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詐欺被害に遭ってしまったら

ご覧頂きありがとうございます。
HighLowです。

前回はオークションサイトで起こりうる被害について記事にしました。
もしご覧になられてない場合は、ご一読頂けますと幸いです。


フリマサイトやオークションの利用は、そもそもがリスクを承知で実店舗にない商品や定価より安い商品を購入するためのものです。
どれだけ注意を払っても、被害に遭う可能性を0には出来ないでしょう。
可能性を下げる努力をしながら、万が一に備えておく必要があります。

今回はもしも被害に遭ってしまった場合にどのように対応すれば良いのかを纏めました。


商品到着後にするべきこと

検品作業


まずは届いた商品の検品作業を行います。
返品・返金を訴える際には時間が何よりも重要になってきます。
時間が経てば経つ程、すり替えや使用劣化を疑われやすくなるからです。
検品作業が終わるまでは気を抜かず、届いた直後に行うように心掛ける事が望ましいです。

商品が届いたら、梱包の開封の前に動画撮影の準備をしましょう。
今から検品作業をすることを言葉に残し、送り状を撮影します。
撮影しながらの開封作業は慣れるまで難しいと思いますが、動画が途切れてしまわなければ問題ありませんので、作業終了まで撮影を続けます。

前回の記事でお伝えした通り、開封前から指紋や汚れ等のダメージを商品に残さないように工夫をすることが大切なので、手袋等を嵌めて行います。
問題のある箇所があれば、必ずピントを合わせて撮影しましょう。
何が問題なのかも言葉で残すようにします。

検品作業が終わったら、梱包資材を含め、内容物は全て元通りに戻します。
動画撮影を終えたら、取引相手や運営会社とのやり取りのための写真撮影をして、再度元通りに戻しておきましょう。

取引相手や運営会社とのやり取り


まずは取引相手とのやり取りが必要です。
問題のある箇所を指摘した上で、返金・返品を訴えましょう。

ここからのやり取りは全て、双方にとって後々証拠となるものになります。
粗悪品だった場合には感情的になってしまいがちですが、必ず丁寧に対応をすることを心掛けて下さい。
対応を誤ると、悪質なクレーマーとして加害者になる場合があります。

返品・返金に応じない場合には運営会社とのやり取りに移行します。
返事がない場合でも、移行するまで3日は待つようにしましょう。

返品・返金されない場合には

詐欺の断定


まず、自分が被害者であることを第三者に認識して貰う必要があります。
オークションに限らず、詐欺を詐欺と断定することは難しいとされており、例えば貸したお金を返して貰えない場合等は詐欺になりません。

警察は民事不介入として、刑事事件の場合のみ取り扱いをします。
そのためにも、まずは『 被害内容が詐欺である(刑事事件である) 』と
断定することが第一歩となります。

詐欺の断定には、必ず証拠が必要です。
検品時の動画や写真を持って、警察へ相談と訴訟をする形になります。
返品・返金をして貰う事と、刑事事件として取り上げることは全く別物で、
警察への相談は相手を詐欺師として逮捕することのみに繋がります。
返品・返金を希望する場合は必ず訴訟が必要で、こちらは民事になります。

『 返品・返金目的なら警察に行かなくてもいいのでは? 』

という当然の疑問が出そうですが、行くことが好ましい、ということです。
詐欺事件として調査して貰えれば取引相手へのプレッシャーになりますし、訴訟の際にも有利に働くからです。

相談時は書類での提出が主となり、写真や取引相手・運営会社とのやり取りはプリントアウトしておきましょう。
被害数が多いため、規模の小さい詐欺事件は無下に扱われる事も多いです。
一度取り合って貰えなくても、何度も通えば相談に乗ってくれます。

訴訟について


オークションでの訴訟は少額訴訟になることが殆どだと思います。
被害額が60万円を超える場合には通常の訴訟になりますが、一審を行うだけでも弁護士費用は50万円程かかります。
成功報酬は金額に関わらず、固定でかかりますので、せめて100万円以上の請求が出来る裁判でなければ赤字になるでしょう。

少額訴訟は60万円以下の物に限りますが、裁判所への手数料や書類の郵送費等だけで済みますので、一万円以内で行えます。
慣れてない方は内容証明郵便を送ることが第一関門かと思われます。
郵便局で規定の書かれた資料が貰えますので、まずはそこからです。
尚、裁判には相手の住所の特定が必ず必要になりますので、そういった意味でも匿名での取引は控えた方が安心だと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
フリマサイトやオークション、ネット通販の利用は確かに安くて便利です。
しかし、事前準備を怠ると被害に遭った際泣き寝入りすることになります。
ネット上には同じような内容の情報や、1つの事柄に絞って詳しく書かれた記事が多々ありますので、是非参考にして下さい。

弊社は買付・販売の両方で利用しているので、規制が行き過ぎないように、当事者間のモラルがより良い形で纏まる様に願っています。
購入や販売にご不安のある方、取引後のクレーム等対応に悩まれている方はご相談頂けましたら幸いです。


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