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元作詞家の「青春映画を観たらこんな曲が流れてた」Theater ①
The Breakfast Club(1985 米)
♬ Don't You (Forget About Me) / Simple Minds
これから数回に分けまして、かつて観た青春映画の思い出に残るサントラ楽曲を幾つか取り挙げたいと思います。その第一回目は1985年に公開されたアメリカ映画「The Breakfast Club」のサウンド・トラックから Simple Minds の ♬ Don't You (Forget About Me) です。
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この映画を観たのは確か二十歳を過ぎた頃、当時溜まり場になっていた友人宅に、夜な夜な集まった仲間の誰かが持って来たビデオによってであったと思います。内容はとある高校に通う各々全く性質の異なる五人の高校生に纏わる典型的なアメリカの青春ハイスクール・ドラマであります。監督はジョン・ヒューズ、その後の青春映画に大きな影響を与える大ヒット作品となりました。
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この映画の大ヒットに伴い当該楽曲は全米シングル・チャートで一位を獲得しますが、制作の背景には中々面白いエピソードがあったようです。
先ずこの曲、シンプル・マインズのオリジナルではなくプロデューサーのキース・フォージーとスティーブ・シフによるものでした。彼等は「The Breakfast Club」のサントラ化を目的に制作を行い、当初はブライアン・フェリー、ビリー・アイドルに歌唱を提案、しかし双方から断られることにより結果シンプル・マインズに託されることとなりました。バンドのジム・カーも最初は歌詞に不満を持ちあまり良い顔をしなかったようですが、説得され後に納得の上のリリース。蓋を開ければ全米一位の大ヒットです。
アメリカ青春映画のサントラと言えば「フットルース」や「トップ・ガン」等から鑑みても、いかにもと言うアメリカン・ロックなテイストを想像しがちですが、当該楽曲はそれに反してUKの所謂小洒落た感のある垢抜けた仕上がりをしております。このある種ミスマッチな楽曲が映画のオープニングとエンディングで見事な演出をこなしているのです。
ご覧頂き有難う御座います🙇♂️