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パイオニア
エンゼルスの大谷翔平選手が、二刀流を両立させて、3年ぶりの勝ち投手になり、打っては現在リーグ最多の本塁打数を誇っています。
遡れば、メジャーリーガーと言えば、何といっても野茂英雄選手です。日本プロ野球界とマスメディアから轟々の非難の嵐の中、全くの先陣を切って渡米し、孤立無援の中で大活躍を果たしました。それだけでなく、実はその当時、ストライキ騒動で観客の野球離れが進んで危機的な状況にあったMLBに、トルネード投法で新しい風を吹き込んで、活気人気を蘇らせる大きな原動力になったのです。
次にイチロー選手です。イチロー選手はウェスタンリーグにいたころから注目して知っているのですが、やっぱり特筆すべきはMLBに日本人初の野手としてシアトルに渡ったことです。84年間破られることのなかったMLB歴代シーズン最多安打記録を更新し、リーグ連続盗塁記録、通算2000安打、10年連続200本安打、通算3000安打、MLB通算最多安打記録等々、数多くの記録と記憶に残る選手として活躍しました。
松井秀喜選手は、ゴジラとして鳴り物入りで名門ヤンキースに入団しました。ニューヨークという大都会の激しい批評と辛口ファンの只中に飛び込んで、4番を打って活躍しました。ワールドシリーズに出場して大活躍して、日本人初のMVPを獲得しました。
その他にも松坂大輔選手、佐々木主浩選手、新庄剛志選手、黒田博樹選手、上原浩治選手、井口資仁選手、伊良部秀輝選手、斎藤隆選手、田中将大選手、福留孝介選手、ダルビッシュ有選手、前田健太選手等々、錚々たるメンバー70人以上が海を越え、言葉や習慣や生活文化の壁を越えて、活躍されました。
またこれらの選手は、日本人ばかりではなく、アジア人全体の名誉と誇りを守り、勇気を与えていると思います。トランプ政権の中国攻撃以来、特に最近米国では、アジア人への差別が激化して、暴行事件も多発しています。
そういう状況の中で、大谷選手は、べーブ・ルース以来誰もなしえなかった二刀流を実現しています。野球少年から現役メジャー・リーガーまでもが憧れてリスペクトして、誰もから愛されてかっこいいスーパースターとして存在してくれているのです。
正に米国でも画期と呼べるような存在のメジャー・リーガーを何人も生み出している日本ですが、その背景にあるNPBの存在やそもそもの教育制度には良い点と悪い点が混在しているように思います。
私は、野球選手のような選手としてばかりでなく、企業人や学者、政治、社会活動等の様々なリーダーが登場してほしいと思うのです。そういう日本社会になってほしいと切望します。
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