その日は突然やってきた!③
ひとしきりトイレで格闘した主人が自分の部屋に向かう足音が聞こえたと思ったら、あっという間に大きないびきが聞こえてきて、さらに頭にくる。「服のまま寝てたらたたき起こしてやるんだ」そんな意地悪な気持ちでわたしは布団から飛び出した。寒い、とっても寒い。
スーツや靴下は珍しく床に散乱していたけれど、酔っていても、律儀で几帳面な主人っぽくアンダーシャツとパンツ姿でベッドの上で眠っていた。
でも、それはそれは大きな大きないびきをかいていて、これまで聞いたどのそれよりも大きかったのに、「深酒しすぎ」としか思えないわたしがやっぱりいました。
この違和感も未来からのメッセージだったんだとその時わたしが気づいけていたら、もしかしたら、まだ間に合っていたのかもしれません。あるいは、主人が服のまま寝ていてくれたら、もう少しましな未来になっていたのかもしれません。
もう変えられないこの日を思い出しては、悔やむわたしがまだいます。
最後まで読んでくださってありがとうございます💗 まだまだ書き始めたばかりの初心者ですが、これからの歩みを見守っていただけるとはげみになります。