ハイライフ雑感1:Resuscitate and come back to me
明けましておめでとうございます。
というかnoteを書くのもめちゃくちゃ久しぶりだな。
さて、今年はハイライフを集めだした頃の初期衝動を少しでも思い出そうかなと思ってる。だから、思いついたハイライフ・ネタをチマチマと、時にクソ長く気ままに綴っていこうかなと思う。
で、今回はハイライフにおける名バラードの一つであり個人的なフェイバリットの一つでもあるE.T.メンサー&ヒズ・テンポス・バンド(=E.T. Mensah & His Tempos Band)が1952年に録音したこの曲。
『Awirehow』(アウィレハウ)というガーナの言語の一つであるファンテ(方言との説あり)のタイトルだと思われるこの曲、トロットロかつメロメロな演奏のエレガントさは言うまでもないが、なにがすごいってそのリリック。
Aメロ〜Bメロ、最初のサビまではファンテ語で歌われているので、まだ読解することはできないが、恐らくジョー・ケリーによる艶っぽさ抜群のテナー・サックスのソロを挟んでからはピジン英語で歌われるのだが、その内容は身もふたもないほどに恋に苛まれたみっともないぐらいの男の叫びなのである。
サビは今回の投稿タイトルの"resuscitate and come back to me"であり、全てを正確に聴き取れた訳ではないが、英語部分を意訳するとこうなる。
なんて人間くさい歌詞なんだろう。それを、ボーカリストのダン・アクアイエがこれまた艶っぽさ全開で歌い上げるんだからたまらない。
古今東西、老若男女問わずに恋ってものは人をここまで翻弄させるんだなって思うと、とてもロマンチックな曲に聴こえてこないだろうか。こねぇか。