バツイチ29歳、20代限定街コンへ行く①
コロナがまだ世間に広まってないみんなが街に溢れていた頃、懐かしい思い出だとふと振り返る。
そう、これは私の挑戦の物語である。
ある日彼氏と別れた私は久しぶりにちやほやされたいなっと思う
よし街コンへ行こう。
そう夕方の16時に思い立った。
そうとなれば今すぐ行こう、ネットで検索してみるもやはり当日予約はなかなか難しい、どこも満員だ。
しかしそこにまだ空席のある街コンを発見!
「20代限定街コン」
、、、、。
私29歳なのでギリギリ行けるな!
っと同時に自分が最年長になる事にすぐさま気づく。
最初に説明しておくと
私はかなり性格が悪い
常に自分がいちばんの舞台が好きだ。
その為に努力をするというよりは
自分がいちばんになる場所にしか行かない、そんな私が自分がいちばん不利な条件の場所へ行くなんて。
そう脳内に駆け巡る
そしてじっと考える。
私はここ数年色んな経験や体験をしてきた。もう若さだけでは乗り越えられないフィールドに足を踏み入れている29歳、ここは一度現実を突きつけて見てはどうか?
桃子よ、貴様は若さ以上に魅力的な経験を積み重ねてはないのか?
試すのです、桃子よ!
若い女、という称号を剥奪された貴方はどう行動するか?
いちばん不利な条件で自分を試してこそ得られるモノもあるのです。
ましてや無双なんてして見なさい。
貴方は数週間ウキウキで過ごせます。
そう自分を奮い立たせ予約をするのであった。
いざ決戦の場所へ向かう私。
いちばんに到着してしまった。
後から登場した方がなんだか美人っぽくて魅力的だが、まあいい。
受付へ進むとボールペンを買わされ、席に着く前にお酒の缶を1缶貰った。
冷えてない常温のだ!
なんて手厚い対応だと私は感動。
ぬるい缶チューハイをぎゅっと抱きしめ席に着く、テーブルにはプロフィールカードがあった。
軽く目を通すとやっぱりありましたこの質問。
結婚経験あり・なし
ここなんですね。
うーん、空白にしとこうかな?相手のメンバー見て考えようかなっ
てゲスな考えもしたけどもう20代限定で最年長のレッテルもある為、この際全部書いてしまえと正直に書いた。
プロフィールなんていちいち見ないだろう、見られそうになったら適当に会話して目をそらそう。あと肘で隠そう。
そんなノリで記入を進めて行く
そして次に目が止まったのが
一億円あったらなんに使いますか?
会話が弾む手助けのプロフィールなのかそんな事が書いてあった。
誰もが一度はしたことがあるシュミレーションなので回答は完璧だ。
私は迷わず
駐車場経営
と記入
プロフィールを書きのんびりしていると定刻の時間が近づき続々と人が来る。
男女合わせて20人くらいの人数になった。
テーブル男女各2組のペアみたいなので私の隣にも女性が来た。
話を聞くとその女性も1人で来たらしい。職業は看護師の25歳セミロングの女の子だ。
くらえこれが私のスペックだ!
今からこれでたたかうぜ!
私は上面の会話と対面での会話はそれなりに得意だ。
俗に言う「2人だと話せるのに3人以上になると話せなくなるタイプのコミュ障」なのである。
なのでこの場合コミュ障発動条件に該当しない
やるぜ!!
そんな感じでスタートするのであった。
つづく