各球団ドラフト分析
スワローズのドラフト予想をするにあたって、必要なのが他球団の分析。
ドラフト会議では自チームのみならず他チームとの駆け引きが重要となってくるため、上位候補だけでも把握できるよう、各チームの補強ポイントやドラフトの傾向を探る必要がある。
ドラフト指名順に探っていきたい
北海道日本ハムファイターズ
■現状
先発は伊藤大海、上沢直之、加藤貴之の3本柱を中心だったが、伊藤は26だが、上沢と加藤は30前後となっている。若手では根本悠楓が頭角を現しつつあるが、若い先発を確保しておきたい。一方でリリーフは北山亘基、堀瑞樹、石川直也、吉田輝星などで賄ってはいたが、盤石とは言い難く、早急に補強が必要なポジションである。
野手では捕手は宇佐見真吾が中心となっていたが、どの選手も固定には至らず補強しておきたいところ。内野では、清宮幸太郎がチーム最多の129試合に出場しレギュラーを掴んだ他、三塁野村佑希、遊撃上川端大悟と若返りの目途が立った一方、二塁アルカンタラがチーム最多の80試合と補強ポイントとなっている。外野は松本剛、今川優馬、万波中正と若返りが順調に思える。今オフにFAが注目される近藤健介の代わりを探す必要があるが、当面は外国人選手で賄えると考えることができる。
以上のことから補強ポイントは
中継ぎ投手
二遊間を守れる選手
捕手
■傾向
基本的にその年の目玉選手に入札に行くという姿勢を貫いている。
ただ、ここ2年は伊藤大海、達孝太を一本釣りしており、その傾向も近年は弱まっている可能性は高い。
また、ご当地選手を指名する傾向が強く、特に新球場で迎える2023シーズンにドラフト上位で北海道出身の選手を指名する可能性は高いだろう。
■指名オススメ選手
①矢澤宏太(日本体育大/左投手・外野手)
今年のドラフトの目玉選手。投手と野手の二刀流を目指す矢澤選手を育てられるのは、大谷翔平を育てた日本ハムが最適であり、そこがアピールポイントになってくるだろう。新球場のスターとして獲得に動くのではないだろうか?
②斉藤優汰(苫小牧中央/投手)
北海道出身のMAX151km右腕は日本ハムとしてはぜひとも獲得しておきたい選手と言える。
③田中幹也(亜細亜大/遊撃手)
今年は二遊間を守る大学生候補が豊富にいる中で、もっともレベルが高く即戦力と思われるのが田中選手。もし、他のポジションの優先度が高くなるようなら、ドラフト3位で齋藤大輝(法政大)、村松開人(明治大)などの指名も考えられる。
中日ドラゴンズ
■現状
野手では石川昂弥がケガで一年間出られず計算が狂ったが、高卒2年目の土田龍空、高卒3年目の岡林勇希がレギュラーに定着。その一方でビシエド、阿部寿樹、大島洋平らベテランがまだレギュラーバリバリで活躍している問題がある。捕手もレギュラー木下拓哉が32歳となり、後継者育成も視野に入れる必要がある。
投手では、柳裕也、大野雄大の両輪が思うように勝利を積み重ねることができず、小笠原慎之介、高橋宏斗、上田洸太朗らが先発で清水達也、山本拓実がリリーフで戦力となった。ただ、全体的に投手の数が少なく、野手は両リーグ最多となっており、戦力バランスを整えるため、投手の獲得も必要となってくる。
以上のことから補強ポイントは
即戦力投手
走塁、守備重視の二遊間
強打の外野手
■傾向
地元の愛知県や岐阜県や北陸、静岡県など中部地方を中心に指名する傾向が強く、ここ5年でも鈴木博志(ヤマハ)、石川昂弥(東邦)、高橋宏斗(中京大中京)と3人同地方から1位指名をしている。また、一芸に秀でた選手や個性の強い選手を好む傾向にある。
■指名オススメ選手
①曽谷龍平(白鷗大/左投手)
今ドラフトナンバーワン左腕と呼び声が高い。チームとしても左投手が非常に不足しており、要補強ポイントとなっている。上田洸太朗と小笠原慎之介の間の世代の左腕として獲得しておきたいところ。
②イヒネ・イツア(誉/遊撃手)
