今年初の関西学生リーグを見ながら、判定する(judge)ことと制御する(control)ことを同時に行わないといけない審判の難しさについて、ちょっとだけ踏み込んでみました、というお話

今年はスケジュールを社会人に全振りしてしまっているので、大学サッカーをほとんど見てません。5月に三重に東海学生を1回見ただけなので、かなりヤバいです。このペースで行くと、おそらく来年は逆に大学生に全振りしそうですね?(笑)

ようやく社会人のシーズンも終わって、大学サッカーを見に行けるようになりそうなのですが、それでもあと何回行けるかどうか…。ということで、久しぶりに大学サッカーのお話をしたいと思います。

10/14 関西学生リーグ1部@関西大学高槻キャンパスグラウンド 関西大学 0-0 京都橘大学、関西学院大学 1-2 甲南大学

コロナ後から、関西学生リーグの1部でさえ大学のグラウンドで頻繁に開催されるようになりました。それでもちゃんと観戦できるだけのスペースがあればいいのですが、中にはネット越し、金網越しでの観戦というケースも少なくないです。関東大学リーグでも同様だったりするので、まあ仕方ないと我慢するしかないでしょうね…

この日の会場である、関西大学高槻キャンパスのグラウンドは、視界を遮断するネットなどのない環境でしたので全然問題なかったです。しかし去年行った、同じ関西大学千里山キャンパスにある陸上競技場のように立派なスタンドはありませんでした。近年立派な運動施設を建て続けている関西大学だけに、ちょっともったいないなと思ったのですがそんな贅沢も言ってられません(笑)障害物がないだけでもありがたいです。

磐石に見えた関大を足踏みさせた京都橘大

第一試合は首位京都産業大学と勝点2差の3位につける関西大学と、今年1部初昇格ながら勝点15で9位と残留圏内をキープしている京都橘大学との試合です。
試合は前半から実力差を感じさせる展開となりました。関大が両サイド、特に左のSB3番吉村とSH8番真田の攻撃が優れていて、再三に渡り京都橘陣内の深くまで入り込みます。京都橘も反撃に出ようとしますが、すぐに守備を整えられて思うように攻撃ができません。
そして、サイドでの攻防が激しくなればなるほど、関大と京都橘とのプレースピードの違いからアフター気味のプレーが増えていきます。さらに抗議した選手に対しての主審の対応の不味さから、選手の判定に対する不満やプレー基準の甘さが目立つようになりました。そのため、選手達もやや苛立ちながらプレーすることとなります。それでも前半はまだそんなに荒れることなく、0-0で終わりました。

両サイドからガンガン攻める関大。
右からのクロスに対し、中で待っていた8番真田。
打点の高いヘディングはキーパー正面に。
左サイドからは3番吉村の縦突破。
重心の低いドリブルに、DFも反応が遅れます。
前半は特に左からの抉りが際立ちました。
吉村はクロスをあげてもよし!
エリア内に入って…
切り返しながらラストパスもよし!
京都橘DFも対応に苦慮してしていました。
苦しい展開ながらも京都橘もチャンスは作りました。
このクロスは中まで届かず、キーパーがキャッチ。
しかし、試合中盤あたりから京都橘のプレーに変化が…
関大のスピードに対応できず、やや荒いプレーが目立ちます。
極め付けはこのプレー。
突破を図った吉村の足に入ったようにも見えますが…
このプレーの判定はノーファール。
一歩間違えると大怪我しかねない危ないシーンでした…

後半になっても関大ペースは変わりませんが、逆に今度は関大のスピードとフィジカルの強さから、関大のファールのように見えるプレーもノーファールと判定され、本格的に試合が荒れてきます。京都橘も後半途中くらいから反撃に出ますが、関大DFの前に決め手を欠く内容。関大も京都橘の必死のDFにゴールをこじ開けることが出来ず、試合は0-0のスコアレスドロー。京都橘としては試合は荒れ気味になったものの、残留争いに向けて上位陣から貴重な勝点1を獲得。関大は下位チーム相手に取りこぼす形となったが、首位京産大が負けたので結果的には差が縮まるという怪我の功名と言える試合でした。

