変わりゆくアルビレックス新潟と自己開示性のお話
先日の話だがフォローさせて頂いている方にこんなリプをしてしまった。
我ながらどうも麦から作った炭酸水を摂取した後は饒舌に人に絡んでしまう。
今日はこのリプについて掘り下げてみたい。
SNSにおける自己開示性
いま人気の鬼滅の刃の主人公の炭治郎。
僕はこの漫画の特徴の一つは彼の頭の中=心理描写を細やかに描くことだと思っている。
恐れや迷いや葛藤や弱音といった負の感情に至るまで全てを見せてくれるのだ。
逆に有名なONE PIECEの主人公のルフィは連載開始から今日まで、頭の中で考えている描写が一切なく全て口に出している。
スタンスは違えど、この人気漫画の主人公二人に共通するのはありのままの姿を見せていることだと気付かされる。
カッコいい姿だけではなく弱い姿もひっくるめて全てをありのまま見せる。
人を惹きつけるとはつまりはそういうことなのだろう。
そこから派生して気がつくと僕もTwitterを本格的に初めて半年経った。そしてフォロワーが多い人には概ね共通点があることに気づいた。それは
①アイコンが顔写真
②本名ないしそれに近いもの
③ヘッダーにメッセージが入ってる
④プロフィールを見ると属性、目的、趣向などキャラがハッキリしてる
⑤ツイートは自分の発言がメイン
⑥何かに打ち込んでいる
一言で言うとフォローしたらどれだけ面白いか、自分にとってどれだけ有益かなのだろう。
SNSというものが出来てからというもの従前より我々は遥かに簡単に人と繋がりが持てるようになった。
とはいえSNSはやはり匿名が基本の世界だ。残念ながら誹謗や中傷も後を絶たないのが実情だ。だからまず最初に警戒心が働くのが普通だろう。
だがそんな世界の中において自分をありのままの姿を見せようとする。
少し小難しい表現を使うと自己開示性が高い人ほどフォロワーが多いと言えるだろう。
これが高いと周りの人にとってそれだけ懐に飛び込みやすいということになる。
だからSNSにおいても現実世界においても自己開示性を高めることはコミュニケーションにおいて重要なことだろう。
さてここで突然だが僕の目から見てここ一年くらいで自己開示性が高まったなぁという印象の人がいる。
以前よりずっと自分の感情や本来の姿を見せるようになった人がいる。
それは誰か?
アルビレックス新潟さんです。
変わりゆくアルビレックス新潟
思い切り擬人化してしまったが、僕はアルビレックスというクラブの人格が変化してきているように感じるのだ。
飽くまでも個人的な印象だが公式SNSの開設も遅かったりと以前のアルビは、地方のクラブらしく良く言えば質実剛健。悪く言えば派手さに欠ける。木訥としてお堅い印象だった。
それがここ近年随分と我々サポーターにかなり懐を開くようになってきたように感じる。
感情表現が豊かになってきたと言って差し支えないだろう。
その理由はやはり是永社長がTwitterで出来る範囲で情報や感情をオープンにしてくれている点は大きいだろう。
先日シーパスの件が炎上しかけた際など、とにかくアクションが早いし公式ホームページでも口語表現で自分の言葉で説明をする。
そして
雑な表現で恐縮だが、近年のアルビは
バカっぽくなってきた
と感じている。
思い出すのが去年セレッソ大阪でブルーノメンデス選手にひっかけて「ブルーの麺です」というスタグルを売りに出していた。しかも売り切れたあとは「フツーの麺です」を売るというのだ。
これを見た時いやぁさすがは大阪のクラブだなと感じた。
こういうダジャレや遊び心満載の企画をすぐ実行してしまう。こういうところはいかにも関西のクラブらしい。
ダジャレ企画とか我らがアルビレックスはこういうのはちょっと出来な
( д) ゚ ゚やってるよ
思い切りダジャレだよ。なんかもう小学校二年生くらいの子が言いそうなことだよ。
これはきっと是永社長の著書にあった毎週開催されているという「一番アホなこと言ったやつが優勝」という会議が背景にあるのだろう。
そのアホな企画にGOサインを出すトップがいるからこそ今アルビはどんどん変わっていけるのだろう。
僕はこれも一つの自己開示性の高まりではないかと思う。
自身を飾らず大きく見せようとせず、ありのままを見せようとする。
そんな姿に人は親和性を覚えて応援したくなるのだろう。
自己開示性を高める=フォロワーもサポーターも増える。
だからこの先もどんどんバカっぽくなっていって欲しい。そんな姿を見せてくれた日にはもっともっと応援したくなるのだから。
さあ今日は待ちに待ったJ2リーグ再開の日だ。
やっとだ。
やっとサッカーがある週末が帰ってきた。
平日は学校や職場でいい子にしてる僕らが思い切りバカになる時間が帰ってきた。
難しい話はいらない。
今日は自宅で全力でバカになろう。
4ヶ月。
あの日からずっと止まっていた時計が動きだす時が来たんだ。
そしてこれから毎週泣いたり笑ったりさせて貰おうじゃないか。
とにかく僕らはこのチームの応援が大好きだということを再認識させられたのだから。
多くの人の努力と我慢があってやっと再開に漕ぎ着けたことに感謝しつつの再スタートだ。
早くスタジアムで大勢で声を出せる日を心待ちに。
まずは今日
火傷させてくれこのゲーム。