125 B.B.クイーンズ ☆ おどるポンポコリン

【MY FAVORITE SONGS 125(私は音楽でできている)】

 仕事が1つ飛んで、行けるタイミングができたので『さくらももこ展』(六本木森アーツセンターギャラリー)に行きました。

 そんなに特別なファンではなかったですが、さくらももこさんは好きな作家さんです。漫画家というよりも作家さんと呼びたい気がします。読んでいると、ちょっとキュンとなるというか、昭和の哀愁というようなものを私は感じてしまいます。初エッセイ集『もものかんづめ』を読んでも、さくらももこさんは、文章家というか、文章表現によって具体的なイメージがすてきに表現される作家さんで、漫画の表現と合わせて、稀有な才能だと思います。

 何か視点が違う気がします。近くからと遠くから、低いところと高いところ、私たちとは違うところから、ものごとを同時にたくさんの視点で観察していて、その多層な記憶の蔵から、みんなよりももう一段二段深い見方を提示してくれます。

 原画を見たら、やっぱり線がとても細かったですね。繊細だけれど力強い筆致だと感じました。私の想像ですが『ちびまる子ちゃん』などの題材に合わせて、へたうま系を演出していたのではないかという気がします。

 B.B.クイーンズの『おどるポンポコリン』は、1990年に始まった『ちびまる子ちゃん』の主題歌(当初はエンディングテーマ曲)です。累計売上は164.4万枚(オリコン調べ)、日本歌謡大賞放送音楽特別賞、日本レコード大賞ポップス・ロック部門を受賞。「日本レコードセールス大賞」のシングル部門大賞はB.B.クィーンズ、作詞賞はさくらももこさん、作曲賞・編曲賞は織田哲郎さんと『おどるポンポコリン』がらみが独占だそうです。

 大ヒットで、私は大好きでした。特に理由はないのですが、ちょっとナンセンスというかシュールな感じの歌詞で、とにかく突き抜けた明るい感じがいいです。

 後から知りましたが、さくらももこさんが、子どものころクレイジーキャッツの植木等さんが大好きで、いつかは植木等さんみたいな曲が作りたかった、というエピソードが、自分の中ではなるほどという気がします。

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ヒゲリン
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