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部活で私が壊れるまで

私は部活顧問で月100時間超えの超過勤務が数ヶ月続き、休職に至った経験があります。休職に至るまでの私自身を振り返ってみます。

未経験運動競技の顧問になる

私は高校時代は文化部を兼部していました。赴任した学校には、指導できる運動部はなく、自身が経験した文化部は年配の先生が顧問をしていました。管理職より『運動部を指導出来ないなんて使えないやつだな』と言われていました。私は運動部顧問を希望しないと伝えましたが、『若いから大丈夫』『若いんだから運動部顧問を何が何でも指導させる』『外部コーチがいるから指導はしなくていい。これならできるだろう?』と言われ、運動部顧問を充てがわれてしまいました。拒否権はありませんでした。

部活顧問で月100時間超えの超過勤務

引き継ぎ書を受け取り驚愕しました。土日は全て練習か大会で休みは一切ありませんでした。練習は、平日は16時から19時まで、休日は朝8時半から夕方17時まででした。4月は毎週末に大会があり、朝7時半から夕方18時過ぎまで拘束されることになりました。大会や練習で休みがなくなりました。

部活で苦痛だったのは、時間が無駄に過ぎることです。施設を使う関係上、責任者の顧問が活動中は立ち会わないといけませんでした。屋外だったので、パソコンは持って行くことは難しく、せめてもと思い教科書などの本を持って教材研究をしていました。その場にいるだけで、指導できる技術はありません。平日に12時間働き、土日も8時間ほど部活を見守る生活が続きました。休日にリフレッシュすることはできず、疲労とストレスばかり溜まっていきました。

副顧問が非協力的

年度当初から『部活は若い人が頑張って。私はやりません』と、ベテラン教員の副顧問には、部活の業務を分担しようとする前から、あしらわれていました。私は連勤で次第に身体がおかしくなっていて、このままではいけないと思い、どうにか副顧問へ休日をお願いしても、5分で生徒を置いて帰宅してしまっていました。平日の部活動も見ずに一目散に帰られていました。見てほしいと言うと、『そういうのは若い人がやるものだ』とお叱りを受けました。大会は一度も引率してくれませんでした。

外部コーチが問題を起こし板挟みに

外部コーチが生徒に暴言を吐いて、生徒がPTSDのような症状になり退部する事件がありました。保護者が来校し顧問の責任だと管理職と保護者から責められました。外部コーチをコントロールしろと言われました。

外部コーチが生徒を勝手に校外へ連れ出して、ある問題を起こしたことがありました。『責任は顧問にあるのだから顧問が何とかしろ』と同僚その他周囲から責め立てられました。外部コーチへ意見をすると、今度は外部コーチから嫌がらせを受けました。生徒の前で『使えない』『無能』『お前何のためにいるの?(笑)』『仕事辞めろ』と言われるようになりました。

役立たずな自分は死ぬしか無いと信じ込み、死ぬことばかりを考えるようになりました。ある朝、布団から動けなくなりました。

まとめ

このような条件が揃うと、人は簡単に壊れます。私の事例を反面教師にして下さい。どうか皆さんは同じ轍を踏まないよう、ご自身を守ってください。

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