元作詞家の恩師たち「Being/学校 ④」
個人授業
GS出身の音楽ディレクター
ヴィレッジ・シンガーズという昔のGSバンドをご存知でしょうか?
1960年代後半に活躍したグループ・サウンズです。
代表曲に「亜麻色の髪の乙女」があります。2002年 “島谷ひとみ” さんがカバーしヒットした昭和の名曲です。
前回最後にマリオ中島氏よりご紹介を受けた小松久氏は、ヴィレッジ・シンガーズのリーダーでありギタリストとして活躍された写真左端の方でした。
以下引用します。
ポーカーフェイスな担任教授
暫しの双方自己紹介に始まった授業、とは言えこれからここで何をするのか、どんな面倒を見て頂けるのか? もしやアルバイトにでも通うことになるのか…?
お話の最初は「歌詞はどうあるべきか?」でした。小松氏ご自身のご意見、更にBeingでの制作に於いて大切にされていること等、かなり長い時間お話下さったと思います。ほぼ外注のない作詞・作曲環境故、常にアーティストさんたちには細かく注意をされていたご様子でした。社内でのマニュアル等で共有されているルールがあったのかはわかりませんが、お話下さったポリシーは暗黙のうちに浸透していたようです。それまで作詞については、誰からも何も教わったことのない我流の感覚勝負でやっていましたから、目から鱗、自分の諸々足りないことに恐ろしささえ感じました。
「素晴らしい書き手はたくさんいるけど、ここまで拘る人はあまりいないんじゃない?」
と言われ、希望的観測ですが、もしやこれからそれをご伝授頂けるのかと思うと何やらワクワクしました。とにかく音楽に関して真面目で真っ直ぐ、ひたむきで情熱的、それが小松久という人の私の印象です。
初日はそんな会話で二~三時間はお邪魔していたと思います。今後どうするか?となった際に小松氏は
「いつ来いとも、何をどれだけどのようにやれとも言わないけど、君がやる気ならいくらでも相手をするから、都度事前に連絡してよ」
と最後に少しだけ微笑まれました。
また続きを書きます。
参考まで島谷さんのカバーです。
お読み下さり有難う御座います。
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