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でらサイエンス第6回放送のはいぼーるの雑感

今回は量子コンピューターをテーマに放送したのですが、正直、ためらいました。自分が量子力学を理解できていない中で、量子コンピューターについて語ることは、不遜極まりないという思いがありました。

そんな思いをもっても放送をしたのは、昨今、僕の好きなユーチューバーさんの何人かが、科学的に説明できない事象について、「量子力学の世界ではありえる」とか「量子のもつれでこの遠隔的な影響はありえるかもしれない」というような話をされることが散見され、その度に、「適当なことを言うな」、「説明できないことを量子力学でごまかすな」という思いが湧いていました。その自分で説明できない、わけのわからないことを、あたかも量子力学ではあるかもしれないというような説明をすることに、大きな違和感をもち、そのユーチューバーさんへの興味は一気に薄れていきました。

とはいえ、量子コンピューターについては、革命的・破壊的ブレークスルーをもたらす研究・試行であると思い、これを学ぶことは続けているのですが、まだ、自分の言葉で説明することができません。

放送の中で、人間の脳のシナプスの結合数と、量子ビットの個数での組み合わせ数を単純に比較した表現をしてしまいましたが、これは単純化しすぎでした。現在の量子コンピューターの技術では、人間の脳を超えるには数百万量子ビットが必要であり、現在の技術では実現できません。

しかし、数十年先に量子ビット安定性や測定の正確性の技術進歩があれば達成する可能性はあるのかもしれませんし、きっと、人間は作り上げてしまうんだろうと思います。

その時、どんな未来があるのでしょうか。期待半分、不安半分もちながら、この先の人類の未来を予想するのは楽しくもあり、怖さもあります。

うん、やっぱり、このテーマはとりとめのない、ほんとに雑感になってしまいました。

(投稿日:2025年1月14日)

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