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上司来訪②

わたしにも”どうしてこんなことになってしまったのか”分からなかった。

顔や身体、手や腕にも、あざや傷はなかったし、頭蓋骨以外はどこの骨も折れていないとドクターからも言われていた(のを急に思い出す)ので、殴ったり、殴られりした形跡はないことを伝えた。
スーツやワイシャツもそんな”視点”でチェックしたわけではなかったけど、破れていたり汚れていたりというようなことはなかった。

みなさま一様にほっした表情。

もしかしたら、主人を辞めさせるために探りを入れに来たんじゃないか…だなんて、失礼で、かつ、悪い方へ悪い方へと考えが向かう。

「10時に解散したのに、どうしてそんなに遅くに帰宅したんだろうか。」
「どこか行きつけの飲み屋にでも立ち寄って、飲みなおしたのじゃないか。」

そうかもしれない。
そうではないかもしれない。

”どうしてこんなことになってしまったのか”は本人にしか分からない。

その時は、主人が目覚めたら、簡単に分かることだと思っていた。

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高次な脳機能のしょうがい読本
最後まで読んでくださってありがとうございます💗 まだまだ書き始めたばかりの初心者ですが、これからの歩みを見守っていただけるとはげみになります。