関大のスピードに慣れてきた後半は京都橘も反撃に出ます。
38番小畠の突破からのクロスは…
中に走り込む選手がいなく、ファーに流れていきます。
中で合わせられたら1点もののシーンでした。
逆に後半の関大はやや単調な攻めが目立ちました。
後半途中に入った9番の大矢がキーパーと1対1に。
しかしボールはやや長く、キーパーがキャッチ。
同じく後半から入った15番高橋の折り返しも…
10番村井には合わず京都橘DFの前に…
地上戦で思うように崩すことが出来ない関大。
だったら空中戦で、ということで浮き玉のFKを入れるも…
イージーなボールでキーパーに弾かれてしまいます。
それならこっちも空中戦!ということで
京都橘39番朝倉がDFと競ります。
上手く中に落としたボールは…
やはり味方がおらず、DFにクリアされます。
共に決めてがなく、スコアレスドローで終わりました。

勝ちきれない関大、踏ん張った京都橘。今後の課題と展望

この試合、関大の能力の高さが際立ったのですが気になったのは、下級生の頃から主力としてスタメンで出続けていた三木の動きが完全に消えていたことです。ボランチからいいパスや攻撃参加が見られると思ったのですが、そういう動きも少なく消極的なプレーが目立ちました。その反面、去年はボランチでプレーしていた吉永がトップ下で躍動していました。選手の適性を試しながら、いろんなポジションを試しているのかもしれませんが、三木のプレーの消極さはやや気がかりに感じました。
それと、関大の左は脅威的でしたね。SBの吉村、SHの真田のコンビはなかなかなものでした。前半に関しては京都橘もかなり際どい当たりをしないと止められないくらいでした。それが故に試合が荒れる原因にも繋がってしまったのですが、それくらい脅威でした。これくらいのパフォーマンスをインカレでも出来れば(すでにインカレに出る前提…笑)、関東勢相手でもやれるのではないでしょうか。てか、やってほしいです!夏の阪南大に続いて冬も関西勢が王者になることを期待しています。

1年生からレギュラーを張る7番の三木。
しかしこの日の彼は、完全に消えてました。
逆に躍動感を見せたのは先輩の5番吉永。
トップ下での器用で才能を開花させたか?
前半、特に脅威だった関大の左サイド。
8番真田はSHから…
3番の吉村はSBから、それぞれ鋭い攻撃参加。
このコンビは関西最強コンビかもしれませんね。

京都橘大も後半はそれなりに対応できてはいましたが、対応できるようになればなるほど今度は関大が攻守ともにプレー強度を高めて対応します。特にDFはそれに対応できず、ファールが増えていきました。主審の基準が甘かったこともあり、やや荒れ気味の試合ではありましたが、よくドローに持っていけたな、というのが感想です。まだまだ残留には苦しい戦いが続きますが、それでも昇格初年度としてはかなりやれているのではないでしょうか。今年1部に残留できれば、1部定着も十分可能ではないかと思いました。

中盤から攻撃の組み立てを担った10番細島。
後半は左サイドからの攻撃が目立ちました。
後半途中から入った2番木村は3年生。
こちらも後半途中から出場した9番里見は富山U-18出身。
39番朝倉は鳥取U-18出身と、京都橘の内部昇格組と
Jユースや強豪校の選手とが上手くマッチしていました。
後半、関大は一気にプレー強度を高めてきます。
そんな関大にDF陣は、激しい当たりで必死に対応します。
攻撃陣も関大の当たりの強さに手こずります。
中盤での攻防も激しさを増してきます。
こうなってしまったのも、主審の基準が…
ということになるのでしょうかね?

