたら「やっぱりつまらない」と思ってしまうのではないかと。
現在Uターン移住をして早2年半。色んな経験を重ね、ライフステージも変わり、大人になった自分が地元と触れ合う感覚はすごく新鮮で。懐かしさに溢れているけれど、新しい場所や人とのつながりを開拓していくことで、はじめての地にいる感覚にもなるんです。
ちなみに「ここが売地になったら最高だよね」と言っていたのは実家から5軒隣の場所!さらに実家の裏には妹家族も住んでいるので、我が家のインターホンは一日に何度も鳴ります。
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「ケーキ買ってきたぞ、お母さんには内緒だからな」と父。「ポテトサラダいっぱい作ったからいる?」と母。「おねぇ、マヨネーズちょっと借してー!ついでにコーヒー飲みたい」と妹。「まみちゃーん!アイス食べたーい!」と下校途中にフラっと寄ってくる姪っ子や甥っ子。なんだか笑えるほど忙しなくて、泣きたくなるほどあったかい毎日。
ココ(香川)を出たくてたまらなかったあの頃の私は、今の私を知ったらどう思うのかしら?きっと来年もその先も3月になれば、ちょっとフワフワ浮き足だったあの感覚を思い出して、色々と思いを巡らせるのでしょう。そうやって年を重ねていくのも悪くないなぁ、なんて思っています。
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ここまで読んでいただきありがとうございます!higotoは子どもを持つ女性3人で立ち上げた会社です。ご興味のある方は、ぜひこちらの記事も目を通していただけると嬉しいです。
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