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[タロット劇場#7]ワンド(7)小アルカナ物語

東水みのり
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タロットのストーリー仕立てシリーズⅠ。

★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナな物語。
タロット劇場、はじまりはじまり。★

今回はワンド7。
ラストには、前回の
【クイズの答え合わせ】がありますので、
最後までご覧ください。


* * *


さて。
一つ前で
「DIYの棚が完成し、
リビングがいい感じになったタロ子」
でした。

おやおや?
“どっちゃんガチャン“ と、
忙しない音が聞こえますねぇ。

タロ子さん、リビングにはいないようですが……?
どうやら、キッチンにいるようです。


タロ子:
「わー!やることいっぱい!」


いやはや、忙しそうですね。
大量の食器を洗っている様子です。

でもタロ子さん、慣れた手つきで、
“食器を洗うのはお手のもの“ とばかりに、
こなせていますよ。



ワンド7のキーワードは、
「優位な立場・がむしゃら・忙しい」です。

カードの絵に目を向けてみると、
ワンドを持った人物が、
小高い場所に立っていますね。

他6本のワンドのこん棒は
どうやら下から突き上げられていますが、

上に立つ人物には届いてはいません。

つまり、この人物は、
“優位な場に立っている“ のです。

そう、タロ子さんにとっても、
食器洗いはいつもやっていることだから、
すんなりこなせるアドバンテージがあるんです。



かといって、
余裕シャクシャクとはいえません。

ひとりきりでやっとこさ、
迫り来る棒に応戦しているのです。

なぜなら、カード・人物の足元をご覧ください。
左右の靴がチグハグですね……。

よっぽど焦って高い場所に立ったのでしょうか?
優位とはいえど、余裕なんてものは無く、
必死の形相です。

そんなわけで、
タロ子さんも目をまわし、
食器を洗いまくり…。
この後もがむしゃらに、
家事をこなすようです。


 * * * * * * * *


ところで。カードに描かれた、絵の寓意。

“迫り来る6本の棒“ は
 ↓
“汚れた食器“ へと変換し。

“人物が持つ棒“ は、
 ↓
“スポンジ“ へと表現しました。

されども、
そもそもワンドを代表する寓意画は、
他にもたくさんあります。


・まず、ワンドそのものを表す、
「こん棒」。

火をつければ松明にもなりますが、

ワンドのカード全体において、
若芽が芽吹いていたりと、
葉っぱがついています。

つまり、
“活き活きとした生命力やエネルギー“
が示唆されています。


・他にも、
『ワンドの人物カード』には、
火の象徴を表す「トカゲ」が描かれているんです。

火のトカゲ=ヒトカゲ。別名、サラマンダーです。

(※数札だけではなく、人物カードという種類があります)


・そして、
ワンド1番目のカードの左すみに描かれていた、
小さなお城。

それが、ワンドの2番目になると、
そのお城の上を思わせるような、
城壁に立つ人物が描かれていたり……と、
他にもタロット全体にお城がよく登場します。


☆すなわち、
タロット全体で “つながり“
が散りばめられているのです。

このつながりが組み合わさると、
「コンビネーション・リーディング」
と呼ばれる、
カードを複数枚 合わせて読む手法で
タロットリーディングの奥行きが深まったりもします。


* * *

さてさて。
それはさておき、これら

「木のこん棒」
「葉っぱ」
「ヒトカゲ(サラマンダー)」
「お城」

この4つのワンドの象徴が、

実はタロ子さんの壁にも飾られていたこと、
気づかれましたか?

ということで!
ここで、前回の
【クイズの答え合わせ】です!


Q.問題のおさらい。

「ワンド6で登場した、
部屋の壁に飾られた
フォトフレームの絵はなーんだ?」

その答えは、

「ワンドの棒」
「葉っぱ」
「ヒトカゲ(サラマンダー)」
「お城」、

この4つの絵でした。

「そんなの小さくて見られないよ!
つたない絵で伝わらないよ!」
という方も、お付き合いいただき、ありがとうございました。

ワンドシリーズが完結したあかつきには、
noteに漫画のみでも一覧投稿する予定ですので、
もしよかったら、ご覧くださいませ。



さて、
そんなワンドの絵が壁に飾ってあっても、
目を向けられないほど忙しいタロ子さん。

そろそろ日曜の夕方です。

はたして、家事はこなすことができるのでしょうか?

次回、
ワンド8「投げた棒はどこへ行く?」
です!お楽しみに。

 * * * * * * * *

『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜

あなたの星が実りますように。
東水みのり


※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します)

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