元作詞家の「Diva☆ 魂の叫び」No.5
Chaka Khan
♬ Through the Fire
その昔「チャカ・カーン」という大阪のオバちゃんチックなアーティストのアルバムが大好きでした。
1973年にファンク・バンド「ルーファス」のヴォーカルとしてデビューした「チャカ・カーン」。R&Bの世界に於いては名高きディーバであります。「チャカ チャカ チャカ チャカ・カーン…」と彼女の名のラップで始まる名曲「♬ I Feel For You」は皆様もご存知の有名曲。私は「お茶カーン」「チョコパーン」などと言ってはよくふざけておりました。
Jazzyな歌唱が特徴である彼女の影響を受けたシンガーは数多く、あの「ホイットニー・ヒューストン」は世に出る以前に彼女のバック・ヴォーカリストを務めておりました。
さすが大阪のオバちゃんチックなだけありまして、お口の方もかなり達者でいらした様です。以前に読みましたエピソード記事にあった内容は、他のアーティストを酷評する彼女の言葉についてでありました。かなりストレート且つ辛辣なコメントをされておりまして、「随分と強気なオバはんだな」という印象を持った覚えがあります。ただしリスペクトするシンガーに対してはしっかりとその根拠等を述べており、そこにあった名前は「アレサ・フランクリン」や「ビヨンセ」でありました。
そのディーバの “魂の一曲” に挙げましたのは「♬ Through the Fire」。元々当楽曲はウルトラ音楽プロデューサー「デヴィッド・フォスター」のデビュー・アルバムに収録されておりました別タイトルのインスト楽曲でした。デヴィッドが彼女をプロデュースするに当たり、このメロディーに対して作家に作詞の依頼が成され完成したのがこの「♬ Through the Fire」です(上記アルバムに収録)。
「愛のためなら…たとえ火の中水の中」
といったニュアンスの情熱的な歌詞ですが、実は彼女の芸名にある “Chaka” はアフリカの言語であり「炎」「赤い」という意味だそうで、本来は「シャカ」と発音するのが正しいようです。歌詞も歌手も炎の如く情熱的なこの楽曲。美しいバラードに少々「喧嘩っ早い」位の熱き魂を感じます。
ご覧頂き有難う御座います🙇♂️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?