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退職をする私に効いた『ずっと、世界の中心は自分だよ』の「5つの文章と反省」を挙げていく
❶導入
※『ずっと、世界の中心は自分だよ』
の情報を知りたい方は、各反省①②③④⑤だけ見てください。
人生で苦しいと感じたとき、
私は必ず書店に行くようにしています。
書店には必ず自分と似たような経験をした人の本があり、
そうでなくても「ヒントが必ずある」と思っています。
今回、私は1年間のメンタルクリニック通いの「かい」もなく、
自信過剰、マイクロマネジメントの上司と噛み合わないまま
『退職』という形で仕事を辞めることになりました。
その時に考えるOLさんの『ずっと、世界の中心は自分だよ』が
背中を押してくれました。今回は書籍内から「5つの文章と反省」を書いて見たいと思います。読んだ方で同じような悩みを持っている方の力になることがあれば、幸いです。
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❷本題
反省①不機嫌を振り撒く上司に気を使いすぎた
P4,5
「いつも自分以外の誰かが世界の中心にいた」
「今思えば、人間関係の悩みは、相手を尊重しすぎたり、自分を蔑ろにしすぎたり、そのバランスがうまく保てないことが原因である」
「もっとわがままになっていい、他人と違っていてもいい、自分を好きになってもいい」
【反省】
私はもともと、他人の不機嫌に気を使いすぎる人間です。
沖縄の小さな事務所には「3名しか」おらず、そんな中ですから
上司のその日の機嫌には、ものすごく気を使っていました。
営業でしたので、外に出ているときは良いのですが、
事務所に帰った後や、案件で協力する際には気を使います。
50代の更年期の上司は、急に沖縄に転勤になり、すぐにコロナ禍、
知り合いのいない沖縄に慣れるまで時間がかかったことで、
ストレスが溜まっていました。
知らない土地で、唯一の部下である自分に不満・不安をぶつけるのは、
当人だけのせいではなく、環境のせいもあったかもしれません。
しかし、「いや、でもオレにぶつけるなよ」といえばよかった。
今はどう反省しています。
自分の軸がなく、他人の不機嫌に敏感な私は、
「自分からサンドバックになりにいって」しまっていたのです。
そのうちに上司と、そしてそれに対応できない自分を嫌いになっていきました。
反省②上司を嫌いになったときに、それを上手く消化できなかった
P14,15
「嫌いな人のことで頭がいっぱいになってしまう夜がたくさんあった」
「考えれば考えるほど自尊心が削られていき、相手への嫌悪感も増幅させていしまっていた」
「なんとか良いところを探してしまう。~それでもやっぱり好きになれず~最終的には、嫌われるようなことをする自分が悪い~自分を責め立てる」
「嫌いな人のことを考えるあまり、自分を蔑ろにしてしまうなんてもったいないのだ」
【反省】
上司に、
「なんでこれができないのかな」
「うまくできる方法を考えてみたけど、理解できそう?」
「●●くんが失敗するのはわかってたけどね」
「●●くんが提出遅れそうなのは織り込み済みだったんだよね」
上司は仕事のできる人でしたが、人を傷つける言葉をよく使う人でした。
感情の共有などの「感情コミュニケーション」は0で、
ただ単に「情報コミュニケーション」だけするタイプの方でした。
でも、「ビジネスマンとしてはその方が正解」という意見も多々あります。
しかし、情報だけのコミュニケーションで、上記のようなやり取りだけだと、自尊心がガリガリ削られていきます。
とはいえ、相手悪くない、そう思って良いところを見つけよう「仕事はできる人だ」と思ったりもしましたが、正直「仕事できる人」っていうのは、なんの救済にもなりません。むしろムカついてきます。
合わせて「上司の求めるレベルの仕事ができない自分が悪い」と思うと、自分のこともどんどん嫌いになっていきます。
反省③上司に気に入られようと優しくしすぎた
P21,23,24
「物心ついた頃から誰にでも優しくしましょうと教えられてきた」
「間違っていたのは、優しさには上限があるということに気が付かず、自分を犠牲にしてまで不特定多数にばら撒いていたことだ」
「それからは、親切心はいつか自分を助けてもらうための『種』を蒔く行為だと思うとすこしだけ楽しくなった」
【反省】
基本的に「他人にやさしくする」のは良いことです。
とはいえ、聖職者でもないですし、普通に人を嫌いにもなるただ普通の人間には、優しさには限りがあります。
