79 Buffy Sainte-Marie ☆ Circle Game(いちご白書) ヒゲリン 2021年9月9日 08:01 【MY FAVORITE SONGS 79(私は音楽でできている)】 日本では、バンバンが歌った「『いちご白書』をもう一度」(荒井由実作詞作曲)の方がヒットして(オリコン1位)、有名になりましたけれど、私は中学生だった頃にラジオから流れていた「サークル・ゲーム」の方に、憧れに似た思い入れがあります。作詞作曲したジョニー・ミッチェルが歌ったものは後年までふれるチャンスがありませんでしたが、何か“青春”というものとつながっていた気がします。上の世代の“青春”に憧れたのだと思います。 学生時代に、再映で映画『いちご白書』を見て、なるほど青春映画だと分かりましたが、米国で反戦・反抗の若者文化真っ盛りだった頃に大ヒットした気分を共有することは、私にはできませんでした。日本では映画『いちご白書』がヒットしなかったのもうなずける気がします。日本でも学生運動は、ごく一部のエリートによるものだという認識で、市民全般にあまり受け入れられていなかったと認識していますが、豊かな国米国の学生や若者の事情はもっと距離があって共感をもつことはできませんでした。 あらためて、『いちご白書』のもともとの由来を当時のコロンビア大学の学園紛争等にあたってみて、民主主義が本当の意味で大衆化していなかったのかなと思いました。今回の米国大統領選で、町山智浩(映画評論家)さんが「リベラルな思考は経済的な豊かさがないと広がらない」と述べておられて、なるほどと思いました。日本でも、バブル崩壊以降およそ30年にわたってリベラルな思考が衰退していったのが理解できる気がします。単に経済的な豊かさではなく、人間関係のつながりや地域で働き生きることの豊かさによる、新しいリベラルが想像できないだろうか、と夢想してしまいます。 #バンバン #荒井由実 #町山智浩 #ヒゲリン #いちご白書 応援よろしくお願い致します。 サポート