116 弘田三枝子 ☆ 砂に消えた涙
前回の東京オリンピックが開かれた1964年のヒット曲です。原曲はイタリアの人気歌手ミーナ・マッツィーニさんの歌です。小学3年生だった私は、おそらくラジオ(もしかしたらテレビの歌番組だったかも)から聞こえてきた弘田三枝子さんのパワーボイスに突然雷に打たれたようにやられてしまいました。何とか歌詞をメモしようとしたりしました。その頃から、お調子者のおバカだったのです。
弘田三枝子さんにはたくさんのカヴァーのヒット曲があります。「子供ぢゃないの」「すてきな16才」「ヴァケーション」「渚のデイト」「悲しきハート」「夢みるシャンソン人形」などがありますが、私なんかには、どれもどれも原曲を凌ぐ力のある作品だと思います。みんな大好きですね。
戦後のポップス系の歌手の定番だった、苦労を重ねながら進駐軍キャンプで活躍して10代前半でデビューしていった話や、海外でも活躍したことなどは、私にとっては大切な彼女のエピソードなのですが、2020年コロナ下亡くなられたことは、とても静かに寂しいことでした。なぜならば、彼女の存在がこの日本社会であまりにも薄い存在になってしまった、と感じたからです。
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