地元愛知県の誉高校であり、昨年も身体能力系のブライト健太をドラフト1位で指名しているところからぜひお薦めしたい選手といえる。
③澤井廉(中京大/外野手)
こちらも地元愛知県の中京大の選手。小学生時代は中日ジュニアでもプレイしたことがあり、ぜひ獲得して欲しいところ。
千葉ロッテマリーンズ
■現状
野手ではチーム盗塁数132と高部瑛斗を筆頭に12球団ダントツトップ。一方でチーム最多本塁打が山口航輝の16本と完全な長距離砲不足と言える。また、二遊間でエチェバリアの退団が濃厚となっており、中村奨吾もFA権を獲得し、去就が不明となっている。捕手ではまだ発展途上ながらも高卒1年目の松川虎生が十分な成果を上げており、緊急性は低い。投手では佐々木朗希、小島和哉が左右のエースに成長しているが、ローテーションでは美馬学、石川歩らベテランに頼る部分も大きい。リリーフでは益田直也の不調をオスナ、東條大樹で埋めたが、リリーフも不足しているといえる。
以上のことから補強ポイントは
長距離が打てる内野手
二遊間
投手全般
■傾向
ここ5年で安田尚憲、藤原恭大、佐々木朗希、松川虎生と4人の高校生をドラフト1位で指名している。また、大学生を獲得する場合はほとんどが首都圏の大学リーグから指名しており、地方の大学からはあまり獲得しない傾向にある。昨年の松川だけが単独指名だったが、基本的に他球団の動向に動じることなく、自球団が欲しい選手の獲得に動く傾向がある。
■指名オススメ選手
①内藤鵬(日本航空石川/三塁手)
今ドラフトでパンチ力の面ではトップクラスの持ち主。安田尚憲、山口航輝とともに将来和製クリーンナップを組めばチームの破壊力は抜群となる。
②山田健太(立教大/二塁手)
即戦力で二遊間を守れる選手でかつ東京六大学の出身ということでロッテにピタリと当てはまると推測。課題の長打力も兼ね備えており補強ポイント通りの選手と言える。
③益田武尚(東京ガス/投手)
先発でもリリーフでも使えそうな即戦力投手。益田の代わりを益田でではないが、東京ガスの大先輩でもある石川歩が成功していることから、チームに溶け込みやすいのではないだろうか?
広島東洋カープ
■現状
野手では右打者が圧倒的に不足しており、レギュラーでは菊池涼介とマクブルームのみとなっている。左が充実しているかといえば、西川龍馬、野間峻祥がFA権を獲得し去就不明と世代交代がうまくいっていない印象である。また、盗塁がチームで26と12球団でダントツの最下位となっており、スピードある選手が必要である。捕手も35歳の會澤翼が未だに最多マスクを被っており、ここも補強ポイントである。投手では3本柱の大瀬良大地、九里亜蓮が30を超えベテランの域に入り、要補強となっている。
以上のことから補強ポイントは
右打者(特に大砲)
スピードある二遊間
即戦力投手
■傾向
ここ2年、ドラフト1位、2位を投手で固めており、過去10年遡ってもドラフト2位以内で野手で指名したのは4人しかいない。昨年はドラフト8選手中7選手が野手という野手ドラフトを敢行した。また、名古屋以西のチームからの獲得が多く、あまり関東圏から指名をしてこない傾向にある。
■指名オススメ選手
①吉野光樹(トヨタ自動車/投手)
即戦力投手であり、栗林良吏、中村健人と2年連続トヨタ自動車から選手を獲得していることから、チームに馴染みやすいのでは考えることができる。
②友杉篤輝(天理大/遊撃手)
守備と走塁はすぐにでも一軍で通用する遊撃手。衰えの見える菊池涼介をコンバートし、小園海斗と二遊間を組ませる構想も考えられる。
③平良竜哉(NTT西日本/二塁手)
右の大砲でかつ名古屋以西のチームから選択。ポジションが二塁だが、プロに入ったら現実的に外野手となるだろう。そのコンバートが可能であればぜひ獲得して欲しい選手である。
東北楽天ゴールデンイーグルス
■現状
