YouTubeやTwitch動画の切り抜き動画を作るのに便利なyt-dlpコマンドまとめ
こんにちは!切り抜き動画制作を"超効率化"するツール「Highlight Analyzer」の開発者です!
今回はyt-dlpの使い方をご紹介させていただきます。
yt-dlpって何?
yt-dlpは、YouTubeやTwitchなどの動画を簡単にダウンロードできる無料ソフトです!
すごいところ
現在入手できる動画ダウンローダーの中で最速!
YouTubeはもちろん、Twitch、ニコニコ動画、TikTokなど、いろんなサイトの動画に対応
動画の一部分だけを切り取ってダウンロードできる
yt-dlpは、切り抜き動画作成者・配信者にとって抑えておきたいツールの1つ。特に指定した範囲だけをダウンロードできるようになれば、動画編集の効率がグッとあがるはずです!
既にyt-dlpの解説をしている記事はネット上にたくさんあるのですが、そのコマンドだとダウンロードできないかも??というものもありました…。
Highlight Analyzerの有料機能では、このyt-dlpのコマンドを意識しなくてもダウンロードできるようになっています。
でも有料版はちょっと…っていう人のために、今回は直接yt-dlpのコマンドの作り方を解説します!
これを習得すれば、欲しい部分だけをピンポイントでダウンロードできるようになります。無料のHighlight Analyzerの機能と組み合わせることで、より効率的な作業が可能になるはずです!
まずはインストール!
インストールガイドはこのページにあるので、よかったら使ってください。OSごとに分かりやすい案内を作っておきました!
※ログインと拡張機能のインストールは無視していいです。
yt-dlpのインストールには様々な方法がありますが、今回はPowerShellを使ったインストールガイドです。(macはターミナル)
書いてある通りに、コマンドをコピーして貼り付けていくだけでインストールできるようになっています。
インストールが終わったら先へ読み進めてください。
コマンドの実行
インストールが終われば、あとはPowerShellでコマンドを実行するだけです!(macの場合はターミナルで実行)
結論から言えば、以下のテンプレートを使ってダウンロードできます。
{ }の中身を変更すればOKです。
■ ダウンロード範囲を指定する場合
yt-dlp -f "bv*+ba/b" -S vcodec:h264 --restrict-filenames --force-keyframes-at-cuts --no-mtime -P "{保存したい場所}" -o "{ファイル名}" --download-sections "{ダウンロードしたい範囲}" "{動画URL}"
■ 全編をダウンロードする場合
yt-dlp -f "bv*+ba/b" --restrict-filenames --no-mtime -P "{保存したい場所}" -o "{ファイル名}" "{動画URL}"
一見複雑に見えますが、太字になっている部分を変更するだけなので、とっても簡単です。
では、実際の例を見てみましょう。
保存場所 D:\download\保存したいフォルダ
ファイル名 テストタイトル
ダウンロードしたい範囲 30秒から1分10秒の範囲(0:30-1:10)
この条件で動画をダウンロードしたい場合のコマンドは…
yt-dlp -f "bv*+ba/b" -S vcodec:h264 --restrict-filenames --force-keyframes-at-cuts --no-mtime -P "D:\download\保存したいフォルダ" -o "テストタイトル" --download-sections "*00:00:30-00:01:10" "https://www.youtube.com/watch?v=YE7VzlLtp-4"
このコマンドをpowershellに貼り付けてエンターを押すだけでダウンロードできちゃいます!
PowerShellへの貼り付けは入力欄を右クリックするか、コントロール+Vで貼り付けることができます。
ダウンロードする場合は適切に権利処理を行ってくださいね。
もっと丁寧に教えてほしい!って人はここから先を読み進めると良いです。
コマンドの基本
yt-dlpの基本コマンドは以下の通りです。
yt-dlp "{動画のURL}"
例をあてはめると、以下のコマンドになります。
yt-dlp "https://www.youtube.com/watch?v=YE7VzlLtp-4"
極端な話、これだけで指定した動画を最高画質でダウンロードできます!
これに-f だの-oだの、色々なオプションを付けて、先ほどのコマンドが出来上がっています。
テンプレートについてるオプションの意味を載せておくので、必要に応じて変更してください。
■ 画質指定 -f
-f "bv*+ba/b"
"-f"の後に画質を指定します。bv baはそれぞれbestvideo bestaudioの略です。つまり最高画質を指定しています。
画質の指定もできます。1080pを指定する場合は…
"bv*[height=1080]+ba/b"
[ext=拡張子]で拡張子も指定できます。例えば"mp4"なら…
"bv*[height=1080][ext=mp4]/b"
"/"のあとはそのコマンドが失敗したときにどうするかを設定するものです。念のため"/b"としています。
もし失敗したら、なんでもいいからb(best)な動画をダウンロードしてー、というおまじないだと思っていただければ大丈夫です。
■ コーデックの優先度指定 -S
-S vcodec:h264
"-S"の後にコーデックを指定します。本来はコーデックの指定はいらないのですが、YouTubeでは、なぜかダウンロードできないことがあるので、テンプレートには一般的なものを書いておきました。付けておいてください。
■ 保存場所の指定 -P
-P "D:\download\保存したいフォルダ"
保存場所??ってなった人!安心してください。保存したいフォルダを開いて、アドレスバーをクリックして表示される文字をコピーすればオッケーです!
■ ファイル名の指定 -o
-o "テストタイトル"
ファイル名の指定です。好きなファイル名を付ければOK。指定しなかったら、その動画のタイトルが自動的に付けられるので、なくてもOKです!
■ 時間指定 --download-sections
--download-sections "*00:00:30-00:01:10"
"*" アスタリスクをつけるのを忘れないように注意です!
*時:分:秒の形式です。
時間指定の書き方は色々ありますが、これを覚えておけばバッチリだと思います。
■ --force-keyframes-at-cuts
正確な時間指定の範囲でダウンロードできるようになります。このオプションを指定しない場合、ダウンロードした動画の最初の数秒間、映像が乱れることがあります。
ただし、このオプションを付けると処理が重くなるので、重かったら外してください。
その場合、最初の数秒間映像が乱れることを見越して、時間範囲を少し前から設定するとよいです!
■ --restrict-filenames
ファイル名として不適切な文字があった場合に、自動で置き換えてくれます。
■ --no-mtime
ファイルの更新日時をダウンロードした日時にするものです。デフォルトだと、動画のアップロード日になっていて管理しづらいので、このオプションは付けておくと良いです。
まとめ
今回は、yt-dlpの基本的な使い方について解説させていただきました。主なポイントは:
• インストールは PowerShell を使用して簡単に行えます
• 基本的なダウンロードコマンドのテンプレート2つ
■ 時間指定で範囲ダウンロード
yt-dlp -f "bv*+ba/b" -S vcodec:h264 --restrict-filenames --force-keyframes-at-cuts --no-mtime -P "{保存したい場所}" -o "{ファイル名}" --download-sections "{ダウンロードしたい範囲}" "{動画URL}"
■ 動画すべてダウンロード
yt-dlp -f "bv*+ba/b" --restrict-filenames --no-mtime -P "{保存したい場所}" -o "{ファイル名}" "{動画URL}"
・各種コマンドオプションの簡単な説明
最後に宣伝になりますが、Highlight Analyzerを使えば切り抜き動画や、自身の配信からプロモーション用のショート動画を"超効率的に"作ることができます。この記事を読まれた方なら、入れておいて損はない拡張機能になっていますので、ぜひ。
以上です!この記事が誰かの活動の助けになれば幸いです。