
選ばれるってどこでも必要なスキルだと思う
「お客さんには選ばれる営業」
「女性に選ばれる男性」
「企業に選ばれる学生」
選ばれるって改めて「スキル」ですよね。
「どうしてあの人が選ばれるのか」と嫉妬してしまうこともあります。私の場合はリクルートの時よくありました。
「どうしてあの人はお客さんから選ばれるんだ」「どうしてあの人からお客さんは書いたがるのか」「どうしてあの人は信用されるのか」
そんな嫉妬にも似た感情が湧き上がってきますよね。
ここでなんだか「機嫌がいいから」とか「イケメンだから」とか当たり前のことを羅列しそうになりましたが、それよりも私が体験した例をお話しした方がより伝わりやすい文章になるかと思いますので、それを書いていこうと思います。
まずそれはリクルートキャリアにいたころの時代です。「仕事のできる先輩」っていうのはよくいますよね。私はそんな人のもとでしばらく働いていました。
そんな先輩がなぜ「選ばれる」のか。
まず「お客さんを理解しようとする姿勢がすごい」んですよね。
お客さんの業界、業種、競合のその課題と、自社で出来る提案。
それを知った上で「徹底的に準備する」ことでした。資料作成から、その提案の流れをロールプレイングして、質問や宿題が無くなるように、つまりお客さんのその場での「不安がなくなるように」準備していくわけです。
相手のことを周到に調べて、仮説を立てる。その上で提案を準備する。自分には何があって、相手はなにを求めているのかを具体的に挙げて行きながら、まず「戦う前にその終わりまでの想定する」わけです。
ここまでは「仕事のできるビジネスマンの要件」でよく出てくると思いますが、ここからは「当たり前だけどなかなかできないこと」でした。
まず訪問していくのですが、お客さんにあったら「90°までお辞儀をする」わけです。きれいなお辞儀です。「本日は宜しくお願い致します」とお辞儀をし、そこから始めるわけです。
「きれいなお辞儀」って、就活のときなどは練習したり気にはしますが、営業したり仕事をしている中でなぁなぁになってしまい、そこまではお辞儀しないものですが、その先輩は「そこまでする」人でした。
お客さんもそれに対して何かいうわけではありませんが、私なら「この人は礼儀正しくて誠実そうだなぁ」という印象を受けるのではないでしょうか。
なんだか「小学校の礼儀作法」みたいですが、私もときどき思い出してやってみると、驚かれるものです。
これもまた「他の営業マンとの差別化戦略」だったのかもしれません。
「当たり前のことだけど、他の人がやってないこと」
この一例でも「選ばれるヒント」になるのではないでしょうか。
その後この先輩はリクルートキャリアを退社し、起業しました。事業は順調なようです。こういう人に、人はついて行きたいとも、思いますよね。
短いお話でしたが、何かのヒントになればと思います。ありがとうございました。