伊丹福岡便が6000円切ってたので、思わずポチって福岡まで大学サッカー見に行ったり、岐阜県ワールドツアーを1日でやってしまったりしたお話
最近、関東でサッカーを見ることがほとんどなくなりました。武蔵野のホームゲームとあとはインカレくらいでしょうか。昔はJや大学、高校など何かあれば見に行ってましたが、それらにほとんど興味がなくなってしまったというか、見に行くテンションが上がらないという感じでしょうか。関西にいればそんなに観戦にも困らないし、ましてや関東の半分くらいのお金で東海近辺に行けることを考えると、それで何の問題もなかったしするんです。まそれと、こういうことをやっていると、関東のサッカーのネタだと競合他者がいっぱいいるので大変なんですよ(笑)。生き残りを図るためにも他者との差別化するのが大事なんですよ、知らんけど…(笑)
なんてこう書くと、実に後ろ向きなテンションで関東以外のサッカーを見に行っているのか?と思われるかもしれませんが、決してそうではないんです。多少のレベルとスピード感を無視すれば、関西とかじゃなくても十分に楽しめるくらい、各地方のサッカーのレベルは向上してきているんです。特にここ1、2年はそれを本当に感じているので、無理して客の多いぎゅうぎゅう詰めの西が丘とかで高いお金を払って関東大学リーグを見たりする必要はないな、と。とはいえ、サッカー後援会に上納金を貢いでいるので、厳密にはタダで見ることできるんですけどね…(笑)
てことで、そんなあいも変わらないサッカー地方出張のお話です。今回、ネタが多いので前後編の2回に分けてみようと思っております。前半はもはやルーチン化した東海学生リーグと九州大学リーグ、後半はなかなか行けてなかった中国、四国の大学リーグのお話となります。
9/4 九州大学リーグ1部@福岡大学サッカー場
福岡大学1-1九州産業大学
今年の九州大学リーグは変則で、前期は16チームを2グループに分けて1回戦総当たり。上位3チーム+それぞれの4位vs5位によるプレーオフ勝者が上位リーグ、下位3チーム+前述のプレーオフ敗者による下位リーグに分かれての後期2回戦総当たりで、インカレ出場と残留降格を決める方式です。
前期よりも後期の方が試合数が多いので、7月下旬にはすでに後期が始まっていたり、総理大臣杯決勝当日にも通常のリーグ戦が組まれていたりと、まあ苦労してるんだろうなと思う日程です。
そんな総理大臣杯の決勝の日に行われるリーグ戦。しかも、どっちも総理大臣杯に出場しているチーム同士(福岡大学と九州産業大学)の試合という、実に鬼のような日程の試合を見てきました。
でもこの試合、万が一どっちかが勝ち残ってたら延期という可能性もあるから、直前まで予定組めなかったんじゃ?とお思いでしょう。安心してください!実はこの日、同じ福岡市内でもう1試合組まれてる(西南学院大学田尻フィールド、西南学院大学vs九州国際大学)ので、最悪そっちでもOK、ということで一月以上前に6000円切っていたタイミングでポチってしまったわけです(笑)
朝一の飛行機で福岡空港に降り立ち、会場の福岡大学に行くまでの間、少しだけでも観光ということで、祇園山笠で有名な櫛田神社と日本で最初にお茶を点てたと言われる聖福寺で御朱印をいただき、天神南駅から最寄りの福大前駅へ。来年には地下鉄七隈線が天神南駅から博多駅まで延伸するので、天神南駅から天神駅まで天神地下街をダッシュすることも無くなるんですよね〜、とちょっと寂しい気もしますが…
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思ったより敷地が狭くてびっくりでした。
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日本におけるお茶の起源ぎここだったりします。
また、ゆる〜い禅画で有名な仙厓義梵上人が
長年住職を務めた由緒あるお寺でもあります。
天神南駅から地下鉄七隈線に乗って、最寄りの福大前駅に向かう。福大前駅は文字通り福岡大学の前にあり、階段上がって何十歩か歩けばすぐに正門です。これなら一限目の講義でもギリッギリまで寝坊できますね!(笑)
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ここから入るとまた何十歩か歩けば
