BOYS OF SUMMER / Essay
7時西に向かって遊歩道を歩きだすと背中が焼けるように暑い!もっと早い時間じゃないときつい季節だな。
しばらく歩いていると久々に仲間に会った。しばしおしゃべり。
そっか、今はお盆休みなんだろうかと思った。
立秋を過ぎても近年は暑さは収まらないどころか益々気温上がっていく。気がつくと暑いのが苦手になっている。
浜須賀に着く頃にはもう汗だくだった。
僕が海のそばに暮らし始めたのは1974年だったと思う。それまでは東京で”神田川の世界”に暮らしていた。その頃付き合っていた彼女と何気なく訪れた海辺の街、太陽が眩しい別世界があった。僕はこの場所で暮らすかもしれないとふと思い、結果暮らし始める。そしてその子と別れ、四畳半フォークからロックへと僕の人生が転換し、海辺の街でギラギラの太陽のもと気持ちも変化し、新しい恋もした。気がつくとビーサンとカリフォルニアTシャツで暮らす生活。気楽でそのライフスタイルが僕にあっていた。
時代はサーフィンブーム、そしてアグネス・ラム。SEX WAXとムスクの香り、怪しい煙がサーフィン映画上映の会場や夜のが街に漂い、レモンイエローのBugが4SALEと後ろの窓にペイントして134号線をパタパタと走る。
そして僕も人生初の自分だけの車、2ドアのカローラ第一世代とCB450 K1を中古で手に入れる。
東京から明るいカリフォルニアに移り住んだようだった。
70年代終わり頃、イーグルスの歌”NEW KIDS INTOWN”でホール・アンド・オーツの出現を歌ったように、サザンオールスターズが彗星ののように現れ一大サザンブームが起こる。そして僕は”愛しのエリー”を歌いながらこの地を去り、カリフォルニアに住むことになる。人生は奇跡の連続だ。
あれから多くの時が過ぎたけど今でも海の街に住んでいる。
そんな事を考えながら歩いていると、Don henleyの Boys of Summerが頭の中のジュークボックスにセットされ歌詞が後方に熱風となって流れていった。
A little voice inside my head said,
"Don't look back. You can never look back”
I thought I knew what love was
What did I know?
Those days are gone forever
I should just let them go but-
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