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エシカルファッション

冬が来た。空気がひんやりして気持ちいいい。

衣替え。

ついでに、去年の冬に活躍しなかった洋服やブーツたちをメルカリで売る。メルカリの「あなたのいらないものが、誰かのたからもの」というキャッチフレーズ好き!まさしくそれ。価値は人それぞれ、タイミングによっても違う。コピーライターさんに拍手。


ワタシのワードローブには、数年前に一目惚れして買ったリアルファーのロングコートがある。買ったものの、数回しか着用していない。なんだか勿体ないなー、着てあげようかなあと思い、「これどう思う?」と、友人に聞いてみたら、

「かわいいけど、動物愛護の人に叩かれそうだね」と苦笑い。


今回は、そんなファーコートをきっかけに考えたこと。


近年、アパレル業界もサスティナブルやエシカル消費に意識を向けているを強く感じる。と、いうのも、雑誌や店頭での紹介が、「リアルファー」「フェイクファー」だったのに、いつ間にか「エコファー」という表記に変わっている。確かに、「フェイク」と言われるとなんとなく偽物を羽織っている自分が嫌になるけど、「エコ」だと言われると、悪い気分ではないのよ。


もちろん、動物からファーやレザーになるまで、動物愛護の倫理問題だったり、なめしの工程で出る化学物質が従業員の健康被害や、周辺環境の汚染だったりたくさんの問題を引き起こしているのは容易に想像できる。

そして、エコファーと呼ばれながらも、結局はプラスチック、要するに石油から作られるもの。人工的に作られたファーはマイクロプラスチックを排出する。マイクロプラスチックは海洋でも分解されることはない。魚たちがそれを飲み込んで、弱肉強食の連鎖を経た末に、ワタシたちの食卓まで届く可能性は否めない。きゃー。


結局、どちらのファーも、地球のためには良くないのかも。

でもね、現物はここにあるの。

サスティナブルじゃないから、エシカルじゃないからって、

捨てる?

もしくは、売るの?

結局誰が着たところで、このファーコートの結末は一緒。いつかは捨てられる。じゃあ、目の前にあるものを大切に着た方がいいんじゃないかなって思ったんだよね。


これから生産されるものについては、ファッション業界で話し合ってもらえばいい。

ワタシは、目の前にあるものを大切にする。

そして、これから購入するものについては吟味する。

それでいいのだ。


消費社会は終わり。手元にあるものを、大事に次世代へ引き継いでいこう。

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