野手ではほとんどレギュラーの交代が見られず、武藤敦貴、渡邊佳明、黒川史陽らが爪痕をやや残した程度に終わってしまった。とはいえ、ファームは日本一に輝き、若手は少しずつ育ってきてはいる。捕手も開幕こそ安田悠馬が務めたが大半を炭谷銀仁朗がマスクを被る結果になった。投手でも先発5本柱のうち20代は早川隆久のみと世代交代がうまくいっていない。リリーフでは前半は西口直人、後半は宮森智志が台頭してきている。
以上のことから補強ポイントは
即戦力先発投手
三塁手&遊撃手
捕手
■傾向
昨年は上位3人を野手、一昨年は上位4人を投手と偏った指名を行うことが多い。1回目の入札は高校生が多く、その年のナンバーワン高校生を入札に行く傾向にある。昨年は独自ドラフトと呼ばれるほど、前評判のあまり高くない選手の指名に走っており、12球団で最も読みづらい指名を行っている。
■指名オススメ選手
①山田陽翔(近江/投手)
今年の高校生ナンバーワン投手。即戦力とまではいかないが、将来性は十分にあり、甲子園を賑わせた選手が好きな楽天にオススメと言える。
②金村尚真(富士大/投手)
東北の富士大学のエース。現状の楽天のローテーションに入っても十分そん色のない活躍が期待できる即戦力投手。
③戸井零士(天理/遊撃手)
目標の選手が浅村栄斗と語るように楽天に入団して直接指導を請うのが良いと思われる。チームの穴でもある遊撃手としての守備力はプロでも十分通用する。
読売ジャイアンツ
■現状
今年の野手のレギュラーで20代なのは岡本和真と吉川尚輝のみ。中山礼都、増田陸、湯浅大、岡田悠希ら若手も起用したが、5本塁打を放った増田陸がかろうじて爪痕を残した感じ。投手では戸郷翔征がエースに成長し、赤星優志、山崎伊織がローテーションに入ってきた。リリーフも大勢がクローザーに座り、平内龍太がセットアッパーに収まった。野手の世代交代を急ぐ必要がある。
以上のことから補強ポイントは
スラッガー型外野手
即二軍レギュラーになれる捕手
即戦力投手
■傾向
基本的にその年の目玉選手を入札に行くがくじで6連敗中と思うような補強ができていない。昨年は支配下7人の指名のうち野手は岡田悠希1人のみ。また、今年はすでに浅野翔吾(高松商)をドラフト1位指名を公言しており、他球団へのけん制を行っている。
■指名オススメ選手
①森下翔太(中央大/外野手)
スラッガー系の右打ち外野手であり、肩も強く足もそこそこ速い。逆方向にも強い打球が打て、読売と強いパイプを持つ中央大なのも魅力。
②野口泰司(名城大/捕手)
今ドラフトナンバーワン捕手。強肩強打をウリとしており、読売伝統の打てる捕手を引き継ぐことが可能な選手。
③青山美夏人(亜細亜大/投手)
先発の即戦力投手として期待ができる右投手。近年でも東都大学出身選手を多く指名しており、今年野手ドラフトと決めているなら、その中の唯一の投手として計算違いが起きなさそうな選手としてピックアップして欲しい。
埼玉西武ライオンズ
■現状
山賊打線は見る影を失せ、山川穂高におんぶにだっこ状態。そこに森友哉、外崎修汰がFA権を獲得、強力打線の復活が急務。捕手では古賀悠斗、柘植世那が一軍で実績を積むも物足りず、内野では滝澤夏央が華麗な守備で将来の遊撃手の片鱗を見せた。外野では愛斗がレギュラー定着も若林楽人、鈴木将平らが定着できず。投手では高橋光成、今井達也、與座海人らがローテーションを守り、平良海馬、水上由伸、本田圭佑らがリリーフに控える。
以上のことから補強ポイントは
かつての山賊打線に劣らない打力の野手
打力のある内野手
将来性の高い高校生or大学生捕手
■傾向
ご当地埼玉県関連の選手は比較的多く獲る傾向にある。また、1年おきに投手重視と野手重視を交互に指名している節があり、今年は野手重視の年になる順番である。比較的高校生を上位では指名せず、大学・社会人選手を好む傾向も強い。
■指名オススメ選手
①蛭間拓哉(早稲田大/外野手)
浦和学院出身で大学選抜でも4番を打つ強打者。守備範囲も広く走攻守揃っていることに加え、大学選抜でも他の選手の相談に乗るなどキャプテンシーの高さも垣間見せている。
②吉村貢司郎(東芝/投手)