ジャッジとコントロール、両方やらないといけない、レフリーの苦悩…

それとこの試合については、やはり主審のあり方についてちょっとだけ触れておかないといけないでしょう。
日頃から審判の判定に対して、あまりネガティブな印象や感情は持たないのですが、この試合に関してはややネガティヴな印象を感じざるをえませんでした。
特に違和感を感じたのは、判定に対して説明を求めた選手に対して「ごめん!見える範囲に限界があるから…」と主審がつい本音を言ってしまったこと。確かに主審1人で全てのシーンをカバーすることはできませんし、それを正直に言うのも問題ないのですが、問題はその発言がけっこうキツめの口調で言ってしまったので、選手たちのイライラを助長してしまったり、あるいは判定の基準の甘さをついてかなり際どいタックルや手で引っ張ったりするプレーが繰り返されるような事態を招いたことです。
主審も副審も全てのプレーを正しく判定できる位置で見ることは不可能です。また、選手によっては審判の位置を見ながら、わざと見えない位置や角度でファール紛いのプレーをすることもあります。選手も全てのプレーを審判がちゃんと見ているとは思っていないでしょう。そして、審判も全てのプレーを見ることはできないということも分かっているでしょう。
それでもほとんどの選手は、審判が見ていなくてもファール紛いのプレーはできるだけやらないでおこう、と思ってプレーしているでしょうし、ほとんどの審判もできるだけ全てのプレーを正しく判定できる位置で見るよう、努力を惜しまないでしょう。そうした選手と審判との信頼関係の上で、フェアプレーは成り立っていると言えるのです。
そんな信頼関係で成り立っている関係性をぶった斬るような、開き直りとも思える口調で「見えないものは見えない、無理!」といった口調で言われたら、選手もたまったもんじゃないと思います。せめてそこは「ごめん!見えなかった!次はちゃんと見るように頑張るから」とか言えば、選手も納得できたでしょう。たった一言、そのコミュニケーションの取り方を間違えたばかりに、荒れた試合になってしまったように感じました。
幸いなことに前半のそんな出来事で後半は大荒れになるかと思われましたが、後半も判定の基準はブレなかったのでカードも関大に出たイエロー2枚ですみました。記録上は「なんてことない、普通の試合」になりました(笑)。主審のジャッジの基準の判断ミスはあったように思えましたが、主審のジャッジのレベルには何ら問題なかったのかもしれません、それで良かったかは別にして…。久しぶりに審判の判定で荒れた試合を見たな、という印象が強く残った試合でした。

不調の続く関学、天皇杯で注目を浴びた甲南。激しいライバル同士の対決

続く第2試合は関西学院大学と甲南大学という兵庫県のチーム同士の試合。前期首位の関学と7位とインカレには厳しい順位の甲南ですが、後期は初戦こそ勝ったもののそこから5連敗の関学。対する甲南は3勝2敗1分となんとかインカレ争いに食らいついています。県内では天皇杯でもライバル関係、さらに今年は勝った甲南が本戦で注目されるとなると、絶不調の関学も負けられない一戦。
そんなライバル関係にある両チームの試合。前半は、絶不調の関学もそれほどの調子の悪さは感じられない内容でした。特にサイドからの攻撃は効果的で、実にアグレッシブな印象を受けました。対する甲南もアグレッシブに攻めてはいましたが、やや詰めの甘さが見られ、なかなか決定機まで持っていけませんでした。そんな中、先制したのは絶不調の関学。左サイド西谷の中央からのミドルが決まりました。その後も関学は追加点を狙いにいきますが徐々に攻撃が単調になっていき、甲南DFに簡単に跳ね返られます。前半はそのまま1-0で関学リードで終わります。

前半の関学は特に左からの攻撃が冴えました。
特に11番村上の突破とクロスは効果的でした。
対する甲南もアグレッシブに仕掛けます。
ゴール前でやや守備がルーズになったところで…
シュートを打ちますが、バーのわずか上に…
どちらも攻撃陣が活き活きしていた前半でした。

