報酬にお金と感情を混ぜてはいけない。
3月22日(月)
こんばんは。嘉陽田大也です。
今日は、人が頑張れる「報酬」について記します。
結論から申しますと、「お金じゃ買えない価値がある」という事です。
それを具体的に掘り下げていきます。
2つに分かれる報酬
僕らは、2つの世界で生きています。
1つは、「社会規範」の世界
もう1つは、「市場規範」の世界
簡単に説明しますと、
「社会規範」は、お金ではない報酬が与えられる
「市場規範」は、お金と分かるものが報酬として与えられる
という違いがあります。
具体的に説明しますと、
「社会規範」は、奥さんから食器洗いをしといてと頼まれてそれを実施する。それが、すぐにではないが後々の機嫌に繋がったり、ありがとうの言葉に繋がる。
「市場規範」は、居酒屋のバイトで食器を1時間洗うことに対して1000円という適切な賃金を頂くことです。
僕自身この2つの棲み分けが出来ておらず、モヤモヤとした気持ちのまま仕事をしていました。
2つの世界を知っておくべき理由(これでモヤモヤが晴れた気がします。)
ここ最近、僕自身がもやもやしていた理由は、
心のどこかで「これがお金に繋がるか」という「市場規範」の中で生きており、助け合いという「社会規範」を無視していたことです。
例えば、育児に関しても本来であれば社会規範の中の問題ですが、僕が仕事をする時間に充てる事でお金に繋がるとすれば、育児は奥さんに頼もう。
そしてこんなことも考えていました。二人で副業をして、多く稼げた方が家事・育児をする。
明らかに市場規範の中で生きており、社会規範は無視していました。
職場でも、朝早く行って無給で掃除をする。これは「社会規範」です。
収益に関する事だけの仕事をこなす。これは「市場規範」です。
僕は、社会規範の中で職場で手伝いを行う事をほぼ避けていました。
ただ、この社会規範、市場規範の本質を知る事でなぜ僕が、市場規範中心になってしまっていたのかを知る事ができました。
ほんとここが一番重要なんですが
「社会規範」と「市場規範」これは混ぜるな危険なんです。
社会規範 行動規範を混ぜてはいけない理由
前置きが長くなってすみません。ここから結論のお金じゃ買えない価値があるに繋がります。
先ほど報酬は2つあり、社会規範と市場規範に分かれるとお伝えしました。
これ
社会規範=感情(気持ちよさ)
市場規範=お金
なんです。
そして、混ぜるな危険の通り、感情とお金を報酬に混ぜてはいけないんです。
海外の実験でこんな面白い事があったそうです。
内容は1日中掃除をするボランティアに対して善意のみ(給与は発生しない)で参加を募った場合と100円で募った2つのボランティアがあったそうです。
数多く参加したのは前者で、後者はほとんど拒否されたそうです。
後者が拒否された理由は、1日中参加して100円しかもらえないからだそうです。
この結果から人は、少しでもお金の事がでてしまうと費用対効果として考えてしまい、これは安すぎるから参加しないとなってしまうそうです。
前者の方が1円も貰えないのに不思議ですね。
そして、今の職場で社会規範を忘れてしまった理由。それは、完全フレックス制になった事です。
これにより、1時間当たりの収益を計算するようになりました。これにより社会規範ではなくなり、市場規範になりました。
ただ、最近院長が少しづつ社会規範を取り戻そうとしています。
予想どおりに不条理という本にも書かれていましたが、一度市場規範にしてしまうと、社会規範には戻れないという結果になったという実験があったそうです。
となると今している事は時すでに遅しとなるわけですが、
従業員が社会規範と市場規範の世界を理解している事で、もうちょっと職場はいい方向にいくのではないかと個人的に思っています。
ってなわけで、結論としましては
「お金じゃ買えない価値を出すためには、お金の事は絶対出すな」です。
もしくは、相手に社会規範と市場規範を理解させるべし。
でした!!
以上です!!
まとめ。
人は不当に安い金額では動かない
善意(タダ)か、適切な価格で気持ちよく動くことができる。
理学療法士でもあるなと思ったことは、あの病院では給料〇〇だよ~と同じ資格なのに比較する対象ができてしまうと、一気に市場規範の中に入ってしまい、職場に対してネガティブ、ポジティブなどの何らかの感情が生まれてしまう。
自分がやりたい事は、市場規範なのか社会規範なのか、理解して臨むことが大切ですね。
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