3月になったので、ようやく本格的にサッカー見ようかな?などと思ったよ、というお話
Jリーグに続き、JFLも開幕しました。ユース年代のプレミアリーグやプリンスリーグに続き、社会人や大学リーグの日程も徐々に発表されてきました。いよいよシーズンが始まったな、と思うわけです。
今年の武蔵野はアウェイ開幕。しかも相手がTIAMO枚方と関西開催です。本当なら見に行かないといけないのですが、その日はどうしても行かないといけない別の用事があったので、泣く泣くキャンセル。でもいいんです。その翌週のホーム開幕戦は行くので、などと思いながらその前日に珍しく(笑)J3の試合を見に行ってきました。
3/9 J3@ゴーゴーカレースタジアム金沢 金沢 2-6 FC大阪
FC大阪の試合。JFL時代は武蔵野との対戦時で見ていたのですが、J3に上がってからは行かねばならないと思いつつ、結局まだ見に行けてなかったんですよね。まあ、試合の日程はいろんなものも被るので、ちゃんとスケジュール調整しないと難しいです。なぜ、FC大阪の試合を見に行かないといけないのかというと、古参のサポとは関西リーグやJFL時代からの顔馴染みで、その中には佐川滋賀や佐川大阪で一緒にやっていた「戦友」がいるのです。それもあって「また遊びに行くね〜」とJ3決まってから約束した手前上、まずはどこかで行かないと…ということになり日程調整した結果、JFL開幕直前のしかも金沢の新しいスタジアムでの試合に行くことになりました。まあ、サンダーバードを使って金沢に行ける最後のチャンスなのも、後押ししたということはナイショですが…(笑)
試合の少し前から3月とは思えないほど寒い日が続いていました。試合の当日も当然ながらかなり寒かったです。この日が最後になるだろう、金沢行きのサンダーバードに乗って一路北陸まで。滋賀県内湖西線の途中くらいから、外の景色は雪国に…。いよいよこれはホントにやばいぞ、と思いつつ福井県内に入ると、外は吹雪に(笑)「あ〜、雪の中での観戦か〜」と覚悟したのですが、石川県内に入ると一転して晴れ。なんかもうね、よくわかんない天気でした、この日1日(笑)
サンダーバードを金沢のちょっと手前の小松で下りて、前から行きたかったスポットに立ち寄ってみました。それは小松駅前にある「こまつの杜」です。大型重機で世界を席捲するコマツが作った自社ミュージアムです。敷地内に超大型のダンプカーやショベルカーが展示されており、金沢への行き来の時に毎回気になっていたんですよね。ということで、時間もまああるので立ち寄ることにしました。
敷地内に入ると、まず屋外展示の重機のデカさに驚かされました。しかもダンプカーは、車体の下も通れるようになっていて、これは子どもたちでなくてもテンションが上がりますよね。それ以外にも、敷地内には野生の昆虫や野鳥、植物などを観察できる屋外エリアもあって、この日のように風さえ強くなければピクニックにもってこいな、そんな施設になってます。コマツの社史を展示したスペースがあったり、あるいは別の建物ではこの日は「大人のプログラミング教室」なるイベントをやっていたりと、大人も子どもも楽しめるので、もし金沢に行く機会があればちょっと寄り道してみてください。
小松駅前も、以前来た時よりもいろんな施設が出来ていたり、また新幹線の高架下には観光案内所や土産物屋や新しいカフェなどが出来ていたりと、新幹線が来ると駅やその周辺の光景が一気に変わりますよね。帰りに立ち寄った福井駅もそうでしたが、なんだかんだ言われながらも新幹線の効果は絶大ですね。ではそろそろ金沢に向かい、この日の本題であるJ3の試合を見にいくことにします。
目的地のゴーゴーカレースタジアム金沢。以前は金沢市民サッカー場と呼ばれたところです。アクセスとしては金沢駅からシャトルバスか、東金沢駅から徒歩ですが今回はせっかくなので、一度だけJFLのアローズ北陸の試合で行ったことある時に使ったルートで行ってみることにしました。それは、北陸鉄道内灘線の磯部駅から徒歩というルートです。金沢駅東口の地下にある北陸鉄道金沢駅から4駅行った、小さな無人駅である磯部駅。試合会場の最寄駅にも関わらず、降りたのは私と地元の人と思われる1人だけ。踏切と川を渡って真っ直ぐ歩くこと約10分。ようやく、それらしき建物が見えてきました。近づいてみて気がついたのですが、見えたのはメインスタンドの建屋なのですが、スタジアムが想定した「正面」はおそらくバックスタンド側のようで、下の写真の道路を挟んだ右側に大きな駐車場とシャトルバス乗り場がありました。車で来ることを想定するとなると、反対側の北陸道のインターに繋がる道路の方を「正面」にした方が都合がいいのでしょう。なるほど、駅の規模もそうなんですが、なぜ一番近いはずの北陸鉄道磯部駅をアクセスから外したのかが分かりました。
