髭鯨の第4期Σリーグ参加記録 その1(光の戦士に俺はなる)

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 そんな挨拶で始めてしまうくらい新年早々に、具体的に書くなら2025年1月8日(水)に、第4期Σリーグはその長いシーズンの幕を開ける。
 これまで僕は第2期をANC PURPLE BATSで、第3期をMkingdomで、それぞれこのリーグを経験させてもらったのだけれど、その2シーズン(合計で約1年くらいになる)の間にネット麻雀の私設リーグを取り巻く環境は大きく変わったようにも思う。端的に言えば、リーグの数が増えている。麻雀というのは、もともとひとりで戦う孤独なゲームではあるのだけれど、それがチームでの戦いとなると交流の輪も広がるし、チームメイトの意見に触れてより強くなる機会にも恵まれるし、何よりみんなで戦績に一喜一憂することができてそれ自体が楽しい。リーグの数が増えているというのは、まさしくそういった特徴が多くの人の心に響いているからこそだと思う。
 リーグが増えたことでΣリーグは以前ほど私設リーグの中で抜きんでた存在ではなくなってきているのかもしれない。けれど、界隈トップクラスの強者が集うことで競技の質はずっと高いレベルにあるし、応援配信はどのチームも魅力的だし、運営にも引き続き多くの人が携わり安定感を維持している。だから第4期の開催にあたって、やはり多くの応募者が参加の機会を求めて声を上げていた。かくいう僕もその一人だったわけで、幾つかの幸運な巡り合わせがあって、僕はチーム『ホープフルA』の一員として第4期Σリーグの戦いの列に加わることになる。

第4期Σリーグ、チーム『ホープフルA』のメンバー

<チームメンバーの紹介>
ヨーテル
 前期から本チームを率いるリーダー。第18代天鳳位という大変凄まじい実績を持ち、麻雀の戦術本もすでに2冊世の中に届けている圧倒的強者。この人の元で戦えるというのはなかなかに得難い機会であり、最近僕がスランプ気味というのもあって、うおー少しも無駄にしないぞー、という意気込みでこの人に付いて行こうと思っている。話してみると思った以上に人当たりは柔らかく、この人をどこまでイジれるかが僕の今期の裏テーマになるかもしれない。

結宮(ゆいみや)れちょ
 知的で清楚なキャラメル好きお姉さん系VTuber。麗しい見た目に油断するなかれ、麻雀も強くて段位は魂天まであと一歩の聖3にまでものすごいスピードで到達している。ちなみに個人的にはヨーテルさん絶対獲るだろうなと予想していた。僕みたいな一般応募者がそう予想するくらいなのだからドラフトで争うリーダーの中でもそう読み切っていた人達がしっかりいた模様。明るいキャラクターがこのチームにとてもよくマッチしていると思う。

星娘(しんにゃん)
 東風を主戦場としている麻雀VTuber。打牌に対して段位は聖1ながら東風メインの人は基本的に見た目段位の1.5倍くらい強いという麻雀界の法則がある。個人主催の大会も開催するなど活動的(先日のタッグマッチの大会では解説ゲストにヨーテルさんが招かれていて縁を感じる)。クリエイティブな能力がとてもキラキラ輝いていて、いろんな雀士さんのNAGAリスペクトアイコンを描いていたりする。僕や続く娑婆鬼君の分も描いてもらえることになって今回二人のテンションが爆上がりしている。ありがとうございます!

娑婆鬼(しゃばんに)
 普段は琵琶湖のそばの雀荘で働いている大学生。ドラフト前の凸待ちで明るいキャラクターが注目を集めたひとり。今季チームの育成枠でもある。単位はナシナシ、というキメ台詞が不安を煽るが雀力はかなりのものがありそうで、すでにチーム内の練習でヨーテルリーダーが「手組みは相当しっかりしている」と太鼓判を押すほど。今期のチームのムードメーカーになりそうでシーズン通してどこまでも突き抜けていきそう。期待大。

『ホープフルA』は希望のチームだ。「光属性」のチームと言っていいかもしれない。チーム名にあるAはAnswer(答え)の略だという。麻雀は手牌から常に打ち手に対して問いを投げ掛けられるゲームであるから、それに対して希望に満ちたAnswerを見つけだしていこう、という意味合いが込められているみたいなことを去年のチーム発足時か何かで聞いた。コンセプトからして前向き100%なチームだ。そしてそのコンセプト通り、キラキラ明るい選手たちが今期も集まっている。