福岡大学サッカー場が見えてきます。
(ちなみに写真は以前のものです)
福大のサッカー場にはもう何度も来てるので慣れたもんです(笑)が、よく考えたら昼間の試合って今回が初めてなんですよね、実は…。いつもナイター見て、天神南からの「天神ダッシュ」で最終のぞみで帰るのが定番コースなので(笑)そういう意味でも今回は実に貴重な経験です。
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正門を入って50歩ほど歩いた右手側に見えます。
たしか昔は「仮説サッカー場」だったはず(笑)
ちなみにこれも以前撮った写真の使い回しです。
キックオフ30分ほど前に着いたのですが、いつもなら開いてるはずのフェンスの入口が全て閉まっていて、さらに以前は古い校舎だったゴール裏(今は綺麗なプールが出来てます)付近に関係者らしき人はいるものの、カラーコーンで仕切られていました。でも、フェンスの中には福大の控え部員が太鼓叩いて応援しているのです。
「これはもしかして…、やらかしたか?」
と焦りながら辺りを見回してみると、近くに福岡大の控え部員の子がいたので声をかけてみました。
「今日って、一般の人はダメ?」
「あっ、中はダメですけど、向こうの歩道橋みたいなところからならOKですよ!」
歩道橋…?あっ、あそこね!たま〜に自転車乗ったおっちゃんとかがジーッと見てる、あの辺のことね!(笑)もしこの試合が見れないとなると大変なことになってました。というのも、もう一つの試合は有観客開催を公表していて、さらに開始も1時間早いから、この時点でもはやプラン修正が効かないんですよ。ホッとしました…。ということで一旦校門の外に出て、サッカー場を見渡せる位置で場所取りしてたら、保護者らしき人たちが次から次へとやってきました。あっ、これが通常運転なんですね。安心しました…(笑)
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試合ですが、直前の総理大臣杯で共に初戦で負けたのがよく分かるような、そんな内容でした。いい流れの時は止められないくらい素晴らしい出来だった九産大。だが、一度相手に流れを渡してしまうと、その流れを引き戻せないまま攻撃が全く機能しなくなってしまう。逆に福大はというと押し込まれるとやはり厳しいのは同じですが、岡田くんのセットプレーという飛び道具で流れを持ってくることは出来る点は大きなアドバンテージでした。でも、そこから何度もあったチャンスをモノにすることができず、同点になってからはただただ時間だけが過ぎていく。まあ、九産大の守備陣の集中が切れることなく福大の攻撃を悉く跳ね返したことも、福大の攻撃の手詰まり感をさらに増したかなとも思います。いずれにしても「なぜ大臣杯で勝てなかったのか?」はこの試合を見れば明白でした。
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アイディアの豊富なアグレッシブな選手です。
まだ3年生なので、来年が楽しみです。
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攻撃も出来る、下がって捌くのもお手のもの、
ドリブル、キープなんでも出来る万能型ボランチ。
とても2年生とは思えません。たのもしいです。
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彼のセットプレーは福大の大きな武器のひとつ。
たしか総理大臣杯は、彼のFKの1得点でしたね…
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この日の動きはやや消極的だったかな?と…
今後は積極的で安定したプレーに期待したいです。
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これでもかっ!とばかり、跳ね返す九産大守備陣。
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ゴールライン上にいたDFがかろうじてクリア!
