元作詞家の〝チョイ長〟呟き…冷たくしないで!
私には三十代半ばを過ぎた頃まで全く結婚願望がありませんでした。結婚生活には向かない質であることも自覚しておりましたし、ましてや子の親になるなど、その子に対して申し訳ないとさえ思いました。独りっ子の気質からでしょうか、独りでいることには全く抵抗がなく、寧ろその自由さを良しと考えておりました。
結局は三十七で結婚、ちょうど四十の時に娘を授かるのですが、その時既に亡くしていた母は私の結婚は勿論、自分の孫の存在も知りません。結果論かもしれませんが、とても気の毒なことをしたと今感じております。
更に後悔して止まないのは、生前ちょくちょく会話の中で
「申し訳ないけど結婚はしないから孫の顔は見せてやれないよ」
と本人に話していたことです。
「貴方の性格じゃ結婚なんて無理なのはよく解ってるし、仮にお嫁さんが来たって気の毒よ」
とは申しておりましたが果たしてそれが本心だったのか?
わざわざ口にすることではなかったと、多分実際には淋しい思いをさせたのだと感じます。事実死去とタッチの差でした結婚と孫の誕生があった訳ですからあの世からどう思われていることやら。
ふと今日、己の無慈悲さに意識が向きました。エルビスも言っておりました。「冷たくしないで」と。
少々暗くなったので後は明るく、こんなバージョンで。失礼致しました。
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