MAX153kmで三振を奪える能力が魅力。都市対抗予選で都市対抗を制したENEOS相手に完封勝利をしており、実力も証明済。
③石伊雄太(近大工学部/捕手)
捕手としての技術、肩は一軍でも通用するものをもっているもののバッティングに課題が残る。3~4年プロの水に馴染んで、一軍デビューを果たせるように育成できそう。
阪神タイガース
■現状
監督が代わり来年の布陣が読めない部分があるが、野手では大山悠輔、佐藤輝明、近本光司、中野拓夢と20代のレギュラーがしっかり固めている。若手では高寺望夢、小幡竜平らが機会を得ている。投手では西勇輝のFA、藤浪晋太郎のポスティング移籍が噂されるが、青柳晃洋、伊藤将司、西純矢、才木浩人が健在。リリーフでも湯浅克己が台頭し12球団ナンバーワンの投手陣と言える。
以上のことから補強ポイントは
二塁手
将来性の高い外野手
ドラフト下位で安定した即戦力投手
■傾向
甲子園のスターを獲得しに行く傾向が強く、抽選を外した場合も同じカテゴリーの同一ポジションを獲得する傾向が強い。また、抽選を2回外すとそれ以降の指名を大社で固めることが多く、思ったような指名ができていない傾向にある。
■指名オススメ選手
①西村瑠伊斗(京都外大西/外野手)
ドラフト1位の入札は今年の甲子園のスターである浅野翔吾に行くと思われるが、抽選に弱いので外した時のドラフト1位として同一カテゴリとしてオススメ。関西圏の高校なのもポイント。
②齊藤大輝(法政大/二塁手)
右打ちの二塁手。同世代に遠藤成、小幡竜平、高寺望夢らがいるが、いずれも左打ちのため右打ちの二塁手として。
③谷井怜央(愛媛マンダリンパイレーツ/投手)
MAX154km右腕。24歳と年齢的には行っているが、成長過程にあり伸びしろは十分。2人目の湯浅克己に化ける可能性大。
福岡ソフトバンクホークス
■現状
分厚い戦力でレギュラー陣に離脱者が出てもどのポジションでも戦力が埋められる。また、育成もうまく育成出身で今年も大関友久が戦力になっている。とはいえ、柳田悠岐以外の長打力がほぼ見られず、将来の主力打者が育っていないのが現状である。投手陣では千賀滉大、東浜巨、石川柊太が30歳を超え、将来のエース候補、即戦力投手も必要となってくる。
以上のことから補強ポイントは
内野の強打者
即戦力投手
柳田の後継者
■傾向
戦力に余裕があるため、高校生選手を多く指名する傾向が強い。今年はすでにイヒネ・イツア(誉/遊撃手)を1位公言しており、今年も高校生を中心とした指名になりそう。その中でも着実に上位、下位を問わず大社のしっかりと即戦力になる選手を指名している。また、九州地元枠は多めに獲得する傾向にある。
■指名オススメ選手
①荘司康誠(立教大/投手)
六大学ナンバーワンの即戦力右腕。試合を作る能力に長けているんので、先発の一角として起用したい選手。
②古川雄大(佐伯鶴城/外野手)
強肩強打で瞬発力も高く原石として注目できる外野手。また、「ギータ2世」と呼ばれており、ポスト柳田を時間をかけて育てるのに適した選手と言える。
③金田優太(浦和学院/遊撃手)
イヒネ・イツアを外した時に中位でも指名しておきたい選手。長距離砲ではないがバランスが良く、中距離打者として将来性が豊かな選手。
横浜DeNAベイスターズ
■現状
打線では牧秀悟が4番に座り、佐野恵太、桑原将志、楠本泰史らがレギュラーに定着。森敬斗もスタメン起用が増えたがレギュラーを掴むには至らなかった。捕手は伊藤光、戸柱恭孝、嶺井博希が30を超え世代交代が急がれる。投手では今永昇太、大貫晋一が二本柱で活躍も層は薄い。リリーフ陣では山崎康晃がメジャー挑戦を仄めかすも、伊勢大夢、入江大生らが躍進した。
以上のことから補強ポイントは
高校生捕手
即戦力投手
守備重視の三遊間
■傾向
抽選を避ける傾向にあり、1巡目の入札で抽選で当たったのも昨年の小園健太が久しぶりである。上位2位までで高校生を2人指名するケースは少なく、また社会人を1位で指名することはほとんどない。東京六大学をやや多めに指名する傾向がみられる。