あまり写真を撮ってなかったので説明しづらいのですが、アウェイ側のゴール裏スタンドはメインスタンドから見て左側なので、裏から行ったおかげでスタジアムを3/4周することになりました…(笑)
アウェイゴール裏に入ると、こちらも写真がないので申し訳ないのですが、まあ狭い!(笑)そして傾斜がほぼない!(笑)それでもピッチとスタンドを仕切るフェンスはなく、手すりとその前にあるLEDサイネージが仕切りとなります。ヨドコウスタジアムのあたりからの流行りのスタイルですね。ゴール裏だとトイレに行くのに一度外に出ないといけない(しかも数が少ない!)のがちょっと面倒ですが、環境としては素晴らしいと思います。
そして、現地に行って分かったことですが、以前からあった金沢市民サッカー場を潰して新しく建てたと思っていたのですが、実はそうではなくてその隣に建てたようです。ただ、かといって今までの市民サッカー場を今後も使うのかについては不明です。天然芝の維持が難しいなら人工芝を張り替えるなどして、出来るなら残してもらいたいと思いました。
さて、試合ですがとにかくこの日は風が強い、いや強いってもんじゃなくて突風が吹き続ける中での試合。しかも途中、吹雪になったかと思うとその数分後には晴れて日差しが差してくるという、訳の分からない天候。当然、風上を取ったチームが有利だろうと思いきや、実は先制したのは風下のFC大阪でした。6分、美馬からのロングスローと思いきや、普通のスローインからのクロスを秋山が合わせてあっけなく先制します。さらに攻勢に出るFC大阪が田中のゴールで追加点。試合を優位に進めます。ポゼッションサッカーを展開する金沢ですが、FC大阪のハイプレスに苦戦。思うように攻撃に転じられません。35分過ぎからロングボールを多用し出して、ようやくゴール前まで展開できるというお粗末な前半でした。
しかし後半は、その流れに乗って51分に1点返します。しかしFC大阪は斎藤が足で合わせて再び2点差に突き放します。このあたりから両者撃ち合いの展開となります。61分に再び金沢が1点返して一気に同点まで、と畳み掛けようとしたところにカウンターから途中から入った利根のサイド突破から、利根と一緒に入った島田がドンピシャで合わせて4点目。さすがに気持ちの切れてしまったのか、金沢DFはその後オウンゴールを2つも献上してしまい、終わってみれば6-2の大差でFC大阪の勝利。金沢DFの不安定さとFC大阪のハイプレスショートカウンター戦術が見事にハマった試合でした。
金沢はJ3降格もなんとなく頷けるようなチーム状況のように思えました。これでは立て直しには相当時間がかかるだろうと思いました。それと攻撃も、ポゼッションサッカーにも関わらず、ボールの出し手がいないというて致命的なミスマッチ。強化部と現場の意思疎通がうまく行ってないのかな?と思わざるを得ないです。まだ序盤ですが、早めに対処しないとJ3残留争いという無惨なことにもなりかねない、そんなチーム状況でした。
勝ったFC大阪。失点はもったいなかったですが、まあ完璧な試合だったと思います。特に攻撃は素晴らしかったです。最近のトレンドの一つでもある、ハイプレスショートカウンターをしっかりチーム戦術に落とし込んだスタイルは、見ていて気持ちいいくらいでした。そして何より、JFL時代から在籍している美馬やかつて在籍して再び戻ってきた田中直基に加え、奈良クラブにいた島田、ヴェルスパ大分で活躍した利根、さらには佐川印刷にいた斎藤など、JFLで実績を残した選手たちがしっかりもJ3でも結果を出していることが素晴らしいと思います。どうしてもまだ、J3>JFLという風潮が残る中、決してそうではないことを証明してくれているようでした。
