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「ここではないどこか」は、すぐそばにあるのかもしれない。
こんにちは。林由紀子です。
セミの大合唱で目覚める毎日。夏真っ盛りですね。
元気すぎるセミに負けないよう、元気にこの夏も駆け抜けたいと思います。
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移住先で知り合った、同じく母でもあるメンバーと「higoto」を立ち上げた私ですが、以前は大手企業に勤めていました。当時はまさか自分が起業するなんて思ってもみなかったので、過去の私からするとビックリしていると思います。
では、起業した今、会社員時代を振り返っておもうこととは。
石橋を渡る前に壊しちゃうくらい慎重派
元々私は、計画もしっかり立てて行動することに安心感を覚える慎重&堅実派タイプ。幼いころ母には「石橋を叩きすぎて渡る前に壊しちゃう」ことを心配されるくらいでした。
そんな私なので、大学生の頃は「やりがい」と同じくらい「安定・福利厚生がしっかりしているか」を吟味して就職活動をしていましたし、その結果ご縁があり、いわゆる大手企業に就職することが出来たときはとても安堵したのを覚えています。
そしていざ会社員として働き始めると、日々業務をこなすことに精一杯。あっという間に一日、一ヶ月、一年が過ぎていく毎日でした。
ただ、そこに大きな不満はないけれど、漠然と「このまま定年までずっと同じかな?」という想いを抱えていた気がします。
「変化」は成長の大きなチャンス
ありがたいことに、私が勤めていた会社は色々挑戦することが可能な職場でした。でも私はしませんでした。なぜしなかったのか?
その頃の私は、変化がとても苦手。
半期毎に異動のタイミングがありましたが、自分自身の仕事内容や同じ部署のメンバーなど、変わらないことに安心感を覚えていたくらいです。
でも今思うと、変化があるときは成長のチャンスでもあるんですよね。
子育て・移住・起業と様々な経験を経て、良い意味で「なんとかなる」と楽観的に物事を考えることが出来るようになって、“変化”に対する捉え方も変わってきました。
会社員だからこそできること
会社を退職して、自分で起業して改めて感じることとして、会社員だからこそできることもいっぱいあったなということです。
たとえば
・複数の部署にて、自分の経験値をあげること
・プロジェクトに参加すること
・様々な年代の方と積極的に交流すること などなど。
多くの人が集まり、部署という形で発生する業務を分担している会社という組織だからこそ、1つの場所にとどまることなく自分から動けばいくらでも可能性は広がったなと思います。
しかも会社員の利点は、色々チャレンジしたとしてもお給料は確保されているということ。これって自分で起業して売り上げの確保の難しさに直面している今の私には、とても恵まれた環境だと強く思います。(当時は当たり前だと感じていました。立場変われば考え方も変わりますね。)
会社員には会社員の利点があり、起業には起業の利点があります。どちらが良いとかではなく、自分に何が合っているか、そしてそこで何ができるのかが重要。
「ここではないどこか」はどこだろう?
何か物事がスムーズに進まないとき。
停滞しているなと感じるとき。
未来に希望的な何かが見えにくいとき。
ついつい「ここではないどこか」を求めてしまいたくなります。
会社員時代の私も漠然と思っていましたし、だからこそ家族で移住というタイミングで会社を辞める決断をしました。そして私は結果的に「起業」という道を進み、視野が広がったりチャレンジする幅が広がっているので、よかったなと思っています。
でも、何かきっかけがないと新たな道へ踏み出すことが出来ない場合も多いんですよね。
そんな時、「どこか」を求めて大きく舵を切るのではなく、その場所で少し違うことをしてみる。そしたら、今いる場所でも叶うこともあるのかもしれません。
「ここではないどこか」は、遠くではなく、すぐそばにあるのかも。
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