■指名オススメ選手
①松尾汐恩(大阪桐蔭/捕手)
捕手としての経験は浅く時間はかかりそうだが、打てる捕手はどの球団でも欲しいところ。捕手を求めてる球団があまりなく、うまくいけば一本釣りも狙えることからオススメ。
②菊地吏玖(専修大/投手)
東都2部ながら大学選抜に抜擢され、183cm89kgの恵まれた体格から149kmの直球を中心にどの変化球でもストライクが取れるのが魅力。
③朝日晴人(慶應義塾大/遊撃手)
とにかく守備専のショートと言えばこの選手。六大学出身者が多いDeNAに馴染みやすそうで、4年になって打撃も上がってきているのでレギュラーを狙える。
オリックスバファローズ
■現状
打線では昨年の本塁打王の杉本裕太郎が不調にも関わらず、吉田正尚を中心に宗佑磨、紅林弘太郎、中川圭太、福田周平らを中心にオーダーを組んで得点力をしっかり維持できた。捕手は伏見寅威、若月健矢の2人が中心だったが、来年FAが迫っている。投手陣では山本由伸を中心に宮城大弥、田嶋大樹、山岡泰輔らも健在。リリーフでも阿部翔太が躍進、宇田川優希、本田仁海らもいる。
以上のことから補強ポイントは
スラッガー系外野手
将来性のある捕手
本格派即戦力投手
■傾向
1巡目は投手を獲得する傾向が強くここ5年で4年がドラフト1位を投手にしている。また、3位以内に必ず野手を獲得してバランスをとっている。高校、大学、社会人もバランスよく指名をしている傾向が強く、昨年は大学生を上位4位まで獲得している。
■指名オススメ選手
①河野佳(大阪ガス/投手)
昨年の日本選手権でMVPを獲得したMAX151km右腕。高卒3年目で広陵時代に比べて、制球が安定しており、ローテーションの一角として活躍が期待できる。
②杉澤瀧(東北福祉大/外野手)
4年春にリーグ三冠王を獲り、勝負強さもあり、即戦力として期待できる。昨年、東北福祉大の椋木を1位指名しているところも縁を感じる。
③吉田賢吾(桐蔭横浜大/捕手)
こちらも今春リーグ三冠王を獲り、打てる捕手として評価が上がっているが、捕手としての能力が今一つ。場合によっては内野手へのコンバートも視野に入れられる。
東京ヤクルトスワローズ
■現状
野手では村上宗隆が三冠王を獲得、山田哲人が不調だったが、長岡秀樹、内山壮真ら若手が躍進し、全ポジションは埋まったといえるがレフトが青木宣親、キブレハン、山崎晃大朗らでカバーしたがレギュラーが固まっていない。投手では先発は小川泰弘のみが一年間をローテーションを守った。期待された奥川恭伸が1試合登板、高橋奎二も後半離脱をしたなかで、小澤玲史、山下輝が期待に応えた。リリーフでは木澤尚文、久保拓眞が新たに活躍した。
以上のことから補強ポイントは
山田、村上に続く打線の柱
素材型高校生投手
即戦力投手
■傾向
過去10年で村上宗隆を除きすべてドラフト1位は投手となっている。星稜の奥川恭伸→内山壮真、BC信濃の赤羽由紘、松井聖→岩田幸宏、西日本工業大の丸山翔大→隅田知一郎など2年続けて同じチームから獲得する傾向が強い。
■指名オススメ選手
①浅野翔吾(高松商/外野手)
山田哲人、村上宗隆に次ぐコアプレイヤーとして獲得しておきたい選手。村上宗隆がメジャーへ行く可能性も高くそれまでに一軍で活躍できるように育てたい。
②安西叶翔(常葉菊川/投手)
サイドスローからMAX150kmを投げ込み制球力に優れている投手。身長186cmと近年高身長投手を獲得している流れからも当てはまっている。
③高野脩汰(日本通運/左投手)
不足気味の左投手。昨年、柴田大地を獲得していることから日本通運繋がりで2年連続の獲得を狙いたい。
ここに挙げた各球団のおススメ選手はあくまでも筆者個人が現状と過去のドラフト傾向を考慮して、筆者自身が各球団のスカウトだったら、この選手たちを推薦するというものであり、実際のドラフト指名予想とは異なります。