実はアメリカもピンチ:Battlefield 2(BF2) の戦争 The War におけるストーリーについて
Battlefield 2のそれぞれのステージ説明文には、ストーリー性の高いフレーバーテキストがついている。
キャンペーンモードというものがないためその時系列は分かりづらいが、Battlefield Wikiにてまとめられていたところがあったので、私訳と作中説明文を交えながらまとめてみる。
https://battlefield.fandom.com/wiki/The_War_(Battlefield_2)
ここにも書かれているが、このサマリーには公式情報外(DICEの非公式情報)もあるため、必ずしも正確というわけではないことに注意。
またRedditにもステージのロケーションを地図でまとめているところもあるため参考にした。
https://www.reddit.com/r/Battlefield/comments/lg9o4x/bf2_the_war_on_terror_and_china_battlefield_2/
また一部どうしても整合性が取れない、詳細が不明なところもあり、多分に憶測を含んでいるところに注意。
前提ストーリー
The WarやSino-American Warと呼ばれるこの戦争は、その発端自体は特に述べられていないが、おおよそ石油関係であることは推測できる。旧ソ連や中東が西側諸国に石油を撃っていることに中国が反発、それに伴って行われた戦争であると言われている。
中国戦線
・Songhua Stalemate
初戦の経過も不明だが、ステージマップとして初めて登場するのはSonghua Stalemate(松花江攻防戦)で、新編された米海兵隊部隊がロシア沿岸平野部から中国国境内へと侵攻を開始する。対する中国側もこの地域に急速に軍事力の展開を進めている。松花江をはさんで続いた両軍のにらみ合いは、輸送の要となる同江をめぐる反復的な戦闘状態へと発展することとなる。結果として米軍が勝利し、南満州へ続く水路を確保することとなる。
・Dalian Plant ・Daqing Oilfields
一方で、米軍別働隊は西朝鮮湾から北に進んで遼寧省に入り、アメリカ軍緊急展開部隊が大連原子力発電所へ攻撃を行った。中国人民解放軍第二軍部隊が防衛を担うべく緊急配備されるものの、結果として米軍により占拠される。
さらに北進を続ける米軍は黒竜江省へ進み、中国軍の生命線となる輸送路への侵攻準備を整えている。結果として、大慶油田で衝突が起こり、米軍がここを制圧することとなる。
・FuShe Pass ・Operation Blue Pearl ・Dragon Valley
中国東北地方へ拡大を続けるアメリカは、鉱物資源に恵まれる同地域の貴重なウラン鉱山を奪い合う。
同時に中国軍の中心部へ直通する地域へ進軍するブルーパール作戦を開始、米中の戦争の行方を決定づけることとなる。
東へ進撃する米軍は岷山山脈の足掛かりを確保するため、「桃源郷」と呼ばれた地域へ終結、中国軍の防衛と相対する。
※追加マップのOperation Blue Pearlは「東へ進軍」とし、恐らく北東部への進軍を指すと思われるが、Dragon Valleyの舞台となる岷山山脈は四川省とはるか西であり、経緯が不明である。
・Wake Island 2007
苦戦する人民解放軍は、米国の補給線を脅かす目的で太平洋のウェーク島へ攻撃。これにより米海兵隊部隊は満州にて足止めを食らう。航空攻撃に備えていたものの、上陸攻撃に対しては非常に無防備であった。
※米軍の戦略目標がはっきりしないものの、大方は中国北東部の制圧であると考えられる。原発や油田を狙っているあたり、北京の直接攻撃よりは資源帯を制圧し供給を止めるのがその狙いと思われる。(そのためなおさらDragon Valleyの意図と経緯が不明になる)
ただここで中国側がウェーク島に奇襲上陸を仕掛けたことから、米軍部隊は満州で足止めを喰らい、進行が滞ってしまっているという。
中東戦線
・Operation Clean Sweep ・Sharqi Peninsula ・Gulf of Oman
同地域の海兵隊が ペルシャ湾への重要な入口を確保するクリーンスイープ作戦を開始。地元の中東連合軍(MEC)により堅固に要塞化されているここを叩くため、まずは地元発電所の制圧を行う。
ペルシャ湾を確保した後、米緊急展開部隊がMECの宣伝目的に使用されているテレビ局を占領。一方、中東連合軍も部隊を集結し反撃を開始するも、防衛を行う。
同時期にアメリカ海兵隊遠征部隊(MEU)がペルシャ湾海岸へ侵攻、夜間のうちにオーマン湾へ到達、上陸を行った。沿岸部にあるMECの空軍基地占拠を目的とした上陸作戦を行い、一帯の油田地帯とともにこれを制圧する。
・Kubra Dam
カタール地域の海兵隊はその後アラビア砂漠に進軍し、重要なダム施設を占領すべく侵攻を開始した。ダム防衛のため中東連合軍(MEC)は装甲大隊を派遣し、アメリカ軍の進行を防ごうとしているが、米軍がこれを撃破した。
・Highway Tampa
米軍はアラビア半島へも進軍し、「ハイウェイ・タンパ」と呼ばれる物資補給と援軍補給の直接路をつなぐ。重要なインテル™テクノロジー防衛のために、MECとの防衛戦が行われている。
・Strike at Karkand
米軍はクウェートの主要港を目的として、カルカンドの港湾及び工業施設の制圧を行う。カルカンド市中心部の制圧を行ったあと、同工業都市の防衛を行ってたMECを撃破する。
・Zatar Wetlands
海兵隊は「タンパハイウェイ」を確保した後、アラビア半島にさらに進出、貴重な天然ガス資源が埋蔵される紅海沿岸のザータル湿地へ進軍する。しかし湿地帯が車両の足をとり、制空権を取るMECが激しい抵抗を行っている。
