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手術が終わる
手術は無事に終わったと告げられて、ICUに呼ばれる。
着替えるか、ガウンを着てICUに入るのかなと想像していたけれど、いくつかのドアをそのままくぐり抜けて、すんなりそこに招き入れられた。
ベッドとベッドの間はカーテンで仕切られていて、患者さんたちが横たわるいくつかのベッドの横を通り過ぎながら、主人の”場所”はあそこだと知らされる。
ピッピッピッと定期的で無機質な電子音が静かに鳴る大きなモニターの横に、たくさんの管を付けて桃色の寝巻を着た主人が横たわっていた。口には大きな管が入っていた。これって人工呼吸ってヤツ?そんなことしなきゃいけない状態なんだと、また鼓動がはやくなる。
「見るも無残な姿」
こんな言葉、ドラマや小説の中でしか使わないよね、って思った。
そのあと泣いたような気がする。
でも、その時どんな気持ちで泣いたのか…やっぱり思い出せない。
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