この試合、FC大阪側のゴール裏で見ていたのですが、試合中は佐川大阪時代から佐川の一部始終を見続けてきた昔の戦友と一緒に、冷静に試合を分析しながら見ていました。その横から聞こえてくるFC大阪のチャントの一部は佐川大阪時代に使っていたものをアレンジしたものでした。「いや〜、懐かしいですね〜。てか、めっちゃカッコよく聞こえるんですけど〜」と言うと「人数がいるとカッコよく聞こえるんだよ」と…。私的にはとても嬉しかったと共に、ちょっとだけ悔しかったですね。でも、あの時やってたことが間違いじゃなかったと思うと、やはり何かしら思うところはありました。なんだかんだ言われながらもやってて良かったなと、そう思ったのでした。
帰りは福井に寄って、ヨーロッパ軒本店のソースカツ丼を食べて、この日の宿である敦賀へと向かいました。新しく金沢のスタジアムはとても見やすくて良かったので、みなさん一度足をお運びください。
3/18 JFL@駒沢陸上競技場 横河武蔵野FC 3-1 ミネベアミツミFC
アウェイ枚方でのJFLの開幕戦を1-1のドローで終えた横河武蔵野FC。翌週のミネベアミツミFC戦がホーム開幕戦ということで、今年初の武蔵野観戦に武蔵野ではなく駒沢まで行ってきました。そういえば、ここ何年かは開幕から武蔵野陸上競技場を使っていましたが、以前は芝の養生の関係でこの時期は西が丘を使うことが多かったですね。久しぶりの武蔵野以外での開幕戦だと思います。
この日は暖かいものの風が強く、行きの飛行機もいつものは違うルートで着陸したので「なんでだろう?」と思ったらなるほど、そういうことだったんですね、と。まあ、ものすごく寒かった先週の金沢よりは全然マシでしたけどね(笑)
スカッと晴れた駒沢陸上競技場。この日の相手はミネベアミツミFC。よく考えたら去年のホームも駒沢開催でしたね。何やら駒沢と縁があるのですかね?(笑)
開幕は共にドローだった両チーム。この日は立ち上がりから両チームとも、中盤での激しいボールの奪い合いとなりました。特にミネベアミツミの13番高原と横河武蔵野の30番、新加入の鈴木龍之介がかなりバチバチとバトルを繰り広げていました。ホンダロック時代からのちょっとDFラインを引いてからのカウンター、という戦術ではなくなっていた印象でした。それだけチーム力が向上したということでしょうかね。そんなジリジリとした試合の均衡を破ったのは武蔵野のベテラン石原でした。23分、小林からのクロスを一度はDFがクリアしたものの、それをダイレクトでシュートを放つとそのままゴールに突き刺さり横河武蔵野が先制します。あまりにも鮮やかなゴールすぎて、シャッターを切ることすら忘れてしまったほどのゴールでした。こういう展開になるとやはり頼れるのはベテランの力ですね。1点を取られたミネベアミツミも攻勢に出ます。CKから合わせたボールが横河武蔵野ゴールに吸い込まれそうになるところを、鈴木龍之介がゴールラインギリギリのところで掻き出してクリア。前半最大のピンチを凌いで前半は横河武蔵野がリードして終えました。
後半、リズムに乗り始めたミネベアミツミは54分、10番田中の同点ゴールで追いつきます。同点に追いつかれた横河武蔵野でしたが、後半途中から入ったこちらも10番の後藤が大活躍します。65分に交代で入ると、すぐ後の73分に小林からのパスを受けてそのままダイレクトでシュート。それが見事に決まって横河武蔵野が勝ち越します。さらに82分には正面やや右寄りのFKを後藤が直接決めて追加点。ラスト数分のピンチも凌いで、横河武蔵野が3-1で勝利。ホーム開幕戦を勝ち星で飾りました。
この試合の勝敗を分けたのはボランチの差ではなかったかと思われます。横河武蔵野のボランチは金田と鈴木、対するミネベアミツミのボランチは高原と8番の縄でした。共に1人は今年新加入の選手で、そのコンビネーションの質に違いが見られました。
武蔵野のボランチは共に守備も出来て、攻撃参加も積極的なタイプ。それでいて、金田が攻撃に行くと鈴木は少し引いた位置取りを、逆に鈴木が前に行くと金田は一歩引くといったバランスの取り方が実に絶妙でした。また、互いに連携しての守備も実にうまくいってましたし、金田に変わって後藤が入ってもバランスはそんなに崩れることなく、中盤は試合を通じて安定していました。