彼らの奮闘が苦しい試合に勝点1を呼び込んだ。
あれから約1月半以上経ちました。福岡大はこの試合以外は全勝で首位を独走。九産大は、福大とはやや離されたものの2位グループにしっかり食らいつき、鹿屋体育大にも完勝するなどインカレも十分狙える位置にいます。見た試合がたまたま、どっちも底の状態だったんでしょう。12月に揃って関東で活躍してくれることを期待しています。
9/17 東海学生リーグの岐阜県内3会場はしご(笑)
今年の東海学生も変速日程で、前期は12チーム1回戦総当たり。後期は上位リーグに当たるAリーグ、下位リーグに当たるBリーグに分かれて2回戦総当たり。九州ほどではないものの、こちらも過密日程。しかも、10月中に消化させる(結局は11月までかかりますが…)のでこちらも総理大臣杯中に第1節を行ってました。
総理大臣杯も終わって本格的に後期のリーグに入ったこの日。岐阜県内で1部2部の試合が3会場で行われるので、なんなら全部回ってやろう!とバカなことを考えたわけで…。しかも、意外と出来ちゃうので「やっちゃえ、おっさん!」(←日産に謝れっ!(笑))ということで、岐阜県ワールドツアーを開催することに…
東海学生リーグ1部Aリーグ、名古屋産業大学1-1愛知学院大学@養老町スマイルグラウンド
まずは大垣から養老鉄道で最寄りの駅である美濃高田まで。養老鉄道って土日はサイクルトレインとかやってたりして、この手の地方鉄道としてはまあまあ頑張ってる方だと思うんですよ。とは言いつつ、車両は安定の近鉄のお古ですが…(笑)
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近鉄のお古の600系車両。いつまで保つのやら…
美濃高田から養老スマイルグラウンドまではほぼ店がないので、物資が調達できない。なので大垣で買うか、もしくはそれまでに調達しておかないと昼飯難民になってしまう。この日は長期戦ということもあり、事前に大量の兵糧を持って現場に向かいます。
いつも思うのですが、養老町総合体育館のスグ近くにあるのになぜ「スマイルグラウンド」などというふざけたネーミング(失礼なっ!)なのかが全くわからない。全く意味不明だが、個人的には特に何の不自由も感じない会場ではある、トイレがボロいとか周りに自販機しかないとか、駅まで徒歩しか交通手段がないとか、はさておき…(笑)←結構不満たらたらなのはナイショだ(笑)
上位リーグにいるとはいえ、全国の常連の東海学園、中京、常葉、静岡産業とはややレベルの差がある両チーム。チャンスは作れてるようで、でもそれを活かせてないという、世間一般でよく言う「低調な試合」。後半、名古屋産業がエリア外から「ここしかない!」という絶妙なコースを突いてのゴールを決めるも、愛知学院が中盤で奪ってカウンターを仕掛け、同点に追いつきそのまま終了。内容も結果も、やや物足りない感じの試合でしょうか?
共にドローで終わってしまったものの、実は名古屋産業大学。地味にいわゆるサッカー強豪校の選手が何気にたくさん入ってるんですよ。
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青森山田、鹿児島城西、帝京長岡、昌平、星稜…
錚々たる前所属チームの名前が並んでます。
しかし、関東や関西の上位、中位レベルの学校ではなく「ここ」に来る子たちというのは、やはりその前所属チームでは必ずしもレギュラーというわけではなく、サブメンバーだったりもしくはBチームだったりするわけです。現に青森山田の子を調べてみたらやはり選手権やプレミアのサブメンバーでした。まあそれでも凄いんですけどね…。先制ゴールを決めたのは今年青森山田から入った1年生の田中くんでしたし、しかも彼のプレーはこの中でも飛び抜けてましたから、やっぱり凄いんです、山田のサブでも…
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DFのDFの間の狭い隙間を通したうえ、
さらにキーパーとポストの間をも通すという
極めて精度の高いファインゴール。
