9月28日 桐生市のこと ③
「窯入れ」
「9:20」
窯の温度も整った。
生地の発酵もいい感じ。
あやさんはクープナイフをくわえ
ピールを窯の入り口にセットして粉を振る。
バヌトンから生地を出し
素早くクープを入れる。
丸型は縦に1回、横に1回、「スッ…スッと」
窯の扉を開けてピールを奥に伸ばす。
生地を窯の奥に入れる。
一瞬のチカラ加減
2回引く手に力が入る。
カンパーニュを入れ終わり
レザンへ
瞬きしている暇がなかったけど
不思議なことに緊張感はあまりなかった。
淡々と素早く、一連の流れ
むしろやわらかい空気感だった。
「10:00」
窯入れから25分経過
工房内にパンが焼けるいい匂いが
この匂いがたまらなく好き。
「窯出し」
「10:10」
窯の蓋を開けると、蒸気を上げ
こんがり焼けたパン達が顔を出す。
「ブリオッシュ窯入れ」
1窯目を終え
ブリオッシュとスコーンを窯入れする。
「10:15」
2度目の窯入れは5分程で完了
2窯目の焼き時間待ちで、パンを冷ましたり、ブリオッシュの仕込みに使う卵を見せてくれたり、工房内がブリオッシュの甘い香りに包まれる。
「ブリオッシュ窯出し」
「11:05」
本日2回目の窯出し
優しい焼き色のブリオッシュ
焼きたての香りがめちゃくちゃいい。
とにかく美味しそう。
焼きたてのパン達が並ぶ光景
見ていて気持ちいい。
「老舗 しみずや」
「11:30」
パンを冷ます間にお昼ご飯
うどんがとにかく美味しいという
「しみずやさん」へ
それぞれのつけ汁が別で、桑茶うどんにはワサビが付いていた。コレが絶妙に旨い!
かき揚げのサービスもありがたく頂き
ごちそうさまでした。
工房に戻り、のぶさんは配達へ出るためここでお別れ。「ありがとうございました」と感謝の握手を交わした。
「土竜の問題」
「13:00」
残りの作業は梱包と発送
あやさんが進める中、昨日の続きで麦粒の選別を手伝わせてもらった。
よく見ると欠けているものがある。
なかなか繊細な作業、嫌いじゃない 笑
作業を進めていると
あやさんが一冊の本をもってきた。
その題名は…
モグラのことが好き過ぎる小学生がひたすらに研究してまとめた一冊。
表紙からセンスが伺える。
内容もマニアックで
「今頃、土竜博士になっていないかな〜?」
と、あやさん
雑談を交えながら作業を進め
梱包完了。残すは発送のみ。
時間は15:40
窯と工房に「ありがとうございました」と
あいさつを済ませる。
トノくん、パンくん ありがとう
あやさんに「ありがとう」と、感謝の握手
おみやげをたくさん頂いて 帰路へ
「まとめ」
充実して学べた2日間
自分が疑問に感じていた「フワフワ」した感覚の答え、質問の質が的を得られていたかは正直不安だけど、捏ねた生地を触った感覚、オートリーズ後の生地の感覚、成型や分割など、一つ一つの工程の意味
動画で見ているのとは全く違い
スピード感、空気感、音、匂い、温度
目線や手の動き、生地を触る力の強弱
薪窯のエネルギー
全て間近で感じられる。
手捏ねを目の前で見せて頂けることも
貴重でリアルな一次情報。
ミキサーでの生地作りしか意識できなかった
現状に、手捏ねという選択枠が追加された。
そして何より、暖かく迎えてくれた
のぶさん、あやさん
とのくん、パンくん
お忙しいお仕事中にもかかわらず
2日間お時間を頂けて
本当にありがとうございました。
また必ず遊びに行きます。
「今回の一曲」
↓
山下達郎 / Windy lady (Instrumental)
山下達郎さんのデビューアルバム
CIRCUS TOWNの中で1番好きな曲
今回はインストで!