一方のミネベアミツミですが、高原は特にデュエルでの強さを発揮。さらに攻撃でもいい展開を演出したり、また自らが上がって攻撃参加をしたりと実にいい動きをしていました。しかし、コンビを組んでいた縄はやや不安定なポジショニングが多く、武蔵野の選手をファールで止めないといけなかったり、足からボールを奪いに行く場面も見られました。ポジション取りに苦労していたようにも見えました。その隙を突いて、後半は後藤や鈴木などがチャンスを作り出して一気に流れを引き寄せた感はありました。ボランチの重要性が際立った試合だったと言えるでしょう。
また、横河武蔵野としては鈴木龍之介の加入は大きいと思います。ボランチとしては当然ながら、プレースキックも上手いのでセットプレーからの得点も期待できるからです。武蔵野のセットプレーのキッカーは後藤がずば抜けて上手く、さらに直接狙えるだけの精度もあるのですが、逆に後藤がいないとセットプレーの脅威は半減以下にまで落ちてしまうのがネックでした。しかし鈴木龍之介が入ったことで、後藤と鈴木のどっちが蹴ってもチャンスが拡がるようになりました。また、この日の後藤の2点目のシーン。キッカーの位置に後藤と鈴木の2人が立っていて、どっちが蹴るかDFからしたら絞れない状況になりました。そうすることで、FKへのキーパーの判断を迷わせる、そんな相乗効果も生まれました。本当にいい選手が来てくれました。ありがとう、鈴木龍之介、ありがとうジョイフル本田さん…
武蔵野の新戦力といえば、やはり彼の話をしないといけないでしょう。Jや海外でも活躍したベテラン阿部拓馬。後半の途中からの出場ながら、その存在感は頭抜けてました。ボールキープやチャンスメイクなどの質の高さはさすがでした。怪我もあってフルでの出場は難しいでしょうが、間違いなく今年の武蔵野になくてはならない選手の1人と言えるでしょう。同じくベテランの石原の動きも良かったです。この2人のベテランに加えて澤野もそろそろベテランの域に達しようとしています。彼らの存在はチームにとって欠かせないものではありますが、彼らばかりに頼っていてはいけません。金田であったり、あるいはキャプテンの小林や鳥居といった中堅の選手が、彼らを追い越そうと努力することで一層チームの層が厚くなるでしょう。そうなってくれば、今年の武蔵野は中位と言わず上位争いも十分可能になると確信しています。今年の武蔵野の今後が楽しみです。
ミネベアミツミの話もしておきたいと思います。相変わらず木橋のキックの精度は高いですね。ミネベアミツミの攻撃の核として機能していました。シャドーで起用されていた田中はホントに嫌らしいプレーをしますね。しかし、同じシャドーで使われた杉田はちょっと動きがぎこちない感じでした。サイドの方が向いているのかな?とはいえ、嫌なプレイヤーであることは間違いないです。このチームの主力は本当に曲者揃いです。
新加入選手に目を向けると、前述の縄に加えてスタメンでは西南学院大学卒の今田、宮崎産業経営大学卒の鈴木、途中出場の甲南大学卒の越野、順天堂大学卒の樋口、それとしながわシティフットサルクラブからきた大塚が出ましたが、まだJFLのスピードに慣れてない感じでした。ワントップで起用された鈴木はほぼ見せ場もないまま途中交代、サイドの今田も杉田や田中、高原ほどの動きは見られず。越野や大塚も守備に追われる場面が多く、なかなか思い通りのプレーが出来なかったのではないでしょうか。大学時代に見たことある選手、見たことない選手、見たけどもあまり覚えてない選手(コラッ!)といますが、今年1年でみんなJFLに順応していくのでしょうね、などと思うのです。武蔵野ほど新人は多くないですが、ホンダロック時代からするとかなり多いので、今後の成長が期待されますね。
3月に入ってようやくサッカーのシーズンが本格的に始まったな、という感じです。今年もガンガンあちこちにサッカーを見にいくことになるでしょうね、と言いつつ実は3月末までに見た試合ってたった4試合だけなんですよね(笑)マジヤバイっす…(汗)てことで4月からは本気出すので、みなさんよろしくお願いしま〜す!(笑)
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