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元作詞家の「Diva☆ 魂の叫び」No.1

Laura Branigan

♬ Power Of Love

 こちらでは数回に分けて、私独断で “魂の叫びを感じる” “心の奥までグッと来る” 海外女性アーティストたちによる楽曲をご紹介して参ります。

 その第一回は1982年ソロ・デビューの米国産歌姫「ローラ・ブラニガン」が1987年に唄いました「♬ パワー・オブ・ラブ」であります。

Laura Branigan
「Power Of Love」1987年 ATLANTIC

 デビューアルバムからシングルカットされた「♬ グロリア(イタリア男性シンガー楽曲のカヴァー)」や最大のヒット作となった「♬ セルフ・コントロール」については多くの方がご存知かと想います。それらを抑えてもご紹介したいのがこの「♬ パワー・オブ・ラブ」。

 実は当楽曲についてもオリジナルが存在し、1985年に米国人歌手「Jennifer Rush(ジェニファー・ラッシュ)」によりリリースされております。その後ローラの他「Air Supply(エア・サプライ)」「Céline Dion(セリーヌ・ディオン)」にもカヴァーされある意味スタンダード楽曲となっていますが、この中で一番のセールス・ヒットを記録したのはセリーヌ・ディオン、それにより当楽曲をセリーヌのオリジナルと思っている方も多いようです。オリジナルでは「The Power Of Love」とTheの表記がありますが、ローラ・バージョンのタイトルではそれが外れております。若干でも個性の主張なのでしょうか?

 以降独自の見解です。「ローラ・ブラニガン」と言えば5オクターブ間をパワフルに表現し切る歌唱力の持ち主。当該楽曲に於いてはその技術が遺憾無く発揮されております。よく “泣きのヴォーカル” といった表現を致しますが、哀愁を帯びた繊細さの中に直向きな強い情念すら感じる…まさに “泣き” で泣かされる一曲なのです。

 野太目なビブラートに微妙な掠れ方、トップまで充分美しく伸ばし切れる所に敢えて絶妙な “がなり” を入れる。半端ではないその歌唱力に初めて聴いた時のインパクトたるや…圧倒されました。あくまで個人的見解として、私には優等生的なセリーヌ・ディオンのヴォーカルよりも、普段は教室の端にいて目立たないけれど其の実心の底には熱いものを秘めている…そんなローラ・ブラニガンのヴォーカルの方が魅力的に感じられます。

Cause I'm your lady
And you are my man
Whenever you reach for me
I'll do all that I can

女性の覚悟を感じる…一本のショーを観るようです。
可能であればヘッドフォンで…
それでは開演です。

ご覧頂きどうも有難う御座います🙇‍♂️

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