先のように「上司にやさしくしよう」「上司に嫌われないように先々行動しよう」などしていると、どんどん神経が過敏になりますし、一切職場で心を落ち着かせることができなくなります。
反省④上司に嫌われるのが怖くて「嫌なことは嫌」と言えなかった
P86,
「SNSで人間関係の悩みを募集したときに、一番多い悩みが『嫌われること』が怖くて、自分を犠牲にしてまで人に合わせてしまう」
「人に嫌われることが怖く、自分の本心をきちんと伝えられず、都合のいい相手になってしまう。その結果、周囲の人から大切にしてもらえない」
「嫌なことを我慢して、相手に合わせた先に待っていたのは、自分を粗末に扱われる体験だった」
「嫌なことを嫌だ、と伝えられるようになってからの方が、わたしのことを信頼してくれる上司や同僚、友人たちにも恵まれるようになった」
【反省】
今思うと、そんな上司に「そんな言い方は嫌です」とか
「そんな言い方をするのであれば上に報告します」と、
もっと強気にいられれば良かったなと思います。
不機嫌に対応し、気に言われるように行動し、
常に上司のいうことを聞く、気の弱い奴、なんて
上司からすると「良いサンドバック」だったなと思います。
また、こういう上司は「上司の上司からの評価は良い」
「お客様からの評判はいい」という、
「外には良い顔をする傾向が強い」ので、
社内、社外的にも、共感してもらうずらいので、
それにキツイですよね。
反省⑤今思えば、上司も可哀想な人だったな
P98,99,100,101
「同じチームに仕事ができると評判の先輩がいた」
「あるころから先輩との関係は変わってしまった~飲みに連れて行かれると、評価されないことへの愚痴を延々と聞かされ、他の同僚の文句であふれかえるようになってしまった」
「もっと完璧でいなければ自分をみとめられない性格だったのだろう」
「もっと自分自身に寛容であれたなら、他人にも寛容になれただろうに」
「鬼になった先輩は、周りと比較して常に自分が優れていることが見える状態でないと、自分の存在価値を確かめられなかったのだと思う」
【反省】
今思うと、上司は50代で沖縄に飛ばされ、しかもコロナ禍のタイミングでした。知り合いもいない土地で、遊ぶこともできない。
また、数字計算の部署から来た方で、ルート営業の経験の浅い方でしたので、ルート営業の「あいまいさ」に対して不満を持っていました。
考えるOLさんの「先輩」に少し似ているところがあります。
有能の方でしたから、数字を詰める考え方をルート営業に適用し、「売り上げの多い先を中心的にフォロー」して数字を作っていました。
しかしそこで良くなかったのは「数字の少ない先をフォローしなさすぎた」ことです。
狭い沖縄ですから「悪い噂はすぐに広まる」のです。
「●●さんは電話しても出ない:(数字のない先から)」
「●●さんは現場からすぐ帰って、世間話の1つもない」
社内からも
「●●さんは業務の扱いがひどい:(社内には粗い)」
「●●さんは賢すぎて話が分からん」
「●●さん、会議のとき、自分の良い現場の話しかしない」
と言われていました。
今思えば「俺は左遷とかじゃない!こんなに有能なんだ!」
という気持ちだったのかもしれません。
そこに「気持ちの弱い部下」がいて、その部下に教えても数字で表しにくいですから、「上へのアピールの材料」にならないし、仕事を教えても覚えが悪いのですから時間の無駄、と上司の性格だと思うでしょう。
とにかく「自分の有能さを表現せずにはいられない」のに、
「その自分の成績を褒めてもらえない不満」が強く、
その原因である『プライドの高い性格』で、
もう50代まで来てしまったのですから、可哀想と思うしか、
退職した今はもうできません。
❸最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
上司がなぜあのような態度だったのか、自分はそれに対して、
どう反応するべきだったのか。
『ずっと、世界の中心は自分だよ』を読んだおかげで、
それを理解し、反省することができました。
不機嫌に反応しやすい人、人の機嫌を伺ってしまう人、
人の気持に敏感な人にとって、共感できて、役に立つ言葉が
ほかにもたくさんあります。
ぜひ『ずっと、世界の中心は自分だよ』
をいつでも読めるように手元に持っておくことをオススメいたします。
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長文失礼しました。
ありがとうございました。