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余計なお世話
バイト先でのこと。
僕はとあるデパ地下の総菜屋で働いている。
一緒に働いている人に、少しめんどくさいおばさんがいる。
特別騒ぎ立てたり大きな声で怒ったりすることはないのだが、何かにつけて細かいことをネチネチ注意してくる、”ネチネチおばさん”である。
僕はシフトは夕方から入ることが多く、パートのおばさんたちは日中に入っている。
つまり、パートのおばさんと関わるのはシフト交代の時の十数分しかなく、適当に引継ぎして「お疲れ様です」とだけ言っておけばお互いハッピーなのだ。
しかしその”ネチネチおばさん”は、やれ商品のパック詰めの仕方だの、備品の取り扱いだの、タイムセールのタイミングだの、陳列の場所だの、やたらとネチネチ注意してくる。
それをシフト交代の一回一回に行われるのがめんどくさい。
僕はその人からの引継ぎ(説教)がなるべく早く終わってほしいので、下手にリアクションをとったり話を広げたりすることなく、適当に「はい」「そうですね」とだけいって聞き流している。
そうしたらこないだその”ネチネチおばさん”から、いつものように引継ぎ(説教)を受けていると、このようなことを言われた。
「そうねぇ、古川君も大学卒業したら社会人になるんだし、社会に出たら自分から仕事をしなくちゃいけないよね。そうしたら自分から動いていくことが求められるよねぇ。もっと受け身じゃなくて自分から動いていけるようになるといいよねぇ。」
ここまでくるとあまりにも余計なお世話過ぎて笑えてくる。
お前が何を知ってんねん!
バイト以外での研究室で真面目に発表とか研究とかやってるところとか、就活でES真面目に書いてるところとか、サークルで繊細な人間関係に踏み込んでいくところとか、おま、見たことあんのか!!!!!!!!!!!
やっぱ人がどういうキャラクターだったり、どういう人間性を持っているかっていうのは、それなりに関わってその人を理解した人が言っていいのであって、数分の引継ぎしかかかわってない人にそんなの言われる筋合いはないだろ!
と少しの怒りを覚えながらも、
やはり”ネチネチおばさん”のおせっかい度がMAXに振り切れたところで、ここまでおせっかいだと逆に面白くなってきて、シフトに入っている間そのことを思い出しては笑っていた。
「はい、頑張ります」などと適当な相槌を打ってその場は終わらせたわけなのだが、こういう余計なお世話ってどこから生まれてくるのだろう。
優しさなのだろうか。それとも人に感謝されたいという感情からくる承認欲求なのだろうか。どちらにしろ、めんどくさいからやめてほしいね。