青森山田でその田中の2年先輩だったキーパーの山田くんも極めてポテンシャルの高い選手で、何本もファインセーブを見せていました。ただ、残念なことに彼がフィールドプレイヤーに求めるものと、実際のプレーとの間にかなりの乖離があるのか、試合中ずっと味方に対して怒鳴ったりダメ出ししたりしていました。さらにエスカレートし、相手のプレーに対してもかなり過敏に反応していました。終いには、相手の愛知学院大のコーチがレフリーを通じて彼を黙らせるように申し出たくらいでした。そんな彼の様子を見て、いくら能力が高くても自らのメンタルコントロールが出来ないと、青森山田ではレギュラーになれないんだろうと…。彼の1年上の世代は選手権で準優勝した年で、しかもその年代のキーパーは国士舘大の飯田くんと新潟医福大の三文字くんというスーパーな顔触れ。その翌年も彼はレギュラーにはなれず、その座を後輩に譲っていました。なんとなく、何故彼がレギュラーになれなかったのかが、そのプレーを見れば分かるような気がします。彼が最上級生になる来年、もう少しメンタルのコントロールが出来るようになっていることを期待したいと思います。
大方の予想を裏切り、東海学園大学との最終節に勝利して上位リーグ進出を果たした愛知学院大学ですが、やはり敷居の高いリーグだったかな?と思います。かつての強豪もここ数年は中位から下位に低迷。ここ2、3年は残留争いが続く苦しいシーズン。今年は上位リーグに入ったのでその時点で残留が確定したものの、来年以降も苦しいシーズンが続くと思われます。というのも、選手の確保が年々厳しくなっているように思えるからです。
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名古屋産業大学と比べると、
出身校ではやや見劣りする感はあります。
能力はそんなに見劣りはしなかったですが…
かつては元日本代表の松永成立さんや秋田豊さんを輩出した名門も、長期にわたる低迷でなかなか良い人材が入学してくれなくなったようです。いい選手が来ない→成績が上がらない→いい選手がこない…という悪循環に陥ってしまってます。近年ご無沙汰だったインカレへの大チャンスだった今年も、上位4チームとは完全に水を開けられた状態です。
幸い来年も1部は確定しているので、来年ちょっとでもいい選手が入ってくることを期待しつつ、今いる選手たちのさらなる成長にも期待したいところです。
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途中出場の向井が抜け出して落ち着いて決める。
能力の高い選手は多いものの厳しい戦いが続く。
東海学生リーグ1部Bリーグ、静岡大学2-1名古屋大学@長良川球技メドウ
10時開始の養老での試合を見終え、次の会場へ移動。次は岐阜市内の長良川球技メドウ。養老鉄道、JR、岐阜バスと乗り継ぎで14:30の開始ギリギリに着く予定。なかなかのハードな移動です。
前もって買ってあったパンを最寄りの美濃高田駅で食べて、電車とバスを乗り継ぎメドウに着いたのは開始15分くらい前。なんとか間に合いました…(汗)
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FC岐阜のホームスタジアム、長良川競技場とは
少し離れたとこにあるので、分かりづらいです。
下位リーグに当たるBリーグの5位と6位の対戦。後期の順位は前期の勝点を持ち越すので、前期に勝点を積めなかった両チームが必然的に下位スタートとなった。最下位の名古屋大学は今年1部に復帰したものの苦戦を強いられ、5位の静岡大学は例年前期は調子が上がらず、後期になって勝点を積み上げて1部残留というのがここ数年のパターン。どちらにしても、残留圏内に浮上するためには絶対に勝っておきたい相手に間違いないです。
試合は前半から静岡大のペース。開始から程なく、左からの崩しで先制すると、さらに後半開始早々に追加点を決めて試合を優位に進める。そのまま途中までは流れは変わらなかったが、疲れが見えて足が止まり始めた静岡大に対し名古屋大が攻勢を仕掛け、終了間際に1点差に詰め寄るもそのまま終了。残留争いのライバル同士の対戦は静岡大学に軍配が上がった。
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静岡のチームらしいテクニカルなステップから
豪快にゴールネットを揺らしました。
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飛び出したキーパーを交わして無人のゴールへ。
交代で入った1年生井村のゴールでした。
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完璧なコースを通した見事なシュート。
