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航空機から恐竜まで、立体物を精密測定! / 株式会社ナベヤ製作所


 岐阜県各務原市が誇る、航空宇宙産業。その裏側では、安全で快適な空の旅を実現するためにさまざまな人たちが日々努力しています。

 『株式会社ナベヤ製作所』もそのひとつ。
 航空機を構成する部品や、それらを組み立てるための治具(じぐ)を製造することで、航空産業を支える重要な役割を担っています。


 治具とは、モノを作る際に図面通りの寸法になるよう位置決めをしたり、正確に仕上がるように加工を補助したりなど、効率的にモノを量産するための型のようなもの。

 航空機には小さなモノから大きなモノまで、数多くの部品が使われています。そのため治具も、手のひらサイズの小さなモノから15mを超えるような大きなモノまであるそうです。


 日本には軍用機と民間機、合わせて2000機を超える航空機が存在しており、20〜30年という長いスパンで機体の製造をするそうです。その長い間、治具は保管しておく必要があるとのこと。
 
 ほんのわずかな誤差が飛行の安全に直結するため、航空機の製造は非常に高い精度が求められます。
 
 ナベヤ製作所さんでは、長年の経験と技術によって、高精度な製品や治具を作り続けるとともに、航空機に関する部品のような大きな製品が正確に測定できる、3D測定器も導入しています。


 3D測定器は、測りたいモノにレーザーを照射することで、表面の三次元座標を取得し、立体的な3Dデータを作ることができる計測機器です。
 
 1台数千万円もかかるような高度な精密機械のため、現在は自社製品の測定のためだけではなく、他社へのサービスとして展開するようになりました。

 3D測定器は、航空機に関する部品に限らず、多種多様な用途に利用されています。

 例えば、博物館からの依頼で恐竜の骨を3Dで測定し、そのデータを元に恐竜の骨の模型を作ったり、古くて図面のない鉄塔を測定して図面化したり、トンネル状の大きな施設を測定したりなど、さまざまな依頼が来るそうです。

 図面がなくても、どんなに複雑な形状でも、モノさえあればレーザーで測定できる。まだまだ未知なる利用方法がたくさんあるのでは?と期待される分野です。

 航空宇宙に関する製品や治具作りから、3D測定器まで、小さなモノから大きなモノまで精密な製品作りにたずさわるナベヤ製作所さん。

 会社のベランダからは、名古屋駅から岐阜駅までを見渡せるような広大な景色が広がっており、各務原らしく飛行機が飛ぶ姿も頻繁に見られます。
 
 素晴らしいロケーションの中で、社員の皆さんが「ずっとここで働いているし、これからも働き続けたいと思っている」とお話ししているのが印象的でした。



はいてくヒルズで体験できること


●ワークショップ『3D測定機で自分のモノを測定!』

3D測定機を使って、お客様の持ち物を立体的に測定します。測ってみたいモノをぜひお持ちください!

・開催時間:10:00~16:00 随時受付可能
・所要時間:15分程度
・定員:1名
・持ち物:測ってみたいモノ(ぬいぐるみやバッグなどテーブルに置けるサイズのモノ)
・予約:予約不要(先着順)
・場所:テクノプラザ本館4階


●オリジナル製品の展示

 ANAの飛行機(ボーイング737-800)にて使用された、川重・ANAコラボのアップサイクルエンジンブレードキーホルダーの展示をします。ANAの機体登録ナンバーと使用時間を明記した情報カード付!
 ナベヤ製作所さんでは、ブレードの切断と穴あけ加工を実施されました。

・展示時間:10:00~16:00
・展示場所:テクノプラザ本館4階


はいてくヒルズでは展示のみですが、以下のリンク先から詳細確認、手に入れることが可能です。

↓ANA Mailから購入ができます。

↓ふるさと納税の返礼品もございます。




企業情報

会社名 株式会社ナベヤ製作所 テクノプラザ工場
住所 岐阜県各務原市テクノプラザ2丁目12
TEL 058-370-6351
http://www.nabeya-mfg.co.jp/

※当日の体験は会社の住所ではなく、テクノプラザ本館4階までお越しください




『はいてくヒルズ』は、お子さまから大人まで楽しめる、地域一体型のオープンファクトリーイベントです。

【はいてくヒルズ】
開催:11月4日(月・祝) 10:00-16:00
会場:岐阜県各務原市テクノプラザ内
・工場&倉庫見学:各企業
・ワークショップ:ものづくり支援センター(本館4F)
・飲食出店あり

詳細はこちら↓