20220407対中日3回戦
過保護の先発投手
初回に塩見選手の二塁打から山田選手のタイムリーで先制するも、2回表に相手投手の高橋宏斗投手の2点タイムリーであっさり逆転される。
その後も先発の石川投手は失点を重ね、5回4失点で降板。
それにしても先発投手がイニングを稼げていない。
ここまで11試合で先発が7回を投げぬいたのは開幕2戦目の高橋投手のみ。
平均で5回1/3も投げれていないというのが現状である。
また、球数の平均は83.5球。先発が90球以上投げたのは11試合中3試合。
スワローズと対戦している相手だけみても先発投手が100球以上投げたのは5/11試合あることを考えるといかに少ないかがわかる。
1イニングあたりの球数を比べるとスワローズが15.8球に対して、対戦相手が15.6球なのでそこにはそれほど差がなく、過保護で早めに交代しているということになる。
酷使が続くリリーフ陣
先発投手が長持ちしないため、そのしわ寄せがリリーフ陣にきている。
この日で5試合目の登板となった大下投手。試合数でいえば読売の大勢投手や広島の中﨑投手が7試合登板しているのでそこまで多いとは感じないが、5試合以上投げている投手で登板試合数よりイニング数の方が多いのは大下投手と梅野投手、読売の今村投手だけである。
その中でも梅野投手は5試合5回1/3、今村投手は5試合5回2/3に対して、大下投手は5試合9回とほぼ毎試合2イニングを投げている計算になる。
ちなみに大下投手はこのままのペースで投げれば65試合に登板する計算になるが、昨年救援だけで50試合以上登板している投手で試合数よりイニング数の方が多いのは阪神のスアレス投手の62試合で62回1/3だけである。
大下投手の今の酷使ぶりがこれでわかると思う。
リリーフ陣の役割分担
先発投手が長いイニングを投げられない以上、リリーフ陣も役割分担をし、個々の役割を全うして試合を作っていかなくてはならない。
3-7で迎えた8回にマウンドに上がったのは久保投手だった。
打順は1番左の大島選手からなので当然の選択だと思う。
ここで、久保投手は左打者の大島選手、岡林選手を打ち取ったものの、続く平田選手、ビシエド選手、阿部選手、木下選手と右が並ぶ打線を相手に3失点してしまった。
負けているゲームなのでワンポイントという考えはなく、できるだけリリーフ投手にもイニングを稼いでもらいたいという気持ちはわかるが、これで自信を失って調子が落ちるようだと今後にも響いてくるだろう。
打たれた結果は結果として受け止めつつ、フォローしていくベンチの体制が必要だと思う。
打てないわけではなく、繋がらないだけ
サンタナ選手が抜けた打線だが、オスナ選手を除く先発全員安打で8安打をしている。
ただ、得点は初回の山田選手のタイムリーと松本直樹選手の2試合連続ホームランのみと何とも寂しい結果に終わってしまっている。
サンタナ選手が抜けざるを得なかった日に青木選手の休養日をもってくることは適切だっただろうか?
レギュラーが2人も代わると打線を大幅に組み替えなくてはいけなくなる。
実際に前日と同じ打順だったのは1番塩見選手、3番山田選手、4番村上選手、8番松本直樹選手と8人中4人のみとなっている。
こうなると各々の打線における役割が分かりづらくなり、繋がらなくなってくるのではないだろうか?
レギュラー選手が万全の状態で出場するために休養日が必要なことは重々承知している。ただ、それはなるべくズラして複数のレギュラーが一度に控えに回るようなことはできるだけ避けるべきではないだろうか?
今日、改めて青木選手がスタメンに戻るだろう。そうなれば、再度打線が繋がってくれるものと信じている。