50 The Walker Brothers ☆ Love Minus Zero
小学校高学年から中学にかけて、一番聞いたレコードは、ウォーカー・ブラザーズだったと思います。不二家のLOOKチョコレートのテレビCMに3人が登場したときは、嬉しくてしかたがありませんでした。マッシュルーム・カットが、本当にかっこよくて、自分は5厘刈りの坊主頭なのに、憧れました。
やっぱりスコット・ウォーカーさんの歌唱力が素晴らしいです。「ダンス天国」「孤独の太陽」「太陽はもう輝かない」「初恋は死なず」「涙でさようなら」「ラブ・マイナス・ゼロ」どれもどれも切々と歌い上げる歌声に、全然英語は分からないのに、魅了されました。ソロになってからは「ジャッキー」「ジョアンナ」「いとしのマチルダ」「行かないで」等々、ヨーロッパの雰囲気というか特に大人の歌に世界が広がって、私としては大分背伸びして聞いた感じになりました。
そんな中で、理由は分かりませんが、ずっと聞いていた「もう聞きたくないI Don't Want To Hear It Anymore」という曲があります。詩の意味も分からないのに、何だか涙が出てきたりしました。曲が持っている力、スコット・ウォーカーさんの歌の力だと思いますが、多感な時期というのは、過敏に反応することもあったのかもしれません。何回も何回も聞いたので、今聞いてもその時の気分が戻ってきます。
アップした曲は「ラブ・マイナス・ゼロ」でボブ・ディランさんの曲ですが、ウォーカー・ブラザーズが歌うと趣が変わります。ちょっと爽やかな感じがします。ウォーカー・ブラザーズは、選曲の妙とアレンジ、そして自分たちのオリジナルのように歌い上げるのも魅力でした。
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