このゴールがもう少し早ければ、と悔やまれます。
静岡大のサッカー部はちょっと変わった話題で名前が知られています。どういう話題かというと、部員にキーパーが3人しかいないんです。それも、今年の新入部員に1人キーパーがいたので3人になったわけで、去年までは2人しかいなかったのです。
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しかも、貴重な新人キーパーがベンチ入りです。
なので、去年まではトップとIリーグ、それに県リーグと3チーム編成なのにキーパーが2人なので、土日で試合が被ったり、同じ日に練習試合が複数入ると必然的に土日連戦や同じ日に連戦で試合に出ないといけなかったりしました。いくらフィールドプレイヤーよりも運動量が少ないとはいえ、相当な負担になっていたようです。
でも、逆に人数が少ないが故に同じ年代の他のチームのキーパーよりも圧倒的に試合経験が積める、というメリットがあります。そんなメリットを最大限フルに活用したキーパーがこの日の正キーパー、4年生の深井くんです。
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味方への適切な指示や、褒め言葉、叱咤激励…
いろんな修羅場をくぐり抜けた頼れるキーパー。
とにかく味方に対しての指示がソフトで的確、時には叱咤激励や激しい口調で味方を鼓舞する。このプログでよく「キーパーはチームのモチベーター」と言ってますが、それはまさに彼のことだと思うくらい、チームを上手くコントロールしていました。
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そんな後ろ姿が実に頼もしい!
直前に見た試合のキーパーが上手いけど、かえってチームの士気を落としているような様を見た後だけに、余計に彼の一挙手一投足が映えて仕方なかったです。キーパーは単に上手いだけではダメで、味方が安心してプレーができる「絶対的な安心感」を与える存在にならないといけない。それを改めて感じました。そして、そんな頼もしい大先輩の背中を見て、今年入った新人キーパーの須本くんか2年後、3年後頼もしいキーパーになっていることを願っています。
東海学生リーグ2部、岐阜聖徳学園大学6-1愛知淑徳大学@岐阜聖徳学園大学羽島グラウンド
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金網にへばり付いての観戦か、あるいは
ピッチから5、6m離れた建物の2階から見るか…
ということで、2階バルコニーからの観戦です。
長良川球技メドウから次の会場である羽島市の岐阜聖徳学園大学までは、実はバス1本で行けるのです。楽チンだ〜、と思ったのも束の間。土曜夕方ということでどこも渋滞。結局、到着したのはこちらも開始ギリギリ。ま、間に合っただけ褒めてください(笑)
今年、東海2部に昇格したばかりの岐阜聖徳学園大学とここ数年2部に定着しつつある愛知淑徳大学。しかし、順位は昇格した岐阜聖徳学園大がリーグ中位の4位、対する愛知淑徳大は未だ未勝利の最下位。それが見てとれるような一戦でした。
スピードと強度に勝る岐阜聖徳が、立ち上がりから愛知淑徳陣内でプレーする時間が長く、愛知淑徳はボールを持つことすら難しいくらいの「ほぼハーフコートゲーム」に。愛知淑徳はたとえボールを奪えたとしても、相手のプレスに慌ててしまい、簡単にボールを蹴って失ってしまう。仮にうまく前に蹴り出せたとしても、FW1人だけが走って追っかけるだけなので、すぐにクリアされたり相手に奪われてしまう。それではシュートはおろか、チャンスすら作れない。公式記録のシュート数も岐阜聖徳の22本に対し、愛知淑徳はわずか4本も納得です。
そんなこんなで岐阜聖徳のゴールラッシュが、試合を通じて繰り広げられます。
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ここから岐阜聖徳のゴールラッシュが始まります。
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一度は振り切られたキーパーが
必死に戻るも一歩及ばす…
愛知淑徳も数少ないカウンターから1点を返すが、全く歯が立たずに完敗。この日も負けて最下位から脱する見通しは全く立たない状態が続いています。
