髭鯨の第3期Σリーグ参加記録 その1(開幕戦を前に)
僕、髭鯨(ひげくじら)は今、自分史上かつてないほどに「強さ」に飢えている。
なんて、いきなり強めな文から始めてしまって、何事? と思った人もいるかもしれません。が、これが第3期Σリーグの開幕を間近に控える僕の偽りのない心境だったりします。
第2期に続いて、第3期も僕はΣリーグの戦いの舞台に立ちます。ドラフトが行われた2024年5月5日、僕はそのなかのチームのひとつ、M kingdomより指名をいただくことができました。
5月19日から約半年、計12チームによるリーグ戦の渦の中に僕はこれから身を投じることになります。
今期のΣリーグはドラフト応募の段階から何かが違いました。鴨神にゅうさんやメタビートこと髙倉拓馬プロなど、そうそうたる顔ぶれが新規応募者として名を連ねていました。話題が話題を呼び、その勢いでドラフト公式配信は同接数が優に1000を超えるほどの盛り上がりに。これまで第2期しか参加していない僕ではあるのですが、このリーグの規模がシーズンを経るごとに大きくなっているのを実感します。
当然その舞台に立ちたいと切望する人も多くなります。けれど選手の枠の数は限られているわけで。そんな貴重な機会を今期もいただけたとなれば、僕はまたしっかり一戦一戦を戦っていかなきゃいけないよな、とひとり噛みしめていたりするわけです。
同時に、僕自身このままじゃいけないな、と強く感じました。
Σリーグでは各チーム1名の育成枠(大まかには段位が雀魂で雀豪3以下)と1名の新規枠の採用が必須とされています。それが意味するのは、リーグ経験者は以降どんどんドラフトでの要求度が上がっていくということです。経験者が選ばれる枠が限られている一方で、リーグ経験者の数はシーズンを重ねるごとに増えていき、ドラフトでの競争率が増していきます。
前期ANC PURPLE BATS(APB)での経験はとても得難いものでした。打牌においても、配信面においても、僕は大きく成長することができました。これだけの経験値を得られるのであれば、来期以降の参加機会を黙って見送るなんて、今の僕には考えづらいなと思っています。
けれど今期のドラフトで僕が指名を得られたのも、相当ギリギリだったな、という感覚があります。僕よりも段位が上で、大会実績もある、そんな人がゴロゴロいます。配信者として僕より存在感がある人だって挙げたらきりがないです。
ドラフトの直後などで、M kingdomのリーダーまろちょふさんが各メンバーの指名理由を語ってくれていました。それによると僕の人柄をプラスで評価していただけたみたいです。チーム全体の雰囲気のバランスを考えて、落ち着いた人で、育成枠の雀力の底上げができる人を選びたかったと。
とてもありがたい話です。と同時に、人柄はこれ以上磨くことの難しい要素だということも無視できません。他のメンバーとの組み合わせでいくらでも強み弱みが揺らぎかねない部分です。どうしたってそれ以外の武器が必要です。となると、それってやっぱり、原点に立ち戻って、僕は雀力を伸ばすしかないんじゃないだろうか。
まだ結成から2週間ほどですが、M kingdomはとてもいいチームです。
Σリーグ内での存在感も抜群です。なんてったってドラフト直後にチームの名を冠した大会を実施したくらいですから。ドラフトで注目が集まった熱が冷めないうちにこの大会が開催されたのはタイミングとして絶妙だったと思います。結果として参加者は400名以上にものぼり大盛況となりました。
大会を主導したのはドラフト1位指名の杵月のあさん。企画力と行動力の塊です。自分がかかわるコンテンツがどのようにリスナーに受け止められるか、の意識がものすごく高いです。ドラフト後30分くらいで上で載せたようなチームメンバーがそろった画像が出来上がっていたので、いつのまに作っていたんだと彼女の配信を覗いたら、ドラフトで1位指名を受けた直後から配信しながらこれを作り始めていました。大会に関しても、事前にやろうと構想していなければあんなスピード感では実現しません。正直舌を巻きました。(そしてそんな構想力がある人の打つ麻雀なんて強いに決まっている。)