しかし後半になると、関学の攻撃がどんどん手詰まっていきます。特に前半のようなサイドからの鋭い攻撃が影を潜めるようになりました。逆に、前半やや劣勢だった甲南の攻撃が徐々に威力を発揮していきます。しかし、しっかりと守りを固める関学DFの前にゴールを奪うことが出来ず、後半も残りわずかとなります。時間はそろそろ90分、アディショナルに入ろうかというその時、関学ゴール前での混戦から一度は掻き出したボールを再びシュート。その軌道を擦らすように触った11番小湊の同点ゴールで、90分の最終盤に甲南が追いつきます。こうなると一気に甲南が勢いづきます。あと数分守り切ればとりあえずは勝点1を拾える関学でしたが、今の関学にはそんな力はありませんでした。90+5分、ラストワンプレーと言ってもおかしくない時間で貰った、ゴール正面からのFK。20mくらいはあったかとおもわれる、このFKをキッカー14番松尾が直接決めて、甲南が大逆転勝利。関学は本当に抜け出すことのできない泥沼の6連敗、対する甲南大はインカレ出場も視野に入った貴重な勝利となりました。

後半の関学はとにかく単調な攻撃に終始しました。
先制ゴールを決めた西谷のクロスもキーパーがキャッチ。
途中出場の8番佐伯のクロスも…
これまた甲南のキーパー板敷がキャッチ。
ゴール前にイージーボールしか入らなくなってしまいました。
逆に甲南は14番松尾のロングスローでゴールを脅かします。
特に後半の回数は何回あったか思い出せないくらいでした。
決定的なチャンスにはならないものの、
関学DFの体力と集中力を奪うには十分でした。
そろそろアディショナルという90分、関学ゴール前で混戦。
必死に守る関学、その壁をこじ開けようとする甲南。
一度は関学DFがボールを掻き出しましたが…
それを拾った甲南はエリアの外からミドルを放ちます。
そのボールの軌道を変えるかのように頭で擦らしたボールは…
キーパー平野を掠めるかのようにゴールを吸い込まれます。
甲南大が最終盤に関学ゴールをこじ開けました。
喜びに沸く甲南ベンチに向かう選手たち。
その選手たちに、ボールを持って早く戻るよう指示をするのは
甲南大のキャプテン、5番の當麻でした。
DFリーダーかつキャプテンらしい冷静な対応が、
この後訪れる、さらなるドラマを産み出すのでした…
もうラストプレーだろうと思われた、
ゴール正面20mはあると思われるFK。
ロングスローでも活躍した松尾の蹴ったボールは
キーパーの伸ばした手のわずか上を通り…
そこからストンも落ちてゴールネットを濡らします。
神戸弘陵のトップ下らしいテクニシャンか魅せてくれました!
値千金の決勝ゴールを決めた松尾は観客席の前に走り出し…
このガッツポーズ!!
感情を剥き出しにした彼の気迫が産んだゴールかもしれません。
そして、このまま試合は終了。
甲南大が劇的な逆転勝利を収めました。
失点の瞬間、その場に倒れ込む関学のDF陣…
歓喜に溢れる甲南大の選手との対比が実に痛々しいです。

泥沼にハマった関学、天皇杯以来好調を保つ甲南。インカレ出場を賭けた最後の戦いへ向けて…

まずは6連敗となった関西学院大学。前半は積極的に攻撃を繰り出していました。特に左サイドの村上の突破は効果的でした。先制ゴールも右サイドの西谷だったことからも分かるように、今年の関学はサイドが最大の武器と言えるでしょう。しかしそんなサイド攻撃も後半はなりを潜め、代わりにデンチャレでも活躍していた佐伯からのパス供給に活路を見出そうとしましたが、それも単調な攻めとなり手詰まってしまいました。関学が強い時って、前線にバケモノみたいな点取り屋がいるか、あるいは山本のような恐ろしいくらいの精度を持ったキッカーがいる時だったりします。なので今年は小粒で「良くて全国行けるかどうか」といったところでしょうか。総理大臣杯を逃した関学。この日の敗戦で、インカレ出場もやや怪しくなってきました。
とはいえ、10/26の試合で大阪体育大学に勝って連敗を止めたのは大きいです。残り試合は総理大臣杯で優勝してシード権を獲得した阪南大学以外はいずれもインカレ争いのライバルとの対戦。しかも最終戦は伝統の関関戦です。最後の関関戦でインカレ出場が決まるとか、劇的すぎませんか?逆にそこでインカレを逃すとお通夜のようになってしまいますが(笑)、そこまでの2試合をどう戦うかが今年の関学の再注目ポイントでしょう。(10/26初稿現在)