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なんとか一矢報いた、といったゴールでした。
そんな愛知淑徳大学ですが、元々は女子大、しかも名古屋では超名門として有名で椙山女学園、金城学院と並んで「女子大御三家」とも呼ばれていてほどの大学。しかし、少子化の影響から生徒数の確保が難しくなり、男女別学の学校が次々と共学化する流れに逆らえず、1995年に共学となりました。当時は東海地区でもかなり反響があったらしいです。
しかし、いくら共学になったところで、そうそうすぐに男子学生が集まるかというと難しいわけで、特に女子大として名前が知られていればいるほど、男子学生の志願者にとっては敷居が高かったりします。大学のホームページある今年5月現在の生徒数は8274人。残念ながら男女比は記載されてませんでしたが、朝日新聞出版から毎年発刊されている大学ランキングによると(なぜそんなものが手元にあるの?というツッコミはなしで…)、男女比は1:4と圧倒的に女子学生が多いことがわかります。1/4といっても2000人くらいはいるので、例えばインカレや総理大臣杯の常連の富士大学や九州や中国の上位チームである宮崎産経大学や周南公立大学(旧徳山大学)のような生徒数が1000人にいかない学校よりも、明らかに選手の確保はしやすそうですが、問題は「この大学にサッカーを本気でやろう」という志を持った学生がどれくらいいるかです。そういう観点からすれば、そういう学生の数は富士大学や宮崎産経大などとは比べものにならないくらい少ないと思われます。
これは何も愛知淑徳大学に限らないですし、元女子大だった学校に限った話ではありません。仮に強化指定クラブになったとしても、またスポーツ系の学部学科を開設したとしても、そうすぐには学生は集まりません。当然、この日の対戦相手である岐阜聖徳学園大学にも同じことが言えるでしょう。まあ、強いて言うなら“たまたま”愛知淑徳大学よりもいい選手が入部してきただけ、とも言えるでしょう。どこも選手確保には苦労していると思います。
でも、だからといって強くなることを諦めることはないのです。実は同じ東海地区の強豪、東海学園大学も元々は女子大から共学になった大学なのですから。ま、東海学園大学の場合は女子の短期大学から4年制大学に代わるときに共学になったので若干ケースは違いますが、それでも一つのモデルケースとなるのではないでしょうか。また、関西の京都橘大学も近年サッカー部の強化が進み、関西1部まであと少しのところまできています。もっとも京都橘大学は系列の高校が全国屈指のサッカー強豪校で、内部進学でいい選手を入学させやすい環境があるので、あまり参考にはならないかもしれませんが…。
東海学園はスポーツ系の学部が出来た2004年から一気に強くなったので、今からでも全然遅くないでしょうし、もっと言えば愛知淑徳大学よりももっと規模の小さい名古屋産業大学(学生数は800人弱)でも1部定着しつつあるのですから、なんとか入替戦に勝利して残留を決めて、まずは2部で力を付けていくことに注力していってもらいたいです。
今回3会場3試合で見たチーム。これらのチームが実力を付けていくことで、東海学生リーグのレベルが高まっていけば、なかなか全国大会で実績を残せていない現状を打破することが出来るのではないか。関東以外の学校が全国で上位、ベスト4以上に長年入っていないと記憶している東海地区。今年のデンチャレで久しぶりに実績を残せたので、そろそろ単独チームとして全国で実績を残してもらいたいと思うのです。
ということで、大学サッカー地方行脚の旅。その前編はこのへんで締めたいと思います。
と、最後にもう1ネタ…
養老からメドウに開始ギリギリに着いて、慌ててカメラのセッティングをしていたら、去年まで東海学連の幹事長をされていた林くんに声を掛けられました。試合後に「また来てくださいね」と挨拶されたので「あと1箇所行きますよ!」と返したら「あっ、僕も行きますので追っかけて行きますね!」と…(笑)
次の会場の試合終了後、林くんに「そろそろ帰ります!」と伝えたら「早く帰ってください!」と笑いながら返してくれました。
ということで、年内もう一回行けたら東海見に行きたいですね。そして、来年以降も東海学生リーグには度々お邪魔すると思うので、よかったら皆さんも一度は是非お越しください。よろしくお願いします。