ドラフト2位指名の白石太陽さんも多才です。自ら「実況作曲作詞声優歌手動画制作系麻雀VTuber」を名乗っていて、最初聞いたときは「なげぇ」という心の声がつい口から漏れてしまったのですが、彼を知れば知るほどその肩書通りだと思い知らされたので今は「恐れ入った」の一言です。
すでに彼の手によってチームの紹介ムービーが完成しています。音楽も含めて全部彼の自作です。とてつもないクオリティ、さすがはチームのコンサートマスター。
麻雀にもとても真摯に向き合っていて成長意欲も高いです。きっとリーグの期間中にめきめきと実力を伸ばしていくに違いありません。
4位指名はあやねさまだぅさん。第2期はPleiadesに所属しており、2期連続での参加です。JK雀士につき今期Σで最年少(のはず)。しかし決して侮るなかれ、三麻魂天到達の実績付きです。これだけの若さでの三麻魂天到達はずば抜けたセンスを感じます。四麻の実力も元チームメートが認めており、僕も前期彼女のカッコイイ打牌を何度もこの目で見ました。年齢的にまだまだ成長余地があるはずで、どこまで伸びるか、空恐ろしい存在です。
忘れてはいけないのが彼女の天性の明るさですね。彼女がひとりいるだけで控室の雰囲気が変わりそうです。
そしてそんな皆を率いるのがリーダーまろちょふさん。日本プロ麻雀協会所属、麻雀界での経験がとても豊富、とても人の繋がりがあってとても大人です。この安心感があるからこそ各メンバーがより自由に動けるというもの。のあさんの企画力や太陽さんのクリエイティブな活動にブーストがかかってチーム力が2割増しくらいにはなっていそうです。
ちなみにこれを書いている時点で段位は魂天まであと1トップまで迫っています。昇天はほぼ間違いないでしょう。国王の昇天、ぜひこの目で見届けねば。
M kingdomのお披露目配信も5月15日に実施しています。各メンバーの魅力を要チェックや!
そんなわけで、まろちょふリーダーのドラフト戦略により、このチームはとても個性豊かな面々となりました。僕以外のみんなはそれぞれ一朝一夕では追いつけないような強い武器を持っています。このメンバーの横に並んだ時、僕はふと冷静に思いました。
あれ、これ僕、麻雀しかないのでは?
チームとして僕に期待されているのは麻雀であり、麻雀のみが自身の存在理由を示すことができる領域である。必ずいい結果が出るとは約束できないこの競技において、これはなかなかなプレッシャーです。
でも、これがちょうどいい機会なのかもしれません。
これまでAIを参考にしたり、「ひげくじラボ」という企画を立ち上げて他のプレーヤーの打牌理由を吸収するなど、しばらく引き出しを増やすことに意識を向けてきました。(そういった活動はもちろん続けつつですが)そろそろ進む道を定めてもいいはずです。これからはスタイルを収斂し、実践を重ねる。そして結果を出す。天鳳の段位を上げ、雀魂の公式大会に爪痕を残し(くじらに爪はありませんが)、そしてなにより第3期Σリーグで有無を言わせないほどの成績を残す。チームメンバーの雀力もしっかり底上げして、チームの優勝を成し遂げる。
必ずいい結果が出るとは約束できない麻雀だからこそ、それでも僕は有言実行を狙いたい。
僕はもっと、もっともっと、強くなりたい。
第3期Σリーグでこれから対戦するであろう各チームの皆さま、僕は前期以上の覚悟で今期の戦いに臨みます。
バチバチにぶつかり合うのが今から楽しみです。
対戦よろしくお願いします!
※余談
前期の僕のnoteを読んでいただいていた方は、あれ? ちょっと文の雰囲気変わった? みたいに思われたかもしれません。前期は所属のAPBがラストシーズンだったということもあって、がっつりエモに寄せて書いていました。が、それはそれで結構ハードルが高い話ではあったので、今期は文章の方はゆるーく自然体な感じでやっていこうと思います。相変わらず不定期での更新ではありますが、よろしければ今期もお付き合いください。
ではでは。
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