・Road to Jalalabad ・Mashtuur City
海兵隊はアフガニスタン東部に緊急上陸。隣国パキスタンからアフガニスタンへのMECの部隊と物資の移動を阻止するため、アフガニスタン東部のラグマーン渓谷とクナール渓谷の入り口に位置するジャララバードを攻撃、MECの抵抗を退けて占拠する。
続けてアメリカ陸軍先遣部隊は中東での戦略陣地となるマシュタール市の制圧を行った。
※細かく見ると、中東は中東でもペルシャ湾~アラビア半島とアフガニスタンへの出張攻撃が行われている。メインとしてはアラビア半島。
ただ結果としてこの戦いは半島西、紅海部分を最後に途絶えており、湿地帯に米軍が足止めを食らっていると予想される。
・Devil’s Perch
レバノン沿岸に。中東連合軍特殊部隊が周辺諸国の情報収集の基地として使用していた廃屋がある。脅威を排除するために、アメリカはSEALsの派遣、夜間作戦を決断。
・Leviathan ・Iron Gator
しかし同時に、中東連合軍特殊部隊による、空母USSワスプへの突入作戦とペルシャ湾岸の基地に停泊している米原子力潜水艦への破壊攻撃が行われる。どちらともSEALsの最低人員の警備のみで迎撃することとなる。
※Special Forceのマップでまとまっているが、MEC特殊部隊がレバノン沿岸で諜報活動を行っており、その箇所を米軍が攻撃するも時はすでに遅く、その諜報・情報工作の結果、中東における米空母と原潜基地への攻撃が行われてしまった……という流れだろうか。
こ の戦いの結果と影響は言及されていないため、以降の詳細は不明だが、中東戦線も停滞していることには変わりないと思われる。
EU―中国戦線
(年数不明の)2月15日に、 欧州連合は 米国の同盟国として戦争に参戦。同月15日から18日の間に、EUは ロシア連邦と不可侵条約を交渉、ロシア領を介して中国へ進出する。
・Great Wall
ロシアとの新たな和平協定によりEU軍は北線から中国本土への侵攻を開始。補給線確保をして南の海岸への進出を図るために、万里の長城を制圧する。
※唯一のEU vs CHマップで、EUがロシア領内からという壮大な設定の割には、使われているのはココくらいという悲しいところである。
・Taraba Quarry ・Operation Smoke Screen
EU軍は前線から孤立したアメリカ軍の部隊を増援するため、タラバ川とその採石場を襲撃する。
取り残された石油採掘場における両戦線での度重なる攻撃で双方が甚大な被害を受けるものの、最終的にこの場で決戦が行われることとなる。
※「中東」「石油」「採石場」のみがヒントの場所。該当箇所が多すぎて特定不能である。
Taraba riverというところに関してはナイジェリアに存在はする模様
ロシア・英国戦線 (省略)
基本的に武装勢力との衝突であり、省略
米本土戦線
戦争後半部にて、人民解放軍とMECが米本土へ上陸を行う。
・Operation Road Rage
MEC 軍は米国東海岸に上陸し、内陸への進撃を準備している。デラウェア湾に上陸した次は、米軍と要所を争う高速道路のジャンクションを奪い合う。
この時点において、ワシントンDCはMECの占領下にはいり、米海兵隊は南部へと移動する。
・Operation Harvest
MEC第2装甲師団は、ペンシルベニア州ランキャスター郡の農村地帯まで進軍。ワシントンへ増援に向かう海兵隊部隊を阻止するために向かい、両機
甲師団が衝突することとなる。
※一体どういうことかは不明だが、アメリカはMECの東海岸上陸を許してしまう。進行速度は早く、早々にワシントンは包囲されているようだ。ジャンクション制圧後なのか不明だが、これを受けて米軍は米本土各地――北部や恐らくアラスカの軍さえも、この南部に呼び寄せたようである。その増援を阻止するMECとの決戦が、ランカスターの農村で行われる。
・Midnight Sun
米海兵隊が南部へ移動していた隙をつき、中国軍がアメリカ本土に上陸。
アラスカ、バルディーズ港とその石油パイプラインを占拠する。少ないながらも米軍は交戦し続け、援軍の到着した今も必死に抵抗を続けている。
※MECと共同なのかは不明だが、同時期に(MECがワシントンを制圧したあととは思われる)アラスカに中国が上陸、早々にパイプラインを占拠する。MEC側に戦力を割り振ったのが裏目に出た形であり、ゲーム時時点では本土からの援軍が来たようだが、それまでは現地の守備(州軍?)のみで凌いでいたと思われる。
しかしこの中国軍はどこから来たのだろうか?よくあるロシアは地続きだとしても、中国は相当離れている。先のウェーク島を完全に中継基地にしてやってきたのか?
まとめ
振り返ると、この戦争はアメリカが手痛いしっぺ返しを食らっている形になる。開戦の事情が不明確なれども、流れとしては非常にシンプルで
中国・中東に同時上陸
重要拠点の制圧等で進撃
中国戦線ではウェーク島攻撃により太平洋側の補給線停滞による進軍停止
中東戦線では湿地帯における苦戦・戦略級兵器への特殊攻撃
二方面からの米本土攻撃
という、速攻戦術の停滞によるイニシアチブの消失という感じのようである。
特に後半は東海岸というワシントンが包囲を受けている状況で、喉元に刃を突きつけられた状況だ。おそらくは市街地戦も多発しているのだろう。かつて緒戦で中東の都市で行ったように。
本編中に登場するのはここまでで、この戦争の行く末というのはBattlefield 2という作品内においては不明である。
もしかしたらModern Combatとかにかかれているかもしれないが、PCで出てないのでわからないのである。
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