withコロナ時代に結婚式を行った話
タイトルの通り、7/23に結婚式を開催しました。
2週間前に急遽進めることとなったため、YouTubeの動画投稿やTwitter投稿が滞っていました。
正直、今のこのタイミングで...と疑問に思う方もいると思います。
慎重になるべきでは…と思われるかもしれません。
しかし、時間は有限です。
当初予定していた規模
ガーデンウェディング
両家親族、友人含め60人
4時間のイベント
変更・追加点
オンラインで視聴可とした(YouTube Live)
両家親族、友人含め35人に変更
2時間と2時間半の2部制イベント
親戚の高齢化
僕達の姿を誰に見てもらいたいか、これを優先しようと言う話からスタートします。
最優先はやはり、親族でした。
特に嫁のおばあちゃんが高年齢(92歳)ということもあり、元気なうちに綺麗な姿を見て欲しい。そして、喜んで欲しい。
犠牲にした事
友人の出席については、状況を各自で判断して貰い、前日までキャンセルを受け付けました。
フリーのプランナーさんの柔軟な対応のおかげです。感謝しています。
なので、集まって欲しい人みんなが来てくれた訳ではありません。
医療従事者の友人や子育て中の方など色々な事情でキャンセルが相次ぎました。
最終的に60人想定していた式は、親族含め35人と約半分になりました。
しかし、僕たちにとって、理想の結婚式はたくさんの友人に囲まれて喜びを共有することです。しかし、なかなか現状を受け入れられない嫁は、こう思います。
「なぜ、こんなに辛い思いをしなければならないのか」
この現状に耐えきれず、辛い気持ちは膨らむばかりでした。
そういった事もあり、開催2日前にライブ配信を行うこととしました。
これもフリーのプランナーさんだからこそ、実現できたと思います。
生命的「死」と経済的「死」の天秤
結婚式に限らず、イベントをすることでの生命が脅かされること、イベントをしないことでの経済的ダメージが発生すること。どちらを優先するかなんて、決断するにはとても荷が重すぎました。
おばあちゃんのためにと優先しても、本人が感染するかもしれない、1年以上も前から打ち合わせして頂いた方々はろくに収入源がなく、仕事がいずれ成立しなくなる。結果的に自分たちの実現したい結婚式ができないかもしれない...
各々の立場で状況が異なる中で、全員が納得できる正解を誰が提案できるのでしょうか。
コロナと言っても、インフルエンザと同様で正しく対策することで感染防止に努めることは可能ですし、キャンセルによって人数が少なくなったこと、親族のみ、友人のみの2部制へシフトしたことで、結果として密は避けられたと思っています。
結婚式から2週間経過した現在、参加者の体調不良の報告は聞いておりませんので、対策が正しく取れたという認識をしております。
予想される反論
来場者が感染したら、責任を持てるのか??人を殺すことになるぞ!
GoToキャンペーンに賛成ようなもんじゃないか、馬鹿なの??
感染者が増えているのに、危険すぎる。ばら撒くな。
結婚式とは関係なく、個人的見解ですが、GoToキャンペーンに関しては、方針としては賛成ですが、やり方に反対です。結婚式でも、プランナーさんや関係者に相談してから参列者に情報提供すると思いますし、報道されている通りだとすると、やり方に疑問が残ります。
実際にキャンセルが出たのも、状況を各々が考えて判断して頂いた上での結果ですので、
参加された方々はそのことを承知の上で、感染対策に協力して頂いたと認識しています。
withコロナ時代に結婚式を考えている全ての方へ
僕はこの時代だからこそ、新しいスタンダードを確立するきっかけになると思います。
業界の方々は必死に策を考えているはずですし、今後イベントを大切に残すのであれば、新しい価値観でイベントの開催を模索するべきと考えます。
変わるタイミングでその波に乗れなければ、立ち上がることは難しくなると思います。
これから結婚式を考えている人達は
誰に見てもらいたいか(何のためにするのか)
オンラインは検討できないか(必要に応じて両方導入できないか)
密を避けて人数を分ける、消毒・除菌などの感染対策を十分に取ることができるか
ぶれない軸をお互いに共有して、準備を進めることができるか
密集しがちなイベントに対して、どれだけ開催や対策に理解を示してくる方を増やすか
こう言ったことに注意する必要が出てくるかと思いますし、実際に意識したことでもあります。
少し話は逸れますが、コロナの事で国に不満はいくらでもあるでしょう。
しかし、それに不満を言ったからといって解決するでしょうか。
自分の考えをどこまで図太く持てるか、意識して行動できるか、今それが問われている時期だと強く感じます。
世間的にマジョリティな意見としては、自粛が安全となるのでしょう。
もし、そうなるとすべてのイベントやそれらの関係者が何らかの「死」を経験することとなります。それで本当に良いでしょうか。
そうなると、全てのイベントは「悪」となってしまいます。
十分な感染対策を取ることに専念しつつ、開催に際して、できるだけ多くのイベントに関わる人たちの理解を得ること、これが大変重要ではないかと思います。
僕は、今だからこそイベントのやり方、あり方をもう一度見直す最大のチャンスだと思います。
社会が閉鎖的になり、復帰が遅れる事が目に見えていながら、現状を傍観したままで良いとは思えません。
閉じこもるだけでゼロリスクって本当ですか?
多角的に見たら、実はリスク潜んでませんか?
めちゃくちゃ悩んで当然だと思っています。
後日談
最終的には、良い結婚式と言ってもらえたり、Webでの配信を見て下さった方も居て、結果的にたくさんの人に見てもらえると言う目的もある程度達成できたと思います。
また、Webだけでなく、写真が色々な人を繋げてくれた事を実感しております。
カメラマンの方にも大変感謝しております。
プランナーさんをはじめ、協力して下さった方々、開催に理解をしてして下さった方々に改めて御礼申し上げます。
僕は、この経験を模型展示会の主催で活かしたいなーと考え始めるのでした...
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