35 加山雄三 ☆ 蒼い星くず

【MY FAVORITE SONGS 35(私は音楽でできている)】

 近所の市営住宅(平屋)に住む同級生のY君は、お父さんが東宝、お姉さんが宝塚会館(映画館)に努めていて、一家を上げて当時絶大な人気を誇っていた加山雄三さんの大ファンでした。発売されたばかりの「加山雄三のすべて」というLPレコードが宝物で、何度も聞かせてもらいました。そのファン圧は相当なもので、時々遊びに行く私なんかもファンにならないと許されない雰囲気でした。

 それで、割引券か何かをもらって、『エレキの若大将』を見に行きました。小学生の私には、登場する人々が何者であるかも、ストーリーも十分に理解できなかったと思いますが、とにかくまぶしい印象でした。東京の大学生活、老舗のすき焼き屋、エレキバンド、アメリカンフットボール等など、どれもこれもキラキラして眩かったです。

 「夜空の星」「君といつまでも」「蒼い星くず」いずれも大ヒット曲なのですが、作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作(加山雄三)で、昭和の時代のノー天気な明るさと、夜空だ星だというシンプルで誰にも分る言葉とメロディーが人々に広がっていったのだろうなと思います。

 加山雄三さんというと「24時間テレビ」の終わりに登場して「サライ」を歌うおっちゃんとして認識されていると思いますが、歌手としてだけでなく、ギター、ピアノ、ウクレレを弾き、作曲し絵を描き、俳優としても長く長く活躍されています。ずっと昭和の明るい面を代表して担ってこられた本物のレジェンドだなと私なんかは思います。

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ヒゲリン
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