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元作詞家の「Xmas にはこれを聴く!!」Side B
♬ Happy Christmas(War is over)
John Winston Ono Lennon
1980年12月8日(日本時間9日)、ジョン・レノンが亡くなりました。中学3年生だった私にとっては受験勉強も追い込みの時期でした。突然のニュースに勿論驚愕し、況してや銃撃事件とあって中学生の子供なりにかなりのショックを受けた記憶があります。その年の1月にはポール・マッカートニーが来日の際大麻所持の現行犯で逮捕されており、80年は年始と年末のビートルズ関連の大きなニュースに終始した年となった訳です。当時通っていた塾の教師が、
「申年は偉大な人が多く去る年」
と言っておりましたが、あの王貞治氏もこの年に引退されております。
多分その9日の夜ですが、深夜のラジオ放送はほぼ全ての局がジョンの追悼特集を組み、一晩中彼の曲を流しておりました。私もその日ばかりは手を休めずっとそれを聴いていた気がします。
今回取り挙げるのは無論ジョン・レノンの「 ♬ Happy Christmas(War is over)」です。その際にも時期的なこともあってかなりの回数オン・エアーされたであろうこの楽曲。今更これについて語ることはないと思いますが、唯一個人的にプロデューサーとしてフィル・スペクターが参加していたことはこれ迄知りませんでした。
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これは余談になりますが、二十歳を過ぎた頃ホノルルの空港でオノ・ヨーコさんとほんの少しだけお話をしたことがあります。偶然にお見掛けしたのですが、誰も気付かないのか特に人集りもなく一般のツーリストの如く大きなハットにサングラスの出で立ちで立っておられ、ボディーガードのような付添はいたか?いなかったか?こんな千載一遇の好機を逃してなるものかと、例の如く何も考えずに走り寄り不躾にもお声掛けしたのです。何に制止されることもなく、勿論人違いならば謝れば良いかと…。全て日本語の会話です。
「失礼ですがオノ・ヨーコさんでいらっしゃいますか?」
然程驚いた様子でもなく
「ええ」だったか「はい」だったか…
「日本人です。御主人様のずっとずっとファンでした。お見掛けしたので一生一度のチャンスかとつい…握手して頂けますか?」
普通はジョン・レノンさんとか言うのでしょうが、緊張のあまり失礼のないようにと出た言葉が御主人様でした。まぁ…間違ってはおりませんが。するとニコッと微笑んで握手をして下さった後
「有難う。貴方面白い方ね、学生さんですか?」
「はい!」
「じゃあ、しっかりお勉強なさいね」
「はい、有難う御座います!」
これだけの会話でしたがこの間はまるで神の領域にいるような心持ちでした。文字通り神々しいオーラに包まれておられ、あの握手して頂いた手にジョン・レノン氏が触れていたのかと思うと、これは間接キッスならぬ間接握手であり、暫くの間は興奮冷めやらぬままでありました。今考えても何故あれだけスムーズにアプローチ出来たのか?不思議です。
因みにビートルズのメンバーで私が一番好きなのはジョージ・ハリスン氏であります。
長い余談に失礼致しました。
ご覧頂き有難う御座います🙇♂️