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おせっかい講座

「おせっかいワーカーになろう㉑」

 「子ども家庭応援(おせっかい)ワーカー養成講座」のチラシを作って、関係機関やマスコミに配ったのですが、新聞掲載や詳しい問い合わせのときに、相手の方が「あのおせっかいワーカー講座のことで」と言われることに気がつきました。こちらは、子ども家庭応援という名前を覚えてほしくて、おせっかいは付け足しだったのですが、世間の反応は「おせっかい」の方だったのです。今までおせっかいという言葉は、どちらかというとマイナスイメージだったと思います。隣近所や親戚付き合いが今よりもっと〝密〟だった時代には、「お節介を焼く」ことが、過剰になって迷惑にも感じられることだったと思います。しかし、人と人の関わりが〝疎〟になってしまった現在では、多くの人がおせっかいは足りないこと、もっと必要なことと感じているのではないでしょうか。それならば、おせっかいという言葉を積極的に使ってみようと思うようになりました。

 平成28年から2年連続して実施し、平成29年は14講座、受講生と単発の参加者合わせて1回平均26名、延べ365名の参加で、関心の高さが伺われました。収支的にも当初予算より約8万円プラスになりました。
 毎回の講座では、講義だけではなく、ディスカッションの時間を多くもちました。とにかく学ぶだけではなく、次の活動に進んでもらうためには、まず感想や意見を述べ合う、交流するという一歩目のアクションが必要だと考えたのです。

 講座の中では、ワーカーズの活動全般の紹介だけでなく、折に触れて見守り訪問を話題にしてリクルートしたので、訪問員に加わってくれる人も出ました。それだけではなく、実際に子ども食堂を始めたり、参加者同士でつながってボランティアしたり、次のアクションが生まれました。

 児童相談所主催の研修会で、藤林所長に次回の講座について相談したら「主任児童員のレベルアップに繋がる研修を企画してほしい」と言われました。また、ケース検討会の情報交換で、公民館の主事さんに積極的な人が多い、という情報を得ました。そこで今年の講座は、主任児童委員と公民館の主事さんにもターゲットを広げることにしました。9月まで13回の講座を行い、そこで新しく仲間になったワーカーと一緒に、秋に『被災地に立つワーカーズ』の上映会ができたらいいなと思っています。

          【労協新聞2018「おせっかいワーカーになろう㉑」】

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ヒゲリン
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