縦突破でチャンスを量産した11番村上。
この日、関学で一番目立った選手だったと思います。
後半から出場の佐伯。この日の出来は可もなく不可もなく…
キャプテンの森の出来も悪くはなかったですね。
前線で体を張った33番の野中。
ポストプレーに冴えを見せたが、出来ればゴールが欲しかった。
DFからロングボールを入れる4番古田。
手を替え品を替え攻撃するも、追加点は奪えず。

劇的な逆転勝利の甲南大学。守備をしっかり構築した上で、後半怒涛の攻撃は圧巻でした。特に10番泉と14番松野は良かったです。前半は守備に追われるシーンも多かったボランチの泉でしたが、それでも攻撃に回るとチャンスを作り出しました。また、ロングスローや決勝ゴールを決めるFKなどで活躍した松野も良かったです。やや気性の荒さが気にはなりますが、持ってるものはかなりのトップレベルです。4年生の彼、来年はどこかでプレーを続けてくれるのでしょうかね?
そして何よりも、チームの雰囲気が良かったです。チームの調子もそれなりに良さげなので、特に後半は1点ビハインドとは思えないくらいアグレッシブなプレーが見られました。そんな甲南大学だったからこそ、あの時間帯に追いついて、さらに勝ち越すことが出来たのでしょう。残り3試合(10/26の初稿現在)で現在、インカレ圏内の5位(首位阪南大学がシード、昨年のインカレ決勝進出による1増枠のため、出場枠が6位まで繰り下げになる予定)につけています。まだまだ気を抜ける状態ではありませんが、初のインカレ出場(2020年はインカレ代替大会のため、カウントされないはず)に向けて、全力を尽くしてもらいたいです。

決勝ゴールを決めた14番松野は多彩なプレーを見せました。
そしてなにより脅威だったのは、このロングスロー。
J1の対町田対策要員にはもってこいでは?(笑)
ボランチで攻守に渡り躍動した10番の泉。
大宮にレンタル中の兄に負けないプレーを見せました。
押され気味の前半も、機を見て攻撃参加を見せました。
サイドからチャンスを量産した3番赤熊。
同点ゴールのきっかけとなった混戦を誘発した5番當麻。
チームを引っ張る熱い魂を持ったキャプテンです。

以上、久しぶりに学生のサッカーを見るとやっぱり楽しいですね。それだけに、この日の試合の主審のゲームコントロールのミスがちょっともったいなかったような気がします。ゲームコントロールが悪かったからプレーが荒くなったのか?それとも、もともとプレーが荒いチームだったのか?それをこの試合だけで判断するのは難しいです。ただ、一つ声を大事にして訴えたいことは「どうかこの試合だけを見て『大学サッカーは荒い』」という判断を下さないでください。特に今年は、天皇杯の町田vs筑波大学の試合での荒れっぷりから「大学生はプレーが荒すぎる」などという、言われもない批判がJサポ組から多く聞かれました。でも彼らは彼らで、その時の主審の判定の基準に忠実に則ってプレーの基準を決めている(少なくともその日の筑波大学はそのように見えました)はずです。そしてこの日の関西大学の選手も同じだったのではないでしょうか(まあそんなことが出来るのは、関東や関西のトップレベルのチームだけかもしれませんが…)。そう捉えると主審による判定の基準は、試合をコントロールするためには非常に大切なことだなと改めて思い、今回は敢えてその点に少し踏み込んで触れてみました。そしてそれをゲームの序盤で判断し、その後のプレー強度を決めることが出来るか否かが、トップレベルのプレイヤーとして求められる重要な能力ではないかとも思うのでした。

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