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タロット劇場⭐︎カード占い物語

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タロット占いの世界を物語で解説。カードの意味をストーリー仕立てで朗読。楽しみながらタロット占いを学べるシリーズ。※更新はお休み中です。
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[タロット劇場#12]占いの答え、いつがいい?ワンド時間軸〜番外編②〜

「善は急げ!」 タロットのストーリー仕立てシリーズ Ⅰ ワンドの番外編② 前回は、 なぜ劇場型エンタメで占いの世界観をお伝えしているのか? ということについてお話しました。 今回は、タロット劇場・番外編。 本編の解説を通して、 タロットカードにおける“時間軸“についてのお話をします。  * 突然ですが、ここで質問です。 もし 「憧れの部屋にするために、行動するのはいつがいいか?」 といったお題のカード占いをしたとして そこで、仮に「ワンドのカード」が展開したとしましょう。 そうしたら、時期を読むとして、 あなたならワンドのカードからどうリーディングされるでしょうか? (※ちなみに、このワンドとは、 これまでの本編における物語のテーマのことです) そもそもタロットカードの小アルカナには、 トランプの4つのマークと同じく 4つのスートという世界観で構成されていて、 そのうちのワンドとは、 トランプでいうところの「クラブ」のマークのことをさします。 そしてこのワンドは、「火」の性質とコネクションしています。 というわけで、 「いつ?」とお題を立てて、ワンドが出たならば、 あなただったらどう予想を立てるでしょうか? 行動するのは、どのタイミングが良さそうですか? * それを紐解くにあたり、ここで一度 その“火の性質“から連想してみます。 ……いったん例文にしてみるとどうでしょう? 「心に火がついた」 「火を見るよりも明らか」 「火花を散らす」 さて……どうでしょうか? こういう状況になったらば、“いつ“行動するのがベストだと感じますか? 本編「タロット劇場」の登場人物、 タロ子はどうだったでしょうか? 本作を振り返ります。 これまでのワンド1〜10のストーリーのあらすじ。 タロ子という主人公が、 土日に掃除やDIYをして、月曜日に出社するまでのお話。 ひとり暮らし・会社員のタロ子の、 たった3日間のストーリーでした。 つまり、ワンドの数字カード……それが10枚もなのに、 その1番から10番のカードを、 たった3日間……束の間の出来事という、あっという間の時間軸です。 * さて、お気づきですか? この流れ。 もちろん、これにもタロット的な意味合いがあります。 小アルカナの4つのスートには、タイムラインがあります。 その時間軸は、 それぞれ占術家さんによって定義が異なるようですが、 わたしの場合は、 「(1)ワンド→(2)カップ→(3)ソード→(4)ペンタクル」 の順番を採用しています。 トランプでいうところの、 「クラブ → ハート → スペード → ダイヤ」の順序です。 その順番通りに時間軸が進行している、ということは、 つまり、ワンドが一番「早い」ということを象徴します。 「なぜワンドが一番早いの?」 そう、不可思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。 「なんでワンドは早くて、ソードはもうちょい時間がかかるんやろ?」 これは、そもそも小アルカナを構成する4つのスート、 このエレメントという4元素から考えてみると理解しやすいのです。 ★この4元素とは、 『火、地、風、水』 この4つのエレメントのことです。★ なかでも、 『ワンドは火』 『ソードは風』 です。 では、この元素で考えてみると…… シュボッ!っと、 マッチに火がつきました。 するとどうでしょう? 炎が立ち上がるのに、どれほど時間がかかりますか? 火を起こす “まで“、ではありませんよ。 火がついた “あと“、です。 着火した後、炎が立ち上がるまで、 どれほど時間がかかりますでしょうか? ーーあっという間ですよね? 心に火がついたなら、イスにお尻をつけていられますか? じっとしちゃいられませんよね。 まさにお尻に火がついたように、動き出したくなります。 その言葉のごとく、 情熱のワンドは、「精神性」の象徴であるとともに、 「行動」を表すゆえんは、そこにあると思います。 『パッションとアクションはセットである』と。 マッチ棒に火がついたなら、 炎はゆっくり立ち上がるーーなんてことはありえない。 まさにマッチ箱に棒をこすって発火した瞬間を思い浮かべてみると、 結果は火を見るより明らかです。 だから、火エレメントであるワンドは「早さ」を象徴するのです。 そのため、タロ子の物語も、たった3日という、 あっという間のストーリーになったのでした。 * * * * * 【 まとめ 】 そんなわけで、先ほどの質問のおさらい。 「憧れの部屋にしたい、そのために行動するのは?」 とのお題でもし“ワンドのカード“が出たなら、 “いつ“がいいのか……? その答えは 「今すぐでしょ!」 が、私なりのアンサーでした。 あなたはどう思われましたか?  * ……もし、心に火がついたのに、しけてしまいそうになったとして、 でも、ワンドのカードがヒントになるのなら。 火のような早さで行動することこそが、 “大吉“ の意味をもつのかもしれませんね。 そう、あの言葉、 ーー「善は急げ」のように。 * ……と、お話して来ましたが、 あれれ?そういえば、 ワンドの火は、すばやい早さを表すのなら、 では、風である「ソード」の時間軸はどうなんでしょうか……? 火がつくとすぐさま燃える……? では、風は?どこからやってきて?いつ追い風が吹くの? そして、タロ子のタロット物語において、 ソードのストーリーでは どんな時間を過ごしてゆくのでしょうか? ということで、次回、 「タロット劇場シリーズ II 、ソード編」 が開幕です!どうぞお楽しみに。 *   *   *   *   *   * 『星のエンタメ☆』タロット劇場 あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) (「音楽:BGMer」http://bgmer.net)