 そんな中に僕が混ざって大丈夫かなぁ。

 みたいな不安は正直あった。だって、僕、結構ネガティブな生き物だし。なんならドラフト直後に魂天から降段してしまって、この世のすべてを呪いながら年越しをしたようなものだし。ああもう全部滅ぼしたい。
 ヨーテルリーダーは、そんな僕を含めて、明るいチームにしようと心を砕いているようだった。麻雀が強い人ってどことなく厳しいイメージが先行しがちではあるけれど、話してみると想像の数倍は柔らかい人という印象をもった。僕に対して、

「Σに入ってからはどのチームでも楽しそうにチームになじんでいる姿を見て、ずっと一緒にやってみたいと思ってました」

 みたいに言って出迎えてくれたのは、率直に言ってとてもありがたいことだった。リーダーは僕以外のみんなにもひとりひとり、そういう温かい言葉を用意してくれていた。そのおかげもあってか、初顔合わせはどこかリラックスした和気あいあいな雰囲気で進んだ。
 リーダー曰く、今期のテーマは「明るく楽しく強くなる」であるという。その時点で、このチーム好きだな、となった。だって、これに勝る上達ルートなんて存在しないだろうと思うから。往々にして上達への道は険しくつらいこともあるけれど、なんだかんだ楽しんで上達していく奴が最も上までいけるものだったりするから。
 だから、うまくいくといいな。僕だけでなく、れちょさんも、星娘さんも、娑婆鬼くんも、みんな麻雀もっとうまくなりたいって思っているのが最初の顔合わせではっきりわかるくらいだったから、これから数ヶ月のシーズンに渡って、あるいはそれ以上になっても、みんなで明るく楽しく強くなれたらいいな。こういうチームの中でなら、僕も少しはポジティブになれるのかもしれない。

 ちなみに――ここからは半分余談ではあるのだけど――開幕の前日、2025年1月7日21時からはチームのお披露目配信が予定されている。たぶんこのnoteを公開した当日夜とかになっていると思うので、ぜひチームの様子を見にきてもらえたら嬉しい。

【お披露目配信リンク】

 チームのみんなの距離感がその時点でどれだけ縮まっているかがひとつポイントではある。これまでのやり取りで感じたのは、ヨーテルリーダーはその点を結構気にしているみたいだった。
 初顔合わせの際、あいさつもそこそこに、切り出された最初の話題は「互いをどう呼ぶか、どう呼ばれたいか」だった。昨期のホープフルAのお披露目配信も確認するに、そこでもこれがひとつのテーマに挙げられていたので、リーダーにとってこれは「第一打は孤立オタ風から切る」レベルの一種のチームビルディングにおける定石なのかもしれない。それが入学式の後に近くの席同士でなされるようなノリなのが少しほほえましいというか、不遜なことを言えば、ちょっとかわいい面もあるんだな、と思うなどした。
 れちょさんと星娘さんはもともと親交があって、すでに互いをれちょピにゃーが、と呼び合う仲だったりもする。ならば僕の今期の目標のひとつはてるピくじにゃん、と呼び合う仲を作り上げることじゃあないだろうか、という気がしてきた。うん、間違いない気がする。娑婆鬼くんをしゃばピと呼ぶのは大丈夫かという問題もあるにはあるが、まぁ細かいところは気にしないでおこう。

「ひげくじらさん、いいnote書きますよね」

 と顔合わせの際、リーダーに褒めてもらえて、

「ありがとうございます! ちなみに今期も書いたほうがいいですよね?」
「ぜひぜひ」
「ちなみにテイストとか希望あります?」
「エモい感じでいきましょう」
「任せてください!」

 というやり取りをしたはずなのだけれど、なんだかいま違う方向へ舵が切られつつあるかもしれない。何が悪かったのかと言われたら、正月のお酒がいけなかったとしか言いようがない。天鳳位の御方に対してどこまでこの先のnoteでも踏み込めるのか、僕の押し引きがいま試されている。

 とりあえずそんなわけで僕らホープフルAのお披露目配信にもぜひ注目である。配信中、隙を見て僕は何度かてるピと呼んでみることにする。リーダーは果たしてくじにゃんと呼んでくれるのか。結果はいかに。

――続く

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