9 イルカ ☆ いつか冷たい雨が
1976~7年頃、いまはもうない電気ホール(九州電力)にイルカさんのコンサートに行きました。その頃確かに「なごり雪」が流行っていたので関心をもったのだと思いますが、どんな経緯で好きになったのか、なんでコンサートにまで行こうと思ったのか、記憶がありません。
しかし、行ったコンサートで、とにかくイルカさんの声のデカさに圧倒されました。マイクなんか関係なく、ホール全体に歌声がバンバン響いたのです。す~げえおねえちゃんだなと、おったまげてしまいました。
それからずっと、コンサートに行き、LPレコードを買い、絵本『ちいさな空』に親しんだりしました。
イルカさんには、「なごり雪」のほかにも「海岸通り」「雨の物語」「Follow me」などのヒット曲がありますが、いま思うと、イルカさんの歌をずっと聞いていて、それは入り口だったなと感じます。本領というか、イルカさんの本質はこの「いつか冷たい雨が」の方にあるような気がします。
「いつか冷たい雨が」は、動物のいのちについての歌ですが、イルカさんが歌手になったのは、おそらくこういうメッセージを世の中に伝えたかったからだと思います。
「いつか冷たい雨が」は、ヒット曲ではありませんが、こういうナイーブな心情を吐露するような歌唱がレコードになって、日本社会でたくさん受け入れられたのが70~80年代だったのか、と改めて思います。
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